古材(こざい)の日 | ペコちゃん

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5月31日の記念日は「古材の日」です。古材(こざい)とは、古い国産の木材のこと。具体的にいうと、築50年以上の家から取り出された木材を指します。

古材は乾燥しているため強度にすぐれていて、新築の家を建てるときや、リフォーム工事をおこなうときに使用されることも多いです。

この日は、そんな古材の魅力を伝えて、古材の有効利用や再利用についての理解と関心を深めることを目的とした記念日。日付は「こ(5)ざ(3)い(1)」と読む語呂合わせにちなんで制定されました。

「古材」でまず思い浮かぶのが、大阪・関西万博のシンボルとなる「大屋根」です。世界最大級の木造建築であり、会場中央にそびえ立ちます。

この大屋根は、福島県産の木材も使用されており、福島の復興を世界に発信する機会となっています。具体的には、福島県浪江町の工場(ウッドコア)で特殊な木材が生産され、大阪・関西万博の建設工事現場へ向けて出荷されています。


大阪・関西万博は、2025年4月13日に開幕予定であり、最大で160の国と地域が参加する見通しです。この万博は、福島県の復興を世界に発信する場となることを目指しています。

そして大阪・関西万博のシンボルである「大屋根」は、2024年秋にすべてがつながって「リング」となる予定です。この「大屋根」には約2万立方メートルの木材が使用され、そのうちウッドコアが生産する集成材は約5分の1を占めています。

これらの木材は、福島県内全域から集められたスギが使用されており、被災地から世界中の人々に見てもらえることで、復興の進展を感じてもらいたいと考えられています。

資材の高騰や人出不足などにより、建設工事は当初の予定より遅れているものの、政府はいまのところ万博の中止や延期の考えはないとしています。

そして万博協会は、閉幕後にリングを解体し木材を売却する方針でした。しかし穴の空いた木材は再利用がとても難しいそうです。特に今回は、強度を出すため貫穴に鋼板を入れボルトでつないだり、クギを打ったり、ボルト用の穴もあるので、再利用できる部材はごく一部になりそうです。

また会場跡に保存・残置するか、別の場所に移設する案もありますが。現在の建設は、万博会期の後には解体する前提で「仮設建築物」扱いの設計をしており、もし長く利用する場合は、長期間の耐震や耐久性を保つために補強が必要になります。


そして工事は、3つの工区に分けて、それぞれ大林組、清水建設、竹中工務店のつくる共同企業体(JV)が担当しているため同じ貫工法と言っても、それぞれ事業体ごとに構造が違うそうです。


 一方で、林野庁によりますと、日本ではデータがまとまっている中で最新の2022年度に着工された公共建築物の木造率(床面積ベース)は3階建て以下の低層では29.2%ですが、中高層の建築物も含む全体で13.5%にとどまっています。

今の日本の技術力を使って、新しい大規模な木造建築物をつくれば、世界にアピールできる、これまでの伝統と未来を繋げて、これからの持続可能な社会への強いメッセージになる、という発想自体は正しいと思います。

実際2024年夏に開幕するパリオリンピック・パラリンピックでは、選手村の8割と一部の競技会場などが木造だということです。

ただ半年しか使わない、再利用の難しい「リング」に天然木を使うメリットが私には理解できません。しかも2万立方メートルもの大きな建築物に350億円を超える多額の建築費=税金が投入されていることを、皆さん忘れてはいけないと思います。

本日も来て下さって読んで頂きありがとうございました、心より感謝しています。