親の引く道、子の望む道。③ | 発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

ADHD+アスペルガー症候群の当事者です

息子たちと旦那も同じ障害を持っていますが
だからこそできること  を大切に。
HP URL:nekomama.site



相変わらずの個人主観の記事です。

ちょっと表現がダイレクトになりますが、ご容赦下さい。m(_ _)m






中学生なんて、将来の夢がないのも当たり前で、
志望校に対して明確なイメージがわからないのも当たり前の話。

なので、
「あとになってやりたいことが出てきたときに、なるべく沢山の選択ができるように」

と、その親心はわからなくもないです。

でも、
彼らには彼らの「中学生として」の生活があり、
その中での優先順位は、彼らにしかわからないものがたくさんある。


確かに、中学生というのは、将来の可能性を広げる大切な時期です。

でも、それは、今があってこそで。





勉強以外のところで、いろんなことを学ぶ大切な時期でもあり、
全部ひっくるめて、人間として飛躍する時期なんです。


頑張るポイントは、その子その子で違う。

何に意義を見出すかも、何を優先するかも、それぞれなんです。


自己表現の手段はそれぞれで、
勉強で成果を出す子もいれば、部活動で成果を出す子もいる。




何を選んで、どこまで頑張るかは、本人の自由です。


どうして、「これくらいはやらないとダメ」って、決めつけるんでしょうか?
何がダメなのか、私には全くわかりません。

やるもやらないも本人の自由だし、
高校に入って、やりたいことができて、その時に「あの時勉強しとけばよかった」って後悔しても、
別にそこからでも夢を叶える方法なんていくらでもあるし、
どうとでもなりますよ。


それができないのなら、諦めるのなら、しょせんそこまでのものだと思いますしね。



それでもね。

子供は、親の言うことが正しいんだろうと思うもので、
「やらなきゃダメ」って言われれば、そうなんだと思うと思います。

親だって、良かれと思って必死にやってるんです。

でもね。

それこそあとになって困るのは親で、


何か一つでもいいから、好きなことがあれば…

と、言いながら、
親心という名のレールの上を歩かせてませんか?


最近  よく聞きませんか?


「夢がない子供が多い」
って。


それは何故かって、

安全な道を良かれとして、こうあるべきという理想の形が蔓延してるから


ではないかな?と思います。



親ですもん。
子供が食べることに困らずに、平穏に暮らしてくれることを望むのは当たり前ですが、


幼児教育だったりなんだったり…



最初から人生のあるべき姿に向けて歩かせてる


ように見えるんですよね。

「意志がない」から、高校も具体的に浮かばない
と、いう親御さんもすごく多いんですが…



何かを見つけさせたいなら、まず、そのレールから降ろしてあげて下さい。



決められたレールの上を前だけ見て歩いていたら、その場から見えるものしか見つけられませんからね。

本人の中で軸となるもの…
好きなもの、得意なもの、楽しめること。
それが将来へ向かって頑張るための原動力となるんです。

それがないから、
「将来の夢も何もない」
「どこの高校に行きたいか聞いてもわからないという」
ていうようなことが起きてくるわけで。

「なにかひとつでもいいから、大好きなものがあれば」
と、嘆く親御さんもとても多い。



だったら、

寄り道させてあげてください。


何度も言いますが、決まった道をまっすぐ歩いていたって、そこから見えるものしか見えないんです。

何かを見つけさせたければ、そこから外れて、違うものを見に行かなければ。


あっち行ったりこっち行ったりして、
やっと可能性が生まれてくるんです。


親が良かれと思って導いてる人生設計という名のレールが、すでに敷かれていませんか?

もちろん、みんなそんなつもりはないと思うし、
ただの親心なのも当たり前ですが、





それだと、

可能性を広げるつもりが、結果的に逆効果になっている


かも、しれません。





続く。