☆昭和タイルレトロな昔ながらの新潟・本町の銭湯☆
場所・ 新潟県新潟市中央区本町通2-179
電話・ 025-228-9677
創業・ 大正元年(1912)
竣工・ 昭和42年(1967)の新潟大火後
構造・ 木造湯屋建て P2台
風呂・ 男女別 内湯1ずつ シャンプー類、ドライヤー無
料金・ 立ち寄りのみ 420円 15~21時 (月)休
最終訪問・ 2014・02
*温泉ではありません
これは2014.02に実際に訪れたときのレポートです。
新潟市中央区の昔ながらの街並みの残る昭和レトロな町、本町にあります
この湯に行く途中にも味のある路地や建物などを見かけ、レトロ好きにはオススメの古町~本町地区です
最近の新潟市の中心地は万代(バンダイ)と言われるJR新潟駅から徒歩15分くらいの信濃川の側にある地区です
こちらは若者の街、信濃川を挟んで向こう側の古町、本町地区は昭和世代の町という住み分けが最近ここ15年くらいで出来てきたような感じです
万代にはZARA、UNIQULO、ISETAN新潟店、(新潟はギャル文化が盛んでJKのスカートは寒いのにパンツすれすれ)、BEAMS、UNITED ARROWS、Fran Franなどファッションビル5棟があります
今回は、昭和レトロの町、本町の銭湯です
柳都の象徴「萬代橋」国・重文 川は信濃川 昭和4年架橋
増水中で汚いですが向こう岸が古町、手前が駅、万代地区
以前に本町の「門の湯」に行ったときに(廃業)見たタイルや内部の意匠と非常によく似たこちらの「いずみ湯」
同じ本町ですが、2つの湯は約4キロ離れています
地元では白山神社に近い1番町方面を「上(かみ)」、12番町など海に近い方を「下(しも)」と言います
ですので「いずみ湯」は上です
どちらも行ったことのある方で、好きな方は設計者が同じなのではないかという意見も
それとも建てられた時代が似た時期だったためか
真相はわかりませんが、確かに玄関のタイルや浴室の造りは似ていました
玄関から昭和タイルレトロでタイル好きには貴重なもので楽しいです
玄関の昭和タイル、「門の湯」と色違いみたい
今回は古町の昭和中期の純喫茶「白十字」(廃業)さんにお邪魔してから訪れたので1日タイムトリップできました
この「白十字」さんは新潟市内でも貴重な昭和21年創業の新潟一の老舗純喫茶です
現在の建物は昭和42年の新潟大火後に建て替えられたものですが、それでも十分昭和中期のおしゃれなCAFEのデザインです
大正時代は「カフェー」という不良喫茶文化があったようですが、この喫茶の近くにある「昭和新道」という新潟の風俗街と関係は。。。ないか
「白十字」さんの内部は丸窓や船用の照明など船内をイメージしたようなデザインで椅子のサイズも小さめでその時代の規格でなごみます
それらが温かい橙色の照明に浮かび上がり、本当に映画の中のようです
私が訪れた日曜の昼間は2階も1階もほぼ満席でした
カウンターも味のあるもので、出雲大社さんの年季の入ったお守りなどが飾られていました
ここはコーヒーがメインのお店で年配の男性一人客の方が多く、本や新聞を読んで長居するという感じのお店でした
私たちはこういう昭和純喫茶初体験でその雰囲気の良さにすっかり落ち着いてしまいました
この日はトーストセット、コーヒーゼリー、クリームソーダを頂きました
その後、「いずみ湯」さんに着いたのは15時30分過ぎ
開店後30分でしたので地元のお年寄りで混んでいました
なので写真は内部は撮れませんでした
やはり夜来れば空いていて良かったのかもしれません
玄関には年季の入った靴箱がありました
内部は天井は屋根の形がそのまま出ているもので平ではありません
でも全体の規格自体が昭和でこじんまりとしていて落ち着きます
ここでも服を置いておくのはかごでした
ロッカーは常連さんのお風呂道具入れになっています
女湯の脱衣場にしては珍しく窓がありました
WCにも入ってみたら昭和タイルレトロの壁が良かったですが、ボットンで昔の実家を思い出しました
唯一内部で撮れたWCの中のタイル
浴室 は奥に2つの熱さに分かれた浴槽があり、タイル絵はヨーロッパの湖畔にお城の新潟ではよくある絵です
これが関東では富士山になるのでしょうが、新潟からは見えないので関係ないからでしょう
洗い場は左右の壁際にあり、内側の方が固定のシャワーです
このシャワーの取っ手がピンクの透明の樹脂素材で可愛かったです
ここからの風景が私的に気に入ったのですが写真が撮れないのが残念です
(内部の写真はアメブロの花町太郎さんという方の「お散歩日記」というブログの記事 にあります)
どちらにしてもこの日は湯気がもうもうで無理そうでした
男湯との境は壁が高いですが摺りガラスです
長方形の小さ目の鏡には昭和の広告が貼ってありますが、剥がれかけているところが良い味を出していました
浴室全体の基調は白タイルで隅の柱のタイルと2つの浴槽の間にある蛇口の付いている柱が昭和初期のような細かいタイルでした
天井の湯気抜きもあり昭和の銭湯らしく造りは気に入りました
湯の色は「ノボピン薬用入浴剤」できれいな緑色
これは「門の湯」水の湯口ですが、ここはこれが白タイル
浴槽は左が温湯(と言っても激アツ)、左がさらに超アツで誰も入っていませんでした
湯の色は「門の湯」でも見たきれいな翠透明で入浴剤入りです
かけ湯だけで精一杯だったので水で埋めたら「後の人がぬるくなって迷惑だから埋めないで、あーあぬるくなった」と言われてしまったので、熱くてほとんど入れませんでした。。。
私は足を入れるだけでも痛いくらいだったのに。。。
「いつもどんなぬる湯に入ってるの、水に入ってるんじゃないの」と言うので「41~42度くらいですけど」と言っておきました
湯の温度は44度はあったと思いますが、長湯する人はいないということはやはり熱いのでしょう
後で「埋めて良いよ」という方が来て下さったので少し埋めて入りましたが、それでも5秒後にはまた激アツに戻りました
なので埋めてもすぐに湯が循環されているため、温度はすぐに元に戻るので後の方に迷惑はかからないと思うのですが。。。
その人は熱いのが良かったのか、タイミングが悪かったようです
常連さんには逆らえないですし体感温度が年齢で違うのでしょう
やはり夜の人が少ない時間に来れば埋めて入れそうです
因みに男湯はどんどん水で埋めてOKだったようです。。。
これは信濃川の流れを意識してるのかな 本町市場通り
お盆に行われた本町の「千灯祭」夜でも炎の熱気で34度
そんな感じだったのであんまりここでは落ち着けませんでした
私の中では新潟市中央区の銭湯の中では優しい方ばかりだった「門の湯(記事) 」(廃業)がお気に入りでした
しかもここはドライヤーがなかったので、ドライヤーを忘れた私は家まで髪を2月なのに乾かせず、少し風邪っぽくなり、この後具合が悪くなってしまいました
浴槽でよく浸かれなかったこともあり湯ざめしたようです
新潟市中央区の銭湯はこれで私の決めた中では制覇ですが、次に北区松浜の「竹の湯」(廃業)に行くときは夜に行こうと思います
でもまあ新潟市の貴重な昭和レトロ銭湯なので、これからも地元の方に重宝されてほしいです
残念ながら様子を見ると若者、外部の人間は歓迎されない感じ
常連のお年寄りの方は時間の問題で減るばかりなので、そうなると存続は難しいですね
男湯の方はそうでもないみたいなので常連になっていた方もいるそうです
女性で行かれる方は常連さんの顔色に注意して、なくならないうちに訪れてみて下さい
銭湯・昭和世界・タイル好きの方にオススメです(^^♪
本「純喫茶コレクション」にも掲載 閉店は残念でした
場所・ 新潟市中央区古町6番町ー967-1
創業・ 昭和21年(1946)
竣工・ 昭和42年(1967)の新潟大火後