檜山沙耶さんとウェザーニュースの話 | 肩書職人のひとりごと

肩書職人のひとりごと

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自分らしく生きていきたい人に向けて
仕事やビジネス、人生観など、
肩書職人から見た話を綴っています。

こんばんは、ウスイです。

今日は個人的に

無自覚にダメージを受けていたニュースを取り上げ

思うところを書いていこうと思います。
 

ビジネス面でのヒントもあるので

8割個人的な話の少し長文となっていますが

最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

 

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昨夜、檜山沙耶さんの
ウェザーニュース卒業(退職)の速報が発表されました。

 

 

3/16の番組終了間近の第一報から
一部界隈がざわつき始め
Xで拡散、他のメディアにも拡散し
Yahoo!のトップニュースにも取り上げられました。

知らない方のために少しお伝えすると
株式会社ウェザーニューズが運営する
「ウェザーニュースLIVE」という
24時間ライブ配信をするYoutubeチャンネルがあります。
(ニコニコ生放送での配信もあります)


※会社名が、株式会社ウェザーニューズで
 番組名が、ウェザーニュースLIVEです


朝の5時から夜の11時まで
キャスターが3時間ごとに番組をリレー形式で担当し

真夜中の時間は、夜のお天気カメラと天気情報を

絶え間なく流し続け、緊急時はリアル対応するという
天気の変化や気象に関することを中心に構成された
どこよりも早くリアルタイムで気象に関する情報を

お届けし続けるという世界でも類を見ない番組です。

番組としては前身の
SOLive(ソライブ)時代から含めると
この春で2009年の放送開始から15年迎える
民間では世界最大の気象情報会社&専門チャンネルです。

ウェザーニュースLIVEと番組表記が変わったのは
2018年からなので、現在の形では丸6年となりますね。

その番組でキャスターを務めている一人が
今回ニュースに取り上げられた檜山沙耶さん。

ファンの間では、通称おさや、さやっちなどと呼ばれ
番組屈指の人気を誇るキャスターさんです。

 



僕の認識では、これまでお天気キャスターというと
テレビ番組のお天気コーナーで
ちょっと天気を伝えるくらいの役割であり
女子アナ人気が高まった時代に
並行して人気の出てきたマスコット的存在というのが
わりと一般的なイメージだったのではないかと思います。

そもそも、これまで天気予報(天気の情報)というのは
仕事や生活に関わる中で天候が影響する時に
今日、あるいはその当日の天気が
なんとなくわかればいいくらいの情報として
雑というか、軽く扱われてきたような気がします。
※個人の意見です

なので、自分にとっての天気というのを振り返ると
勤めていた時は、朝、会社に行く前に
雨は降るか?
傘は必要か?
気温はどうだ?
服装はどうしよう?

など、実は活動に影響する細かな情報があるのに
朝の数分、身支度をしながら見るくらいのものでした。

しかし、多くの人にとって
僕と似たような存在だったと思える天気というものを
気象というジャンルだけに特化し
そこに付帯する様々なジャンルに絡めていくことで
世界最大の民間気象情報会社になっていきました。

「気象はビジネスになる」を実現した会社でもあり
特化型ビジネスの成功例だと僕は思っていますが
その道のりは暗中模索、苦労の連続だったことを
過去の動画や記事などから知ることが出来ます。

日本は災害と共に成長してきた国でもありますが

特に1995年の阪神淡路大震災以降
地震や台風といった大災害の被害が
大きく取り上げられるようになり
自然災害の情報に意識が向けられるようになった。

そんな時代背景のある中で生まれたのが
ウェザーニューズという会社です。

仕事だけじゃなく、イベントやレジャーなど
天気が関係ない人はいないと言ってもいいくらい
身近なものであるわけですが
実際はというと、前述の僕の生活のように
朝、少し天気予報を見るくらいの人が
圧倒的に多いのではと思っています。

しかし、誰もが知る通り
天候というのは1秒たりとも止まることはありません

太陽は世界を照らし
雲や風は、国境関係なく世界中の国をまたぎ

その状況によって雨となり影響を及ぼす。


24時間動き続け、変化し続けるものであるからこそ
気象というのは最新情報が必要な世界でもあります。

それも事実ですが
厄介なことというべきか

幸せなことというべきか
おだやかな日、おだやかな時間も多いのが
気象・天候の世界の現実
です。

いわゆる「平穏な日々が多い」のが
あたりまえすぎる世界でもあるため
「24時間天気の番組なんか必要ないだろ」
という意見があるのも事実。

これは「特別」にしか目を向けられない人の
習性というか特徴ですが
仕方がないという部分でもある。

ただ、平穏な世界というのは

その平穏を維持するために

見えないところで動いてくれている人がいる。

 

あたりまえはあたりまえではなく

あたりまえに力を注ぎ、環境・状況を維持する

人や企業、存在によって守られるものなんです。

 

決して派手ではないかもしれませんが

欠かすことの出来ない仕事であり

役割であり、存在でもある。

ウェザーニューズの仕事は
日常を維持するための仕事とも言えますね。

「気象」を「人生」に置き換えて考えれば
実はこれと同じことが言えます。

人生には喜怒哀楽の感情と共に
日常と非日常が混在しています。

何気ない毎日と特別な日。

日本には、日本人の伝統的な世界観
ケ、ハレ、ケガレ
という考え方があります。

ビジネスやシチュエーションで言うと
ケの場、ハレの場、ケガレの場
という考え方。

ハレの場は聞いたこともあるかもしれませんが
ハレの場=晴れの場であり
よく使われるのは結婚式や大舞台など
人前に出ることのある時ですね。

晴れ舞台という言葉として使われている
日常ではない時=非日常
その中でもおめでたい時に使われる傾向があります。

一方、ケの場というのは、ある意味その対極。
「非日常」の対になるのは「日常」であり
日常における「いつもの」場面。

そして

人生は日常が圧倒的に多くを占めるから
それ以外の希少な日として非日常がある。


気象の世界って、これと似ていると思いませんか?

※ちなみに、ケガレというのは非日常の中でも
 人の死に絡むこと=葬儀(の場)を指し
 それが一般的かもしれません。

文字からイメージされる感じでは

ハレ=晴れ
ケ=気
ケガレ=気・枯れ


そんな風に覚えてもらえばいいかと思います。

気象の世界では
地震や台風などの災害は非日常であり
天気のいい晴れの日から
やや強い雨くらいまでの雨の日を範囲とした日々を
日常として扱っている気がします。

天気というのは実は大きく
社会や人生に影響を与えているものにもかかわらず
「日常」が占める割合の多い世界でもあるため
多くの人にとっては、46時中気にすることでもない。


ですが、ゲリラ豪雨や突発性の竜巻など
今の日本は、急激な天候の変化が起きる時代でもあり

それが人命を左右するものであればあるほど
情報をすぐ手に入れ、即時対応したい時代でもある。

そういう時代だからこそ
24時間配信というものに意味が出てきます。

個人的なことを言わせてもらえば
僕がウェザーニュースを知ったのは
Youtubeの切り抜きからで
たしか一番最初に目にしたのが
檜山さんの花粉コーデの
切り抜きショート動画だった気がします。

最初は何の切り抜きかわからなくて
気になってクリックしたのがきっかけでした。

 

これだったかな?

 

サムネには涼宮ハルヒという

キャラクターのコスプレで写ってるけど
ブームになったのはかなり前なので
なんで今頃?と思い、違和感でクリック。

内容は、ウェザーニュースキャスターらしく

花粉を家に持ち込まないために
効果的な服の組み合わせを伝える動画でした。

すると、それ以降、檜山さん関連の動画が
どんどんオススメに上がるようになり
サムネで興味を惹かれてあれこれ見てるうちに

本家のチャンネルにも登録。


今では作業やドライブの際
ウェザーニュースをラジオ代わりにかけているくらい
身近なものとなりました。

 

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ウェザーニュースのチャンネル(リンクは3/16のイブニング)

 

《補足情報:ウェザーニュース番組構成》

5:00-   ウェザーニュースLiVE・モーニング
8:00-   ウェザーニュースLiVE・サンシャイン
11:00- ウェザーニュースLiVE・コーヒータイム
14:00- ウェザーニュースLiVE・アフタヌーン
17:00- ウェザーニュースLiVE・イブニング
20:00- ウェザーニュースLiVE・ムーン

 

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番組を見るようになるのと同時に
他のキャスターさんのことも知るようになり
みんな個性が際立っていて、トークも楽しいので、
ウェザーニュースLIVEをかけながら

作業したり、ドライブしたりというのが
いつの間にか僕の日常になっていました。

今まで推しという概念があまりなく
芸能人やアーティストでもそれは同じ。

それ自体は今も変わりませんが
ウェザーニュースの場合は
キャスターさんの個性がハッキリ魅力的な人も多いので
しいて言えば箱推しというのになるのかもしれませんが
そんな感じで番組がいつもそばにあります。

僕自身の経験からもわかるとおり
世の中へのウェザーニュースの認知拡大に貢献した
大きな要因の一つには、檜山さんの存在があったはず。

ちなみに、ウェザーニュースの視聴者は年代的に
40~50代の男性が多いのかと勝手に思ってたのですが
女性と若年層の人も結構多いようですね。

ウェザーニューズという会社からすれば
入り口はおそらく何でもよくて
気象という側面から、人々の生活や安全を守りたい
という感じの想いが根底にあるのでしょう。

それはホームページを見ればわかることで
海難事故を経験したウェザーニューズの創業者
石橋博良氏の「船乗りの命を守りたい」という熱い想いが
きっかけとなり、この会社が生まれたとされています。

 

海難事故は、気象の変化によるものが多いでしょうしね。

 

 



24時間、その顔を変える気象の情報を手の中に。

従来の「番組の間に差し込まれるお天気情報」
「大きな災害のあった時の緊急速報」だけではない。

平時は、おだやかな日々の中で
気象に関する情報を届けながら
天候や災害に関する知識と興味・注意を提供し続け
その流れで発生する緊急時の情報を
可能な限りタイムラグなく視聴者に届ける。

そのためには、アプリを使ってもらったり
何かの際には、すぐに番組を開いて
情報をチェックしてもらう必要がある。

つまり、より多くの人たちに
瞬時に気象情報にアクセスできる環境を

提供するそのための手段。

特に災害時などは、一瞬一秒、一刻を争うので
迷わずアプリを開ける、番組をつける。

これらの行動が習慣になっていると
助けられる人をちゃんと助けられる。

・・・かもしれない。

一人でも多くの人の命を救うために
そのツールの売り方というか広め方として
キャスターをドル売り(アイドル売りのこと)
しているんじゃないか?と言う人もいます。

チャンネル登録者を増やしたいだけじゃないか?
収益を稼ぎたいだけじゃないか?

ネット上には、いろんな声があります。

今のウェザーニューズの認知向上のやり方は
ある一定数の方には
そう思われても仕方がない側面もあるかもしれません。

捉え方は人それぞれとして
現実はというと、結果的に地震や災害の時
多くの方がアプリやチャンネルを利用し
情報を得て、安心や対策に繋げています。

番組を見ていない時でも
地震があった際、すぐさまチャンネルをつけ
震源地や規模などの情報をチェックすることにより
情報の確認が安心感と対策に繋がる

 

ここ数年問題になっている線状降水帯の情報や

雪、あるいは今の時期だと花粉の飛散情報など

年間を通じて情報を欠かすことが出来ません。

これは、少なくとも僕の習慣になっています。

番組の目指すべきところと
そこに向かう中のその一つに
キャスターさんの存在がある。


ちなみに檜山さんの魅力は
災害時、瞬時のオンとオフの切り替えを
プロとしてあたりまえにこなしていることはもちろん
話し方の丁寧さ、聞き取りやすさの他
解説者との会話の間の取り方、しぐさから来る品格など
どこかおっとりした雰囲気とは別に
ゲーム、漫画、アニメなど
趣味の話をする時のスイッチが入ったオタク感や
才女に見えて天然というか、意外なポンコツ感が
GAPを生み出す魅力になっていると思っています。

 

キャラ設定をして狙ってやっている

と言っている人もいるみたいですが

それならそれで、すごい演技力だなと思います。

そのことで昨年

少しイメージを落としてしまうような
ちょっとした出来事もありましたが
特に彼女自身が何か悪いことをしたわけでもありません。

受け取る側の問題だと、僕は思っています。

ウェザーニューズという会社と
ウェザーニュースというアプリと番組を
多くの人に広めたことを考えれば

そのことを考慮しても

彼女の功績はとても大きいものです。

これについては、今回触れていませんが

他のキャスターさんも同様です。

ウェザーニュースにはこれまでも
魅力的なキャスターさんは多かったと思いますが
今も後輩がちゃんと育っていて
それぞれにファンが付いていることは
切り抜きの多さを見ればわかります

この辺りは、社員・スタッフに通じることで
そういう社風が出来ているということかもしれませんね。

前提として、アプリの性能や使い勝手はもちろん

最大の商品(コンテンツ)である

予報精度No.1とされている予測の高さが

ウェザーニューズという会社を支えている

その屋台骨になっていることは言うまでもありません。

 

 

一部のコアなファンは
今回の檜山さんの卒業(退社)で
番組を見なくなるかもしれないし
アプリも使わなくなるかもしれない。

それはそれで仕方のないこと。

新陳代謝は人でも企業も起こりうるものですし
ファンが「企業<人」という感じで

企業ではなく、人に付いていたのであれば
人の動きがあるのもまた然り。

言い換えれば、檜山さんに限っては
ウェザーニューズ社ではなく
「檜山沙耶」という個のブランドが強かったことで

自然とファンも多かった。

アイドルに夢見がちで
境界線がわからなくなってしまうような方もいますが
キャスターさんも一人の女性であり
現実的なことを言えば、社員が退職するだけの話。

ただそれが、企業の組織を構成する一社員ではなく
ファンに愛されることで有名になった社員だった

現実ついでに言えば
ウェザーニュースがなくても
困らない人はたくさんいます。

チャンネル登録者数 118万人
アプリダウンロード数 3700万

アプリ利用者は日本の人口の1/3なので
単純計算で8000万人くらいは
無くても困らない人たちなわけです。

それでも企業ブランドとしての認知度を上げ
一人でも多くの人の手に気象情報を届ける。

最強の予報精度と詳細な気象情報

そして、愛されるキャスター陣と

それを育む社風と応援してくれるファンを武器に
ビジネスや環境問題にアプローチしていく。


ウェザーニューズは
これからもいろいろな形で
さらに認知規模を拡大していくでしょう。

個人的には、4月以降、番組で檜山さん自身と
他のキャスターさんとのやり取りを見られないのは
すごく残念ですが、彼女の未来が幸せであればと思います。

今日は少しセンチメンタルな記事になりましたが
ビジネスやマーケティング目線で考えても
ウェザーニューズから学べることは
実はまだたくさんありますので
機会を見て、その辺の話をお届けしていきます。

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