この本、読むの3回目!
大好きなんすよねえ、この作品・・・。行き帰りの電車で読めてしまうような軽い本なんだけど、心に染みる素晴らしい作品だと思う。
『小学四年生』に連載されていたらしく、子供向けといえば子供向けなんだけど、大人でも十分面白い、いや、大人が読めば更に味わい深いと断言したい。
ストーリーは、主人公・ツヨシの小学四年生の一年間の出来事。春に、マコト(女の子です)が転校してきて、自己紹介の場で、「わたしの夢はこの学校の番長になることです!」と宣言したものだから、周囲はびっくり!
ツヨシも含めてクラスのみんなは、最初はマコトを受け入れるのに戸惑っていたが、次第にマコトが「弱きを助け強きをくじく」、真の番長であることが定着してきて、いつしかマコトはクラスで欠かせない存在になり、何よりツヨシにとって大事な存在になって、友情と、ともすれば恋に近い感情が生まれて・・・。
舞台は小学校。四年生というと、反抗期のちょっと手前だけど、三年生以下に比べれば少し大人びてきて、悩みが深くなる頃だ。
ツヨシがマコトと接することで、次第に男として成長していく。最初は、真面目ではあるけど、周囲の顔色をうかがい、空気を読んで動くタイプの、主体性に欠ける弱っちい奴だったのが、マコトの影響で変わって行く。
一歩踏み出す勇気を、マコトから教わったのだ。
そしてマコト自体は、父を亡くしていて、かつ夕方には祖母のお世話や家事に追われる、大変な生活を送りながら、そういうことを見せない。
彼女の背景にある陰の部分と、それを乗り越えて強く生きていて、それでいて女の子らしい可愛さもちょっとあって・・・ツヨシ本人は自覚していないけれど、彼はマコトに恋をしていたんだろう。
一年間だけの、夢のような日々・・・それは終わりが来た。
終盤は泣けます。電車で読んでいて、涙が出るんじゃないかっていうぐらい、グッときます。。。
小学校の頃を思い出す。四年生にもなれば、いっぱしにいろいろと考えるようになっていて。
女子とも友達だったなあ・・・。五年生ぐらいからは思春期になり、友達と言っても、少し違うものになる。四年生ぐらいまでが、男子と女子が同じ場所で同じように駆けまわる最後かもしれない。
「かなしいときは、口ぶえ」
マコトがツヨシに教えてくれたこと。かなしいときでも、口ぶえを吹けば涙が出ないから・・・。
そんなのウソだ。口ぶえ吹いてても涙は出るよ。。。二人は別れのとき、口ぶえを吹いていたけど。
夏の今頃、昔をほんのりと思い出したいとき、この本は間違いなくはまる。
小学校のアルバムでも引っ張りだしてみようかな。
あの頃のみんな、元気にしているだろうか。
ちょっとセンチメンタルな気持ちになれる・・・好きな作品として、今後も大事にしたい。
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