親の引く道、子の望む道。① | 発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

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ADHD+アスペルガー症候群の当事者です

息子たちと旦那も同じ障害を持っていますが
だからこそできること  を大切に。
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久しぶりの真面目記事です。
(安静とか言われても正直ヒマなのでね 笑)


前々からモヤモヤ…
てか、これはもうたぶん、子育て論とか教育論的なアレで、
お家ごとに色んな考え方があるし、
子供さんの能力によっても違ってくるんですが…

でも逆に、定型児にも障害児にも共通することかな  とも思うんですが。


毎度のことながら、私個人の主観で書きますので、よろしくお願いします。







中学に入学した辺りから、
どうしてもリアルに気になる「子供の将来」

もちろん私もご多分に漏れず、気になるのは当たり前で、気にはしてますが。


どんな親でも、「子供が自分で生活していくこと」を目標として取り組んでいて、
そのために、「仕事」をしなくちゃいけなくて、
そして、当然ながら、我が子にはなるべく「いい生活」をさせてあげたいと。
思うのが親心。

障害児の親御さんだと、また微妙にニュアンス違ってて、
障害者枠で働く場合の賃金や障害年金、その他の支援から発生するものと総合して、「自分が死んだ後も、子供たちが困らないように」

これに関しては定型児でもきっと同じ。
子育ての目標って、極論でそういうことになるんですが、
定型児の場合と障害児の場合だと、その生活水準のレベルの基準が違う。と。
いうことになるのかな  と思います。

我が家の場合、3人とも手帳の対象ではなく、
障害者枠での就労は今の時点では対象外。

この先、2次障害で困るようなことがあればまた違ってくるでしょうが、
おかげさまで、長男に関しては一般就労での内定をいただくことができて。

障害者枠の就労と一般就労では賃金や保障が違うので、どっちがいいとかではなく、やはり一般就労の方が生活の幅が広がるのも事実でもあります。

「お金」というものは、本人の活動の範囲や可能性を広げてくれる役割も大きく、
一定の水準に達しているかどうかというのは、人生を楽しむためには関係ないということは絶対にないわけで。

そりゃないよりあったほうがいいだろうし、
なきゃ困るものでもありますよね。


高校受験って、どうやって志望校選びますか?って話になった時、
男の子だと特に 「生涯賃金」が気になるわけで、
職種によって違ってくるそれに対して、できるだけ高い水準を…と、

ようは高校選びも、その先の「生活」を考えてするわけなんですね。


「自分で稼いで生活ができればいい」
と言いながら、その実 
「じゃあ コンビニのバイトでも生活できるじゃん」
ていうとそうではなくて。

いやいや、その日暮らしじゃ老後が困るよ
とか
そんなんじゃ結婚もできないよ
とかって話にもなるわけでして。

それももちろん当たり前の話。


今の日本の平均年収って、400万切るとかって言いますが、
それはそれこそ振り幅が大きい話で、
実際、子育て世代の男の人の平均年収っていうと、もう少しありますよね?

なので、実際、地域性も絡みつつ…ではありますが、
障害者であろうと定型児であろうと、一般就労が可能なお子さんに対して、親はその水準を求めます。

子供の能力に合わせて…
そして、その子の性格や個性に合わせて、
「こんな職業がいいんじゃないか?」と、勝手に想像を膨らませるわけですが…


そこは親も大人なので、
「理想」と「現実」の違いはある程度わきまえてはいて。

いきなり医者とか弁護士とか、「そういうおうち」でもない限りはなかなか考えないし、
じゃあ東大だとかそんな話にもなかなかならないのが一般的ではありますが。

でも。


「理想と現実」がわかっているからこそ…なんでしょうね。

「保険をつけたがる」んですよ。


「失敗してもいいように」
「できるだけ可能性が広がるように」


結果的に、

可能性として最大のところを目指させたがる。



リアルな話で、小学校で通知表がオール5(実際には5段階ではないかもしれないけれど)の満点の成績だったりなんかすると顕著な話なんですが、


そこ基準で、高学年の頃から地域のトップ高を親の中での志望校にしていたりする。

けれど、小学校の成績なんて、変な話アテになんかなんなくて。

よっぽどのことがなければ、最低評価なんてつかないし、
「問題がなければ」「そこそこできてれば」
割と簡単に最高評価がつくんですよね。


でも、中学に入ると、そんな簡単に最高評価はつかないし、
評定のつけ方ももっと細分化されて、個々の差がはっき「表れてくるんですね。

オール5の子供なんて、学年に1人もいるかいないかだし、
内申点43とかその辺りの子しかトップの高校には入れないんですよ。

昔はみんな中学生だった頃があるんだから、そんなことわかってるはずなのに、
何故か小学校の頃の基準から抜け出せなくて、
そのまま、「少なくとも」って感じで、
「これくらいは取れるはず」と、トップから下げても一個二個程度で、かなり高いレベルを求めていく。


「なんで?」って聞くんですよ。
「テストの点数が…」「内申点が…」って、事あるごと…どころか会う度に言うもんだから。笑

話を詰めていくと、必ず、
「もったいないから」とか、「やればできるのにやらないから」って。

そして、
「今やっとかないと、後で困るから」


と。


なので、また聞くんです。


「誰が困るの?」   と。




続く。