今回は、中国・北京で設計・施工したスイーツショップ「TOSHI」の事例をご紹介します。 ライブキッチンを店内中央に据え、製造過程を見せることで“体験 × デザイン”を両立した店舗──。 スイーツ店の出店を検討されている方、飲食店の内装デザインに興味がある方にとって、 参考になる設計の考え方と注意点を詳しく解説します。
店舗概要とコンセプト
業態： スイーツショップ／カフェスタイル
所在地： 中国・北京
コンセプト： ライブキッチン × 清潔感 × モダン × 体験型スイーツ空間
目的： 「ただ買う場所」ではなく「見て・感じて・食べる」体験型スイーツ店
設計コンセプト — “ライブキッチン中心” がもたらす価値
ライブキッチンを中央に配置したレイアウト
店舗中央にライブキッチンを配置し、来店客が製造過程を間近で見られる設計。 ガラスやステンレスを用いた清潔感あるオープンキッチンにすることで、 「清潔・安心・品質へのこだわり」というブランドイメージを視覚的に伝えています。
木材とモダン素材の融合で“清潔感と温かみ”を両立
インテリアにはガラス・ステンレスといった清潔感のある素材を基本に、 アクセントとして温かみのある木材をさりげなく配置。 これにより、冷たすぎず、居心地の良い“スイーツ空間”を演出しています。
柔らかな間接照明で落ち着きと高級感を演出
照明には間接照明やスポットライト、暖色系ライトを採用。 店舗全体を明るく照らしつつ、スイーツやガラスショーケースが映えるように光の当て方を工夫。 その結果、“フォト映え” × “心地よさ” の両立する空間になりました。
座席配置と導線設計 — 利便性と体験の両立
カウンター席とテーブル席を組み合わせたレイアウトで、 ひとり客〜友人・家族連れまで幅広い客層に対応可能に。 また、キッチンからテーブル／カウンターへの流れをスムーズにすることで、 オペレーション効率と快適な客体験を同時に実現しています。
施工時の配慮点 — 中国現地事情と品質管理
中国・北京での施工では、素材の入手・搬入、施工基準、衛生・清掃性などの条件が日本とは異なります。 そのため設計段階で慎重に素材選定を行い、現地業者との打ち合わせを重ねて、 「デザイン性」と「実用性・安全性」を両立させました。 特にキッチンまわり・換気・清掃動線などは、施工品質の管理を重視しました。
この事例から得られる “スイーツ店設計の成功ポイント”
- ライブキッチン中心のレイアウトで「作品を魅せる店づくり」が可能
- 清潔感ある素材と暖かみある木材のバランスで、居心地とブランド感を両立
- 照明と素材の組み合わせで、スイーツも空間も“映える”空間にできる
- 座席・導線設計を工夫すれば、回転効率と顧客体験を同時に満たせる
- 中国での施工事情は事前確認と設計管理でクリア可能。現地事情に詳しい設計事務所の強みが重要
まとめ — “体験型スイーツショップ” は設計と演出で差がつく
このスイーツショップ「TOSHI」の設計事例は、 単なる“売るための店”ではなく、“体験 × デザイン × ブランド価値” を追求した店舗です。 ライブキッチン、内装デザイン、照明、素材、導線――すべてに配慮し、 訪れたお客様に「また来たい」「誰かに話したい」と思ってもらえる空間を実現しています。 スイーツ店やカフェ、飲食店の出店を検討されている方にとって、 この事例が設計・空間づくりの参考になれば嬉しく思います。 他の事例や設計ノウハウも今後順次公開予定ですので、よければブックマークしてチェックしてください。
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