ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅3作をご覧になって | sa19830701

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ローカル路線バス乗り継ぎの旅のファンで、この影響を受けて、各地区が運行されるバス会社、運行する区間の国道や都道府県道の路線についても興味を持つようになりました。
私は、常に日本全国の道路地図、鉄道地図、時刻表を所持して、経路のリサーチをしています。

 4月8日に水バラが放送されて、今回放送された内容は、ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅3弾です。

今回の経路は群馬県富岡市富岡製糸場から長野県長野市松本城に向かう行程です。

 

 

出演者は

太川陽介さん率いるバスチームは中川翔子さんと村上健志さん(フルーツポンチ)です。

中川翔子さんはバス旅としては過去に旅バラで太川蛭子コンビのバス旅復活第1弾(山形県東田川郡庄内町余目~岩手県宮古市田老)のうち、秋田県仙北市角館から先、到着地である岩手県宮古市田老までの区間で、主に2日目のマドンナとして担ってきて以来の登場です。

村井美樹さん率いる鉄道チームはゆきぽよさんとあらぽんさん(ANZEN漫才)です。

 

スタート地点(群馬県富岡市富岡製糸場)

 

ゴール地点(長野県松本市松本城)

 

 途中、チェックポイントに長野県北佐久郡軽井沢町八風温泉と明治時代の文豪である島崎藤村が愛していた小県郡青木村田沢温泉の2か所の温泉に、八風温泉には最大級の露天風呂を満喫すること、田沢温泉には露天風呂と足湯に入浴することが到達達成条件です。 

 

第1チェックポイント(長野県北佐久郡軽井沢町八風温泉)

 

第2チェックポイント(長野県小県郡青木村田沢温泉ますや旅館)

 

 これまでの戦績は村井美樹さん率いる鉄道チームの2連勝中で、一方太川陽介さん率いるバスチームは2連敗中です。

 今回も同じく、勝敗を大きく分かれるのはバスチームと鉄道チームにいずれも2日間で10,000円を上限にタクシー利用というのが運命を分ける戦いです。

 

 今回の旅を見て、今までと違って、本来なら県境付近には運営する会社の違いが理由で路線バスがなく、鉄道は基本的にJRなので県境は乗車して通るのが通例ですが、国道18号線の碓氷峠にある群馬県と長野県の境目のところは逆で、路線バスがあって、鉄道については途中、群馬県安中市横川駅から長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢駅までの間には在来線の鉄道路線がありません。

 この理由として、元々、横川駅から軽井沢駅までは北陸新幹線(当時の長野行き新幹線)が開業する前までは群馬県高崎市高崎駅から長野県長野市長野駅と新潟県上越市直江津駅を経由し、全線を通して新潟県新潟市中央区新潟駅までは信越本線として鉄道路線がありました。

 1997年10月1日に北陸新幹線(当時の長野行き新幹線)が開業したのと同時に、信越本線が横川駅から軽井沢駅までの区間は廃線、軽井沢駅から長野市篠ノ井駅まではしなの鉄道線に転換されました。

 横川駅から軽井沢駅までの鉄道路線を廃線された代わりに、JRバス関東さんの碓氷線のバスを運行しています。

 こういう事情から、逆転現象が発生しています。

 

 今回、鉄道チームにとっては、非常に不利な体勢であり、まずは、横川駅から軽井沢駅までは北陸新幹線開業により、現在は在来線の鉄道路線がないこと、2か所とも駅からチェックポイントまでの距離が10数キロメートル以上もあること、更には上田電鉄別所線の上田駅から上田市城下駅間は、昨秋の台風19号により、千曲川決壊による橋梁損壊の影響で今も運休という非常事態まで起きています。

 それでゆきぽよさんは上田駅で、鉄道代行バスはいいのかと言っていましたが、残念ながら鉄道チームにはいくら鉄道代行バスであっても乗車する権利がなく、「本当に厳しすぎないか」とか「1mmでも歩きたくない」とか弱気な発言が常々目立ちました。

 鉄道代行バスに乗車する資格があるのは、太川さん率いるバスチームです。

 

 仕舞いには、ゆきぽよさんが横川駅で公衆電話を使用してタクシーを手配する際の話し方も全然なっていなかったし、群馬県と長野県境のところでタクシーに乗車しましたが、シートベルトを締めるのに10分以上もかかり、発車する前から1,000円以上も費やしてしまったり、田沢温泉ますや旅館に到着した際にも、「島崎藤村って誰だし」と言うなど、正にゆとり世代に言えられる常識のなさが非常に目立ちました。

 

 バスチームは特に最大の大失態が起きたのは村上健志さんによる上田駅のホテルに宿泊した部屋の鍵の返却を忘れてしまい、結果、田沢温泉から上田駅まで戻らなければならなくなり、太川さんとしょこたんには本当に大迷惑まで掛けました。

 村上健志さんの行動を見ると、正に第2の蛭子能収さんみたいな醜態な印象でした。

 これがなかったら、田沢温泉から先は国道143号線一本で松本市まではまずタクシーを利用し、松本市四賀支所まで乗車すれば、残りは松本市四賀支所から松本城の最寄りのバス停である上馬出しまで一本で行けられたのです。 

 

 最終的には、最後まで分からない戦いでしたが、勝利を収めたのは、この旅初勝利を収めた太川さん率いるバスチームが決めました。

やっぱり、鉄道でなくバスも勝てるんだという面持ちがあると感じました。

 

 最後に考察として、この旅は鉄道チームにとっては北陸新幹線開業による信越本線廃線区間である横川駅から軽井沢駅までと上田電鉄別所線が昨秋の台風19号による千曲川決壊に伴う鉄道橋梁施設損壊による上田駅から城下駅間が不通区間で鉄道路線途中途切れること、最寄駅から2つのチェックポイントまで10数キロメートルもあることが大きな障壁となりました。

 この攻略方法が非常に難しかったと思いました。

 バスチームにとっては、上田駅のホテルに宿泊した部屋の鍵の返却忘れがなければ、バスチーム圧勝確実な印象でした。