仕事柄、面接官になることが多いですが、「聞いてはいけない質問」というものがあります。
そして、それは「昔はよく聞かれていた質問」であることが多いのです。
例えば「愛読書」。
例えば「尊敬する人物」。
多分、長く面接官に携わってない人からすれば、「何で?」と思うかもしれませんが、これ、ダメなんだそうです。
理由は、「思想・信条を問う性質の質問だから」と聞いたことがあります。
ただ、話の流れで出てくる分には良いようで。趣味が読書という方に、「例えばどんな本を読むの?」とかは、普通の会話として聞くものだから。
どんな本を読むのかっていうこと自体より、面接の場で1冊挙げるときに何を出すのか、何故それか、どんな着眼点を持っているのか・・・いろんなことが感じられる話題ではあるんですね。
「趣味の話」という範囲で、聞き方を気をつけながらも取り上げてみたい質問です・・・本好きのワタクシ、余計に!
因みに僕なら・・・と、面接をしながら考えることがあります。
就職活動をしていた当時、読んでいた本の記憶が鮮明に残っています。
司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』。
後にNHKでドラマ化された時にも話題になりましたが、司馬さんの代表作と言っても良い壮大な小説です。
就職活動中は、読書する時間も減っていました。企業研究に書類作成、面接の練習、読むとしても時事問題を拾うために日経新聞と、とにかく忙しく、ゆっくり趣味的な本を読む余裕がなかったんです。
でも、僕はある時期から『坂の上の雲』を読み始めました。
確か、ゴールデンウィークを過ぎたあたりだったか・・・その頃、連休の前に面接が進み始める人と、そうでない人とが分かれていました。
マスコミとか、早期にスケジュールが進む会社は別にして、多くが連休前後に面接の1回目のヤマがあった中でした。当時はSNSもないため、同級生の口コミでしか情報が伝わって来ないんだけど、それでもそういう空気は分かったものです。
僕は、連休前はなかなか進んでいない方で・・・かなり焦りというか、不安に襲われていて。
このまま内定が出なかったらどうしよう?
何が行けないんだろう?
そういうことばかりを考えていたような気がします。
ただ、そこで何故か「本を読もう」と。
それも、文庫本で全8巻という長編『坂の上の雲』を。
明確な理由は覚えていないけど、その頃、あまり複雑に考えを巡らせなくとも、純粋に物語に入り込んで読めるのが司馬遼太郎さんだったので、「気分転換に」というのが大きかったように思います。
それで、主人公である秋山兄弟や正岡子規、また描いている時代の知識が薄い本作であれば、よりはまれるんじゃないかなぁという感覚で、手にとったわけです。
・・・どストライクでした。
主に移動の電車内が読書タイムでしたが、むさぼるように読みました。移動後の面接準備もそこそこに。
この気分転換が効いたかどうかは分かりませんが、その後、面接も少しずつ進んでいって、結果的にご縁があって今の会社に入社したのです。
面接官を数多くやりながら、こんなことを思い出しています。
本の話になれば、『坂の上の雲』の話をしたでしょうね。それが面接官にどうとられるかは分かりませんが、きっと熱く語ったことでしょう。
最近の学生は、司馬さんの小説を読むのでしょうか??
今年の採用で面接した際、読書の話題で出てきた作家は、又吉直樹さんが一番多かった・・・あとは文学部の人がわりと古典をあげるぐらいで。
読書以外も含めて、採用面接で趣味の話を聞くのは、密かな楽しみです。
写真は、9月頃の上野公園で撮った西郷隆盛像。
「東京と言えば・・・」というぐらい、昔から有名で象徴とも言える存在ながら、僕は今年初めて実物を見たのでした。なかなか感慨深いものがありましたね。
上で例に挙げたもう1つの質問「尊敬する人物」というのは、僕は就職活動時代に何度か聞かれたことがあります。
その時に、「西郷隆盛」と答えていました。
文学部日本史学専攻で、明治維新の頃を研究テーマにしていたので、西郷隆盛という人物が好きだったのが理由です。
ただ、「面接で説明しやすかった」という事情もあります。本当に最も尊敬していたかは・・・何とも言えません。
つくっていた、とまでは言いませんが、それなりに準備した答えだったかも。
でも、今も西郷隆盛は好きです。
「WAになって踊ろう」
V6
「学校へ行こう!」という番組を観ながらPCに向かっていました。7年ぶりに復活したそうで。
毎週観ていたわけじゃないけど、懐かしいですね。良い番組です。
V6は20周年だとか。「WAになって踊ろう」は、僕が就職活動をしていた1997年発売の曲です。
うん、良い曲です。
