櫻井孝昌 『世界カワイイ革命』 | 流れに任せて雑然と

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今度の日曜日、選挙ッスねえ。


政治のことを何か語るような知識も覚悟もない僕だけど、多分選挙は行くだろうと思う。まあ、せっかくの権利なんで、行使しないといかんかなあと。


でも、今回政党が乱立してワケ分からん状態・・・。前回の衆議院選挙は確か3年前で、民主党が自民党に勝って政権を奪取した。今の選挙制度が目指してきた「二大政党制」に近いカタチが、日本でも始まったような気がしたんだが・・・。


わずか3年でこれだけ政党が分かれるとは・・・。こうなってくると、今の選挙制度が合わないような気もするけど。投票する方も難しい。



何で選挙のことを冒頭に書いたかと言えば、3年前ぐらいの話を最近思い出したから。


「クール・ジャパン」って、最近聞かないなあっていうこと。


日本の伝統文化やポップカルチャーが、実は世界ではかなり評価されている。その事実をもとに、更にこれを活性化させ、世界に売り出していこうというもの。政府が急に力を入れていこうとしていた。


確かそのとき、麻生太郎さんが首相で、麻生さん自身マンガ好きということもあって、秋葉原に何かそういう施設を国が造るみたいな構想を公約に掲げていたような・・・ちょうど3年前の選挙の頃に、「クール・ジャパン」という言葉をよく聞いた気がする。


僕はそのとき、あまりこの構想に気持ちが乗らなかった。


日本の文化が世界で評価されているのはきっと事実だろう。特にマンガやアニメは国境を越えているのは間違いない。そしてこの方向性で、ビジネスチャンスは大いにあるだろう。


しかし、政府が主導するのに何か乗れなかったのだ。そもそも文化、とりわけポップカルチャーって、民間ないしはアングラなところから自然発生的に拡大するものだ。国が政策的に何かして、成長するとは思えなかった。


どうしても、浮動票であろう若者層の票を狙ったように見えてしまってね。


結局自民党が政権を失った今、この構想はどうなったんだろうと、ふと思った。


経済産業省のHPを見ると、ちゃんと活動は続いていた。だが、政府の勢いとしてはやや落ち着いているようだった。


最近、改めて考えるようになった。3年前、もう一つ踏み込んで知ろうとしなかったことへの反省を込めて・・・。



そんな意識の中で、いろんな本にあたっているが、『世界カワイイ革命』もそのうちの一つ。まさに3年前の2009年の刊行だ。


筆者は、外務省のアドバイザー役を務めつつ、世界各国をまわって日本のポップカルチャーについて講演している。その中で、各国の若者たちと直接触れ合い、いかに日本の文化が好かれているか、もっと言えば日本が好かれているかを実感している。


「カワイイ」という言葉は、最早世界各国でそのまま使われる言葉だそうな。


本書を通じて筆者が繰り返し言っていたのは、「世界で日本がこれほど好かれているという事実を、多くの日本人が知らない」ということだ。


うん。。。確かに僕は知らなかった。


アニメやゲーム、そこから派生したファッションが、ヨーロッパ、アジア、アメリカの各国の若者を虜にしている。


フランスで行われている「ジャパン・エキスポ」というイベントがある。日本のポップカルチャーを中心としたイベントだが、こういうものが世界各地で拡大している。


筆者は、そこに必ずビジネスチャンスがあると言う。


大いに共感した。世界へ売り出す、あるいは世界の人に日本へ来てもらう可能性を感じた。


政府が主導するのではなく、やはり民間だ。いや、民間企業よりももっと小さい単位、個人のレベルでも今や世界と繋がれるわけで、そこをどうにかビジネスへ向けて行けないだろうか。


いろんなヒントが詰まっていて、希望を感じさせる本です。


筆者は今も、世界をまわって講演している。名前で検索すれば、その活動がすぐ分かる。


政府のトーンは変わったような気がするけど、ここにはまだ開拓の余地あり!


しばらく「クール・ジャパン」を追ってみようかと思います。



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