親の引く道、子の望む道。② | 発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

ADHD+アスペルガー症候群の当事者です

息子たちと旦那も同じ障害を持っていますが
だからこそできること  を大切に。
HP URL:nekomama.site



相変わらずの個人主観の記事です。

そして、これは、一応、「高校受験」カテゴリーとして書いてます。

…が、後々、療育なんかの話にもつなげるつもりの記事です。





…てことで書き進めていきますが。






「今やっとかないと後で困るから」


…て、誰が?


もちろん 「本人」って答えますよね。
わかってます。
けど、私は、


「そうでもないと思うよ?」


と、答えます。



中にはもちろん、子供自身に目標があって、そのために「いい成績」が必要なお子さんもいますが、
そういう子供にしても、大抵は「親に言われて」って子が多い。

言い方は悪いかもしれませんが、子育てなんてある意味で究極の洗脳で、
親の価値観の下で、その親の価値観で育てられるわけですから、
親の考え方が子供の考え方や価値観にダイレクトに響いていきます。

物事の善悪も、優先順位も、人との付き合い方や人に対する見方も…


「人格」形成の基盤は親から与えられるもので作られますからね。
世間的に「え?」てことでも、親がそれを良しとして育てていれば、子供はなんの疑いもなく「そういうものだ」と思って育つわけで。


進路だって、「こうするべきだ」と育てられれば、「そういうものだ」と受け止めて育つ。


向上心の問題として、
「なんでも挑戦して頑張る」「やってみればできるかもしれない」と努力することは大切だし、とても有意義だと思いますが、


猫ママの素朴な疑問。




なんで勉強ができるからって、進学校に行かなきゃいけないの?
なんで大学に行くこと前提なの?



自分が中学生だった頃からずっと思ってます。



高校って本来、

将来の希望を叶えるための道筋の中の段階の一つ


のはずで。

医者になるつもりのない人間が医学部行ったってしょうがないのと同じで、


将来の夢が大学関係ない職種なのに、普通科行ったって無駄。

じゃない?笑


と、思います。いやこれ本気の話。

で、たいていの親御さんは、

「別に医者や弁護士にさせたいわけでもないし、仕事なんてなんでもいい」
「理由なく大学行く必要はない」
「大学行く気がないなら高卒で働けば」

とか言うんですが、
そう言いながら、

「でも、やればもっとできるのにやらないからもったいない」
とか、
「あとになって後悔しても遅い」
「困るのは本人だから」

と言うんですよね。

はい?


いや別に、多分だけど、そういうふうに親御さんが言ってるお子さんて、

あとになっても困らないと思います。


だって本人、勉強に意義を見出してないし、
本人に別にその辺りのこと望んでないと思いますよ?

何がもったいないの?
今のままじゃダメなの?

別に高校入れないわけでもないし、
そのままでも充分色んな進路選べるし、
何より、声を大にして言いたいのは、


「やればできるのに」と言う親御さんたち、



やらないのも、やれないのも含めて、その子自身です。



子供の可能性を引き出すのと、追い詰めるのは違います。
本人の意思とは関係ないところで、親が勝手にあーでもないこーでもないと、本人の「能力」を評価して上向きに引っ張り過ぎて…


何って、本人の気持ちと関係ないところで、勝手にえらい高いところに合格基準決められてて、
それができないとダメって、どん叱られるわけで。

「全然勉強しない。わかってない」



…て、
わかってないのはどっちかな?





続く。