土木の日&リニア静岡問題 | ペコちゃん

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11月18日の記念日は「土木の日」です。土木学会、日本土木工業協会などが建設省(現:国土交通省)の支援で1987年(昭和62年)に制定。なお「土木の日」ロゴマークは記念日の制定から30周年を迎えた2017年(平成29年)を記念して策定されました。

1879年(明治12年)11月18日、土木学会のルーツである工学会(日本工学会の前身)が設立。また、「土木」を分解すると「十一」「十八」となることから~土木との触れ合いを通じて、土木技術や土木事業に対する認識と理解を深めてもらうことが目的です。

 

またこの日を初日とした11月18日~24日は「くらしと土木の週間」となっています。この日を中心として、一般の人を対象とした現場見学会・講演会・展示会などのイベントが実施されます。

 

「土木」とは、私たちの生活に必要な道路、上下水道、公園、住宅などの街作りにとって大切なモノです。この大切な「土木」について、国民の土木事業に関する理解を深めてもらいたいという思いでできたのが「土木の日」そして「くらしと土木の週間」です。
記念日の制定に当たっては、「土木学会」、「日本土木工業協会」などの土木関連の協会と、
国土交通省(当時の建設省)が支援することで作ることができた記念日です。
 

・「土木の日」ポスター募集


土木学会関西支部では毎年「土木の日」ポスターを募集しており、最優秀作品はその年のPRポスターとして使われ、副賞は商品券3万円分です。それ以外にも優秀賞、入選、佳作などの賞もあります。

 

募集テーマは、土木の日ということで、道路や鉄道、港、空港などの土木が関係するモノが毎年決められて、そのテーマに沿った作品が募集されます。

 

また「土木の日」は全国で体験型のイベントもあり、子供づれの親子が楽しみながら学べるところもあるので、家族で出かけてみるのも楽しいと思います。普段は入れない施設に、特別に入れるイベントもあるので、期間限定の観光として訪れてみても良いかも知れません(笑)

 

ところで着工している土木工事としては国内で最も巨大なプロジェクトである21世紀の夢の超特急「リニア中央新幹線」。JR東海が2027年の開業を目指していましたがJR東海の丹羽俊介社長は「静岡で着工のメドがたっていないため、2027年の開業は困難」との考えも明らかにしています。

 

品川駅から名古屋駅までの286キロを約40分程度で結ぶ21世紀の「夢の超特急」最高時速はなんと500キロ、総工費7兆円余りに上ります。超電導磁石という強力な磁石の力で、車両を浮上させて超高速走行を可能にします。
 

そして286キロの区間のうち、静岡県内を通るのはわずか10.7キロ。静岡県内では南アルプスの地下でトンネルを掘る工事が計画されています。

 

沿線で最難関の工事の1つとされているトンネルは、山の表面から最大で1400メートルもの深さの場所で掘り進められます。静岡県はこの工事に対し以下の3つの懸念を示し、着工を認めていません。

① 水問題


地中には、大井川の水源となる大量の地下水がため込まれているとみられ、何も対策をとらなかった場合、工事によってトンネル内に地下水が湧き出すことによって、大井川の水は最大で毎秒約2トン減るとされます(JR東海の試算)。これについてJR東海は、水を通すための導水路をつくり、トンネル内に湧き出た地下水を集めて大井川に戻す対策をとることで、水量を維持する計画を示しています。

② 生物多様性


静岡県は、南アルプスは絶滅の恐れがある高山植物のタカネマンテマや淡水魚のヤマトイワナ、ライチョウなどが生息していることから、こうした南アルプス独特の生物多様性への影響の恐れを訴えていますが、そもそも既に生息していないという話もあります。

③ 大量発生する残土


トンネル工事では370万立法メートルもの残土が発生します。このうち、最大の残土置き場となる燕沢付近では18ヘクタールの面積に65メートルの高さで盛り土する計画です(駿府城公園の広さ・16階建ての県庁東館の高さ)。このことから、県は18ヘクタールの土地改変による生態系への影響や盛り土の安全性、自然由来の重金属などを含む発生土の水質への影響について、懸念を示しています。

 

今後これらの懸案事項について国が直接乗り出していて、国土交通省の有識者会議で議論された対策等が最終報告書として纏められる見通しですが、日本の誇る土木技術の叡智を結集して、夢の超特急の実現に全力を注いで欲しいなと思っています。

 

本日も来て下さって読んで頂きありがとうございました、心より感謝しています。