
> 女系天皇の議論を避けつつ、女系天皇の選択肢を排除する進め方は間違っています。
全く以て、その通り!!
山尾しおり女史 は、なにも間違ったことは言ってません。
事実、政府は「皇位継承の安定」と題しつつも、その内実は皇族の数を確保することのみに焦点を絞ったもの であり、
このような「男系ありき」の姑息なやり方 では、現実的な解決策に繋がらないのは誰の目から見ても明らかです。
国民民主党 も、男系固執 の 呆守(※人でなし保守) の巣窟(※ムラ社会) だけに、
山尾女史 の「正論」には、それを打ち壊す痛快さがあります。
山尾女史 は、過去の不祥事(※特に、男女関係)を引き合いに非難されることがありますが、そんなものは 天下国家 の大義に比べれば 取るに足らない「小事」であります。
何なら、国民民主党 の代表だって、不貞を行っても その地位を失っていませんからね(笑)。
国民民主党が、今夏の参院選比例代表に擁立した足立康史元衆院議員(59)は17日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、同党の参院選比例代表の候補予定者で、皇位継承のあり方をめぐりXに持論を投稿した山尾志桜里元衆院議員(50)の主張に、異論を唱えた。
山尾氏は15日、安定的な皇位継承をめぐり、母方のみが天皇の血筋を引く「女系天皇」の可能性を排除せずに検討することを提言した読売新聞報道に反応。自身のXに「今朝の読売。皇統問題。説得力の厚みに敬服。女性皇族が結婚した場合の夫と子の地位についても『『妃』と同じ立場が自然』と論じています。そもそも夫と子を(不自然にも)民間人と決め打ちすることで、女系天皇の議論を避けつつ、女系天皇の選択肢を排除する進め方は間違っています」と投稿した。
一方、足立氏は17日未明、「山尾志桜里さんの女系天皇発言について」と題した長文を投稿。山尾氏に直接電話したとして「『女系天皇に関する投稿は、国民民主党の政策の枠組みを超えていると(私は)考えますので削除いただいた方がよいのではないか』とお伝えしましたが、現時点でもその投稿(引用)は削除されていません」と記した。
自身は「現執行部が掲げる〈皇統の男系維持〉を前提とした国民民主党の政策方針に賛同し公認を申請」し、公認を得たとして、「日本の皇室は二千年を超える世界で最も長く続く王朝であり、その間、一貫して男系による皇位継承が続いてまいりました。これは世界に類を見ない日本固有の伝統であり、その根幹です。この原則を変更することは、国家の基礎を揺るがしかねません」と主張。「私は、現職の国会議員ではありませんが、国民民主党の一党員として、また参議院比例区総支部長(候補予定者)として、この皇位継承に関する方針は絶対に妥協できません。今後、本件についても山尾氏を凌駕する言論戦を展開してまいります」とも記し、今後、皇位継承について山尾氏と論戦する用意があると記した。
持論が対立する2人をともに参院選に擁立した国民民主の榛葉賀津也幹事長は16日の定例会見で、「個人的にも、党としても、126代続いてきた男系男子の歴史というものは大変重いと思う」とした上で、山尾氏の投稿と党の姿勢の整合性を問われると「それぞれの候補者、個人がいろいろな考えをもって発信するのは、自由だと思う」と述べた。「ただ、私の考え方とは違う。男系男子を揺るがせのないものにしないといけないと、私は考えている。その方向でしっかり対応したい」とも口にした。
>「私は、現職の国会議員ではありませんが、国民民主党の一党員として、また参議院比例区総支部長(候補予定者)として、この皇位継承に関する方針は絶対に妥協できません。今後、本件についても山尾氏を凌駕する言論戦を展開してまいります」
読売新聞提言 や、山尾女史ほか 所謂「女系天皇」容認 の主張に対する 呆守(※人でなし保守)の反動形成(※反「論」ですらない) を見てきた限りに於いて、
誰一人として、所謂「女系天皇」容認 への「対抗言論」を展開できていません(笑)。
「万世一系、男系継承!」
「126代、一貫して男系!」
……ホント、だから何なの(笑)?
そういうのは もう良いから、「所謂『女系天皇』を排除した議論では、根本的な問題解決にはつながらない」と考えている世論の圧倒的多数を納得させられる意見を出しなよ(笑)?
そもそも、所謂「女系天皇」容認論 は、皇統の安定(※所謂『天皇制』の恒久化) を目的としたものであって、
誰も、皇統の連綿(※所謂『万世一系』) を揺るがしてやろうとか、所謂「天皇制」廃止 を目的に主張しているわけではありませんからね(笑)。
それを踏まえて、言葉を選んでくださいよ?


皇位継承 の安定に関する政府の対応は、実際には「皇族数の確保」以上のものではなく、
課題の本質から目を背けたものと評価するしかありません。
女性天皇 の即位や、その皇子が即位すること(※所謂「女系天皇」) を、世論の圧倒的多数が容認しているにも関わらず、
有権者国民の代表である筈の諸君らが、日本会議 といった特定の 宗教右派 のイデオロギーに迎合し、その代弁者に成り下がっているのは非常に嘆かわしい状況であります。
そもそも、我が国の 皇統 は、本当に「男系」だと言えるのでしょうか?
先ずは、そこを疑うべきではないでしょうか?
確かに、皇位継承に関する議論のなかで「男系」か「女系」かということばかりが焦点になっており、
国民大衆の間でも「女性天皇」「女系天皇」を知っているかどうかという蘊蓄自慢が罷り通っている状況にありますが、
皇室の歴史というのは、記紀(※古事記・日本書紀) に登場する「天照皇大神(※天照大神、天照大御神)」から始まっています。
宮内庁と法務省が保管している 皇統譜 に於いても、天照皇大神 が「世系第一」と記載されており、
その 天照皇大神 は、宗教の枠を超えて日本人の常識として「太陽の女神様」であると考えられております。
皇祖 が、女神さま であるならば、
皇統 には「男系」も「女系」もへったくれもありません。
初代・神武天皇 に始まる「人皇」に於いても、第2代・綏靖天皇 ~ 第9代・開化天皇 までの「欠史八代」の記録が乏しく、その実在性については議論があるのに加えて、
第14代・仲哀天皇 が生まれたのは 成務天皇18年(148年) ですが、父・日本武尊 が薨去された 景行天皇41年(111年) との間には30年以上もの空白があります。
第15代・応神天皇 についても、
父・仲哀天皇が崩御されてから、十月十日を過ぎてから生まれていることや、
その五世孫である 第26代・継体天皇の祖父・乎非王 の名前は、記紀(※古事記・日本書紀) に記載がなく、そのひとつ前の 意富富杼王 についても配偶者の 中斯知命 共々、記録が少な過ぎることからも、
古代の ヤマト王権(※大和朝廷) の大王(※天皇) が、血縁によって継承されていたことを否定しないまでも、
必ずしも、男系によって継承されていたという保証はありません。
「日本の皇室が、男系で一貫して続いてきた事が外国人からも高く評価されている」
という主張する人もいますが、
それが本当ならば、国連の 女性差別撤廃委員会 から 皇室典範改正 の勧告を受けるような事態は起こらなかった筈ですし、
日本の皇室が、男系で続いていたことを信じている外国人などいないことについても、
「男系」[male line](英) はあっても、
「男系男子」「男系女子」にあたる言葉がないことからも、それは断言できます。
日本に於いて「男系男子」という文字がはじめて登場するのは、明治22年(1889年) に制定された典憲(※旧皇室典範 と 大日本帝国憲法) であります。
それについても、ドイツ帝国(※プロイセン王国) をはじめとする欧州の制度を「参考」したことは皆も知るところでありますが、、、
その過程で、
「男子のみに 帝位継承・家督相続 の権利があり、女子が継承する場合はその夫に権利が移る」
とする、当時の欧州に於いても形骸化しはじめていた「サリカ法典」の残滓を継承した 法制度 が、我が国に「輸入」される過程で「発明」されたのが「男系男子」という概念であると考えられます。
加えて、父が天皇もしくは皇統に属する 女性天皇 および 女性皇族 を「男系女子」と定義するようになったことについては、せいぜい20年くらい前のものであり、ある種の「都市伝説」のようなものであります。
そもそも、男系 [male line] は読んで字のごとく、そこに女子が入り込む余地がないので、
このような定義自体が、日本国内の限られた集団の間でしか通用しない「屁理屈」でしかなく、一笑に伏して良いものなのです。
我が国の 皇統 は、男系だの女系だのと単純に定義できるようなものではないのです。
所謂「女系天皇」という表現については、
皇室典範(昭和22年法律第3号) 第1条に書かれている「男系男子」に代わる「新しい概念」であるかのような思い込みを与えるきらいがあり、
諸君のなかにも、所謂「保守」的な矜持から、それを受け入れることに抵抗を示す者がいるのは理解できます。
ですが、
開化天皇五世孫で、事実上の「15代天皇・初代女帝」であった 神功皇后 から 応神天皇 への皇位継承。
斉明天皇(※皇極天皇) から 天智天皇 への皇位継承。
元明天皇 から 元正天皇 への皇位継承。
史実として、母から子への皇位継承が実際に行われていたことを踏まえれば、
元明天皇(※母) から 元正天皇(※娘) という女系 [female line] もあったことからも、所謂「女系天皇」にあたる皇位継承についても、
別段、特定の政治集団の理念やイデオロギーを代弁するかのような特異な概念とは言えないでしょう。
むしろ、19世紀末に発明されたにすぎない「男系男子」や、
ここ最近にできた「男系女子」という概念に固執することこそ、
日本国民統合の象徴である 皇室 の偉大さを矮小化し、敬宮さま(※愛子内親王殿下) をはじめとする女性皇族の活躍を否定する極めて「不敬」なものであります。
如何なる詭弁を用いても、男系に固執することは「男尊女卑」の合理化でしかなく、
そのようなイデオローグは、皇統断絶 に荷担している「国賊」であると同時に、対外的な我が国の名誉を失墜させる「国辱」でしかないのです。
諸君らが1日も早く反省し、国家のために精勤してくれることを、切に願います。