久しぶりの住友化学のネタです。

 

昨年に保有株式のすべてを損切りした住友化学ですが、先週の金曜日(1/5)にまたまた変なニュースが出ていました。

持分適用会社である稲畑産業(8098)の株式について約820万株を手放すとの内容です。

 

住友化学株式会社

(保有株式の一部売却に伴う 当社個別決算における特別利益計上に関するお知らせ)

20240105.pdf (sumitomo-chem.co.jp)

 

岩田 圭一 社長 年頭あいさつ要旨 | ニュースリリース | 住友化学株式会社 (sumitomo-chem.co.jp)

 

社長の岩田氏の新年のあいさつによると自社の従業員に対して「起業家精神を持ちましょう!」という的外れな事をおっしゃっています。

創立間もないベンチャー企業であれば理解できる話ですが、住友化学のような大企業では従業員は各自が与えられた職務を全うする事が重要であり、会社を倒産させないための経営努力をするべき対象者はトップである岩田氏や十倉氏でしょう。

新年一番に発表された「短期集中業績改善策」が「子会社の株式の売却」という既存事業の切り売りのようなものと失望する内容で改めてこの会社と縁を切った事が正しい決断と思いました。

 

実は私にとって問題なのはこの稲畑産業の株式も保有していたことです。こちらの方は若干ながら含み益があり、業績も安定していてここ2年は株価も上昇トレンドであったため安心して保有していた矢先の悪いニュースでした。

 

 

稲畑産業の株主にとってはこのニュースは明らかなマイナス材料であり、1月5日金曜日の終値である3,255円から最低でも10%、空売り機関に狙われれば20%ぐらいの値下がりは覚悟しておかなければなりません。

当社の今期の業績目標に対して第二四半期終了時点ではおおよそ50%程度の進捗状況で、極端な円高等がなければ年度目標の達成は可能であるとみています。

今期の配当は120円の予定で株価が3,000円を大幅に下回るようであれば、追加で買いを入れる予定です。

 

もう一つ気になる事があり、この稲畑産業は同じ住友グループである住友ファーマの株(4506)をなんと878万株も保有しています。保有割合を減らすべく売却予定としているものの株価低迷により思うように株式売却が進んでいません。

この住友ファーマの24年3月期の業績見込みは約800億円の赤字で無配の予定となっており、親会社の住友化学同様に赤字の垂れ流しが続いていて手の施しようがない状況となっています。

株価の方も当然織り込まれていて2023年1月4日に1001円で始まった株式が1年後には486円と50%減という辛口の評価を受けています。

 

 

住友ファーマ株式会社

2024年3月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

br20231031.1.pdf (sumitomo-pharma.co.jp)

 

 

今回は住友化学と住友ファーマの愚痴ばっかりなってしまいましたが、稲畑産業の株主としては業績に水を差すような住友グループの癌である住友化学と住友ファーマとは早く縁が切れる事を強く願っています。