昨年のことですが、友人がおたふく風邪にかかり、エラから喉にかけて少し腫れてしまいました。
本人は腫れをとても気にしていましたが、知らない人にはまったく違和感のない程度の腫れでし
た。それでも本人は「ヒトの目」がとても気になってしまい、外に出ることを嫌がっていました。気に
するほどの腫れではないとアドバイスしても本人の思い込みをどうしても覆すことができませんで
した。
本人は「ヒトの目」と言っていましたが、よくよく考えれば、本当は「ヒトの目」ではないと思います。
ヒトに見られていると思っているときの「ヒトの目」とは、実は「自分はこう見られているに違いない」
という自分自身の思い込みであって、友人が「ヒトの目」と思っていたのは、友人自身の目であっ
たに違いありません。
自分自身にも「ヒトの目」を気にすることが時々ありますのでよく分かるのですが、「ヒトの目」とか
「世間体」とかは、自分の心のさじ加減でよくなったり悪くなったりする、まったく根拠のない物差し
です。でも、いざ自分がその立場になってしまうと、根拠のない物差しと理解していても、やっぱり
「ヒトの目」があると考えてしまうので不思議です。
「自分はどう思うのか」「自分はどうしたいのか」、世間体に流されないよう、それが真なのか、偽な
のかを自分自身で考え、見極めたうえで生きていく習慣を身に付けたいものです。