フェイスブックのやりとりをしていて沸き上がった想い。
きっかけはこの方の投稿→☆
「57年間の人生の中の、
感動的だった場面を思い出してみたら、
後頭部から首筋、両手にじわりとしびれるような感覚があった。
その直後、疲れが吹っ飛び、若者のように立ち上がることが出来た」
とのこと。
この投稿を見て、
料理研究家の引頭佐知先生のブログ→☆を思い出した。
『子供のころ、
母は毎日、昆布とかつおのだしを取って料理してくれてました。
歳でしょうか、歳でしょうね。
最近、その母の味を恋しく思うようになりました。
ああ、いまの季節はあれがおいしかった、
これがおいしかったって。
とくに懐かしいのが、
子供のころ飲んだ、すまし汁や味噌汁や煮物なんです。
これ、だしが必要ですよね。
もう、母はいませんし、
味の記憶をたどって、
自分でだしを取って母の味を再現してみたいと思っても、
まずは、だしの取り方がわかりません。
~中略~
よそったばかりのお椀を両手でつつみ、
口元に寄せ、目をつむり、湯気が運ぶ香りを味わい、
少しずつ少しずつ飲み進まれました。
飲み干されたとき、
.
「あーー、なんておいしいんだろう。
のどを、すぅーーっと通って、
すぅーーっと胃に降りていくね・・・・・」
そして、あらためて
慈しむように、お椀を大きな両手でつつみ、
お椀をみつめて
.
「このお吸物・・・・・・・・
わたしの命、洗ってくれました・・・・・・・・・」』
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120624/11/sa-shindo/59/4d/j/t02200165_0800060012044326733.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20120624/11/sa-shindo/20/ad/j/t02200165_0800060012044326735.jpg?caw=800)
年を重ねても、舌に残る出汁の味。
台所に香る出汁のにおい。
幸せな記憶。
五感で感じた幸せな記憶は、いつまでも残り続け、
いつでも幸せな感覚を呼び覚ましてくれる、
そう確信しています。
子ども時代に野山で遊んだ記憶。
裸足で川に入った川の冷たさと石ころの感覚、
どろんこに裸足で入った生暖かいどろの感触、
シロツメクサの冠を作った花のにおい、
雨上がりの土のにおい、
外遊びして帰ってきた子どもを抱きしめたときの
服にしみついた外のにおい、
つないだ小さな手のしっとり湿った暖かな手のぬくもり、
小さな手で摘んでくれた野の花束、
家族でおなかがよじれるほど大笑いした記憶
すべてが愛おしく、
楽しく、
幸せな記憶。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20110508/22/sa-shindo/36/43/j/t02200165_0676050711216157593.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20110730/09/sa-shindo/25/c9/j/t02200165_0800060011382593698.jpg?caw=800)
この幸せな記憶があれば、
どんな疲れも吹っ飛ぶし、
いつでも幸せな時間に戻れる。
子ども達には、
今この時を、
大切な時間を、
大切な幸せな感覚を、
ひとつひとつ刻んでいって欲しい。
私達大人は、そのお手伝いをしているのかも知れませんね。
子ども達と過ごした楽しいGWを想いながら、
そんなことを感じています。
どうか皆さんも、お子さんと、
楽しい時間、
やさしい記憶、
幸せな時間を大事にお過ごし下さい。
自分のなかの幸せな記憶であると共に、
子どもの幸せな記憶を作っているのですから。