越界ショートストーリー第6弾⑬ | s97s97のブログ

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2017年 突如として主腐になりました。
まだまだ未熟ですが、仲良くしてやってください♪

見た作品の紹介や、たまに日本語字幕・二次小説もやってます。
良ければ見てください☆

~ショートストーリー 第6弾 ~
IF(もしも、)⑬



おはようございます。s97ですサクランボ

【きのう何食べた?】の放送が始まりましたね。




私の住む地域ではまだ放送されていないので、漫画をレンタルすることにしましたきゃー



「料理マンガ」のコーナーに置いてあったのですが、
まさにその通りで、健康的でコストを押さえた晩ご飯がたっくさん出てきます音譜

家事全般が苦手(っていうかキライ)な私。
我が家にも、シロさんが1人欲しいですうう汗


それでは13話です。どうぞさくらんぼ



このストーリーは、放送された越界をみて、s97が想像(妄想)した物語です。
読んでくださる方イメージにそぐわない場合もございますちゅ汗

“こんな妄想をしてる人がいるのね!ふ~ん“
こんな感じで気楽に読んでいただければ嬉しいですラブ



太陽    太陽    太陽    太陽    太陽    太陽    太陽    太陽    太陽



「へぇ~。キャプテンと小小先輩って、付き合ってたんだな。キャプテン、尻に敷かれてそう。」



「ははは。そうだな。」


俺と子軒はたわいもない話をしながら
ゆっくりとホテルに向かって歩いていた。



あれだけ泣いたからか、気持ちは随分と落ち着いていた。

何も聞かずにそばにいてくれた子軒には、感謝しかないよ。




「でさ、」

そう言いかけたところで、俺は小さな段差に気づかずにつまずいてしまった。



おわっ!



前のめりになった俺を、子軒が腕を回して受け止めてくれる。


「ごめ・・・」と言いかけた所で、
子軒が俺をギュッと抱き寄せた。




横から回した腕が、俺をすっぽりと包み込む。その腕に、グッと力がこもるのがからだ全体に伝わってきた。



そしてそのまま、
俺を強く抱き締めたまま、

何も言わずに動かないでいたんだ。





ドクッ・・・ドクッ・・・




心臓の音がやたら大きく感じる。






「子軒?」


小さな声でいうと抱きしめる腕がゆるくなっていく。

そして、俺のほほに手を当てるとじっと俺を見つめてきた。



その眼には今まで見たことのない様な、
熱を感じる。



俺は、少し上を向き目を閉じた。



そう、
これでいいんだ。



これで・・・





静かな波の音が聴こえる。





そんな時、


「振文!!」

振武の声が飛び込んできた。


パッと目を開けると、
こちらに向かって走ってくるのが見え、俺は思わず子軒から離れた。






「振文、お前 俺の事が好きなんだろ?」


「・・・」


「なんで子軒と付き合ってんの。」







何言ってんだよオマエ。
なんでって・・・


俺は深く息をはいた。




「じゃぁ聞くけど・・・

お前は俺の事、好きになれんのかよ。


そもそも、お前は俺の事、弟としか思えないんだろ?


だったら・・

だったらもう、諦める以外ないじゃん。


だから、もう俺に構わないでって言っただろ。





頼むよ。



苦しいんだ・・・」


声が、今にも消えてしまいそうに震えている。





しばらくの間、三人とも何も言わなかった。



静かな波の音だけが聞こえて来たが、さっきとはずいぶんと違って聞こえる。






「子軒、行こう。」

そういって、ホテルに向かって歩きだした。





つづく》






※見たドラマの台詞・シーンを参考にさせて頂いております。画像はお借りしています。