伊達のあんぽ柿の日 | ペコちゃん

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12月13日の記念日は「伊達のあんぽ柿の日」です。福島県北地域と相馬地域の12市町村を管轄するふくしま未来農業協同組合(通称:JAふくしま未来)が制定しました。

 

 

福島県伊達市で「あんぽ柿」の出荷が始まってから2023年(令和5年)で100年となることを記念し、さらに多くの人にその美味しさを味わってもらうことが目的で記念日として正式に認定・登録されました。

「あんぽ柿」は、燻蒸(くんじょう)した後に乾燥させて作られる干し柿で、燻蒸により守られる鮮やかなオレンジ色とゼリーのようなトロッとした食感、豊かな甘さとジューシーさが特徴。福島県の冬を代表する特産品で同組合は生産量日本一を誇ります。

日付は最盛期である冬の期間で、燻蒸製法の確立・普及に携わった人が13人であったこと、発祥地の福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)のいさ(13)から12月13日、1月13日、2月13日の3日間を記念日としたものです。

 

 

秋の味覚である柿は、その美味しさを長く楽しむために干し柿として保存食などに加工されることが多くあります。その一つである「あんぽ柿」は古くから作られてきました。

 

 

干し柿は主に、「ころ柿」と「あんぽ柿」に分けられます。

 

 2つの違いは、乾燥させたあとの水分量。 水分量が3割前後のものが「ころ柿」、5割前後のものが「あんぽ柿」になります。ちなみにお店でよく見る「市田柿」は「ころ柿」の一種です。

干し柿とあんぽ柿はどちらも皮を剥いた「渋柿」を乾燥して作られますが、あんぽ柿は硫黄を使い燻蒸する工程が入るのが特徴です。

干すだけの干し柿は乾燥により硬く、色も黒くなりさらに時間が経つと糖分が表面に出てきて白く粉をふいたような状態に変化します。


●あんぽ柿と干し柿のカロリー・糖質の違い
1個あたり    カロリー    糖質
あんぽ柿    138kcal    19.4g
干し柿    88kcal    18.8g

上の表はあんぽ柿は1個50g、干し柿は1個32gの可食部で計算しています。100gで換算するとどちらも276kcal前後なので違いはありませんが、あんぽ柿の方が1個が大きい傾向にあるので食べる個数には注意が必要です。
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)

 

「あんぽ柿」は渋柿の皮を剥き、連と呼ばれる縄に下げて天日干しで乾燥して作られます。この作り方から江戸時代には天干し柿(あまほしがき)と呼んでいましたが、この呼び方が次第に変化してあんぽ柿と呼ばれるようになったと推測されています。

「あんぽ柿」は独特の製法で作られており、11月~2月に生産・出荷の最盛期を迎えます。また、生柿よりも長く保存できるため、他の農作物と比べて価格が下がりにくい食材でもあります。あんぽ柿は羊羹のように柔らかい食感で、水分が多いため瑞々しさもあり、とろけるような甘さが特徴的です。


あんぽ柿誕生の背景には、日本の生糸市場の衰退があります。幕末から明治期の福島盆地一帯は全国有数の養蚕地帯でした。五十沢の農家も養蚕で潤い、小規模ながら製糸工場などの施設もありました。

しかし、生糸相場は変動の幅が大きいという問題がありました。さらに、大正期に入って生糸市場の斜陽化の兆しが見え始め、五十沢の有力者たちは養蚕に代わる新しい農産物の模索を始め、その結果、あんぽ柿が誕生しました。


そして渋柿を燻蒸・乾燥して作られたあんぽ柿の栄養価とその効果について~特にビタミンA1の量が生柿に比べて3倍以上多く含まれていて、美容・健康効果が抜群です。

ビタミンA1はしわ取りなどの美容効果があり、その他、かっけ予防のビタミンB2や二日酔い防止に効くビタミンB6も含まれています。


福島独特の風土、昼夜の激しい寒暖差が柿の甘みを凝縮させ美しい橙色に仕上がります。旬の時期は11月~2月となっており、あんぽ柿を生産する農家では降雪する冬期であっても農閑期とはならないですし、長期保存が可能で値崩れしにくく、農家としては貴重な安定収入となっています。

 

福島をはじめとした柿農家さんの支援の為にも、美味しいあんぽ柿を沢山食べたいですね(笑)

 

本日も来て下さって読んで頂きありがとうございました。心より感謝しています。