ウクライナ への軍事支援を行い、
フィンランドスウェーデン の NATO加盟を見届けた バイデン大統領 でしたが、

高齢を理由に、次期大統領選挙には出馬しない意向を発表しました。

まあ、致し方無いかと思います。





 【ワシントン時事】ジョー・バイデン米大統領(81)は21日、2期目を目指した11月の大統領選から「撤退する」と表明した。


  民主党の後継候補としてカマラ・ハリス副大統領(59)を支持した。バイデン氏は6月下旬に行われた共和党候補、ドナルド・トランプ前大統領(78)との討論会で精彩を欠き、高齢不安が再燃。民主党幹部や支持層からの撤退圧力に屈した形となった。


  11月5日の投票日まで約3カ月半。再選を目指した現職大統領がこの時期に出馬を断念するのは異例で、内外が注視する米大統領選は重大な局面を迎えた。 


  バイデン氏はSNSに書簡を載せ、自らの決断について「大統領を務められたことは、私の人生で最高の栄誉だ。再選を目指したが、私が身を引き、大統領としての残り任期の職務を全うすることがわが党と国家にとって最善だと信じる」と説明した。 


  また、SNSで「カマラを党候補者として全面的に支持し、推薦したい」とハリス氏支持を明言した。ハリス氏は声明で「光栄だ。党の指名を勝ち取る決意だ」と応じた。さらに「民主党と国を団結させ、トランプを打ち負かすため全力を尽くす」と強調した。


  バイデン氏は週内に国民に向けて、決断の詳細を明らかにする。同氏は新型コロナウイルスに感染し、21日現在、東部デラウェア州の別宅で自主隔離を続けている。


  民主党は、直ちに後継候補の指名手続きに着手する。党公認候補は全国党大会で正式指名されるのが通例。大会は8月19~22日に開催される。


  民主党では1968年の大統領選で、現職のジョンソン大統領がベトナム反戦運動の拡大を受け、同年3月に再選出馬を断念した経緯がある。


  バイデン氏はトランプ氏と対決した6月27日の討論会で言葉に詰まったり、意味の通らない発言を繰り返したりし、判断能力や健康面への懸念が拡大した。自身や家族は選挙戦継続を模索したが、不安を払拭できなかった。 







 ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は22日、米大統領選撤退を表明したバイデン大統領について「歴史上、最も激動の時にわが国を支えてくれ、このひどい戦争を通じて支援を続けてくれた」と述べ、謝意を表明した。X(旧ツイッター)に投稿した。


 米国はウクライナの最大の軍事支援国で、ゼレンスキー氏はロシアの撃退に向けて米国が「力強い指導力」を発揮し続けることに期待を示した。(共同)






【パリAFP=時事】ジョー・バイデン米大統領が21日、大統領選からの撤退を表明したのを受け、各国首脳らは相次いでX (旧ツイッター)にコメントを発表した。(写真はジョー・バイデン米大統領)<下へ続く>


 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「われわれはバイデン大統領のリーダーシップに感謝し続けるだろう」と投稿。「(ウラジーミル)プーチン(ロシア大統領)によるわが国占領の試みを阻止するのを助けてくれ、この恐ろしい戦争の最中、常にわれわれを支援してくれた」と述べた。


 英国のキア・スターマー首相は、バイデン氏の決定を尊重するとした上で、「残りの任期中、共に働くことを楽しみにしている」とした。


 ドイツのオラフ・ショルツ首相は「ジョー・バイデン氏は米国、欧州、世界のために多くのことを成し遂げた」とたたえるとともに、「撤退の決断も尊敬に値する」と語った。


 イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は、「あなたの確固たる(イスラエル)支持は、特に戦時下においてかけがえのないものとなった。リーダーシップと友情に感謝する」と表明。


 カナダのジャスティン・トルドー首相は、「(バイデン氏は)大統領としてカナダ人のパートナーであり、真の友だ」と投稿した。


 オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は「民主主義的価値観、世界の安全保障、経済発展、そして現在と未来の世代のための気候変動対策への献身を共有する中で、豪米同盟はかつてなく強固になった」とした。


 一方、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官はニュースサイト「Life.ru」に対し、「選挙までまだ4か月ある。その間に情勢は変わり得る。今後の動きを注視し、なすべきことをする必要がある」と話した。


【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕