さて私もついに?!ソーシャルワーカーとして実習生を受け持つ立場になりました。私は病院の仕事は週3日勤務なので先輩ソーシャルワーカーと学生さんをco-superviseします。なんだか私もこんな立場になったのかと感慨深いです。ほろろ。
今回の実習生の女の子、院生で私の4つ年下ですがめちゃめちゃ優秀です。私が学生の時と比べても経験も能力も天と地の差(笑)なぜなら既に若者向けのサービス(NPO、政府機関)で何年も働いてきたから!現職でMultidisciplinary teamで働いたり、コミュニティでstakeholder/family meetingをしたりと経験&能力バッチリです恐らく自分の経験に合った資格を得るため、そして若干の方向転換(高齢者のサポートに興味があると言ってました)をするために院に入ったのだと思われます。ちなみに先輩ソーシャルワーカーさんがマネージャーに言って、この優秀な学生さんを引っ張ってきてくれたので(「うちの病棟は忙しすぎるからゆっくり教育している暇はない」的なことを言ったらしい…笑)、先輩ソーシャルワーカーさんには本当に感謝です!
あまり大きな声では言えませんが優秀な人が来ると即戦力になって、活躍してくれるのでありがたいですし(うっしっし)、スーパーバイザーも学ぶことが多いです。去年の初め腎臓&呼吸器科に来た実習生さん(この時は私は形式上はスーパーバイザーではありませんでしたが、面倒見てました。)も社会人経験も人生経験もある学生さんで、1カ月経ったくらいから活躍してくれたし私もたくさんのことを学ばせてもらいました。当時病棟に肺がんで長期入院していたおっちゃんがいたのですが、このおっちゃんの死に間際に詩を詠んで、それはもう素晴らしい内容でおっちゃんの家族も私も涙・涙でした。
さて、今回の実習生は今週が初週でしたが早速積極的に患者さんと話してくれるし、ケースノートも言葉使いが適切でバッチリです。今回は2回目の実習で以前はコミュニティの精神医療で実習したようなので、医療ソーシャルワークの基礎知識があるのは本当にありがたい!むしろ若者向けサービスについては彼女の方が知識も経験もあるので早速とあるケースについてアドバイスをもらう私なのでした。彼女も早々に活躍してくれることでしょう!
そしてNPOの仕事の方はようやっと新しいボランティアさんたち向けのトレーニングができました。実はこれ去年の10月にやる予定だったのですが私の流産で延期したのでした。
私がいるプログラムには18人のピアサポート・ボランティアさんがいまして(全員身近な人の自死を経験した方々)、私はその人たちをコーディネートする立場にいます。新しいボランティアさん向けにトレーニングするのは2回目ですが、今回は私がボランティアの採用から携わったこともあり(前回は前職者が採用したのでした)、プログラムの理念やサービスを理解した良いボランティアさんたちが集まってくれたと思うし、そのお陰でトレーニングもとても良いものになりました。新しいボランティアさんのうち半数は私たちのプログラムを過去に使ったことがあるいわゆる元クライアントで、実際私たちのプログラムが提供しているサービス(カウンセリング&自助グループ)に助けられてきたのでその価値を心から理解してくれています。これは本当に大きなことだし、私たちも心強いです。
レクチャースタイルのトレーニングと言うよりみんなでディスカッションする&経験を共有するみたいな全員参加型にしたら私自身も学びが多く、凄く良かった!ボランティアさん達からのフィードバックも上々で(「トレーニングというより一日を通した全員で行うセラピーセッションのようだった。学びも多かったし、人生で参加したトレーニングで一番良かった」と言ってくれ、お世辞でも嬉しい!)大満足でした。お昼過ぎの眠くなる時間帯に思い付きでラジオ体操して(youtubeに英語版があるのでそれを放映。笑)みんなで爆笑しながら体を動かしたりと、ちょっとした工夫がきらりと光った、そんな一日でした。
実はこの一日を通して研究テーマっぽいもの?も生まれたので、ボランティアさんたちとプログラムのスタッフで掘り下げていきたいと思います。楽しみです。
で!実は私が所属するプログラム、今年5月のNational Suicide Prevention Conference in Perthでアブストラクトが3本アクセプトされたのです(1本は他のプログラムと連名で55分間のシンポジウム、もう1本は同僚のカウンセラーさんのポスタープレゼン、もう1本は私のポスタープレゼン)これは本当に凄いことです!55分間のシンポジウムのやつは私も連名に入っており、ボランティアさんに発表の機会を作ってあげられそうなので、それも良かった。こんな感じで私が所属するプログラム、無双状態(?!)なので上司も鼻高々です(笑)あとはfunding bodyがもっと積極的に予算を増やしてくれたらなぁ~。明らかに需要は高いし、提供しているサービスのクオリティは確かなのに利権でなかなか難しいようです。(皆さん、オーストラリアにも利権はあるんですよ…)まぁ大きな山は一瞬では動かせないのでちょっとずつやっていくしかないです。
来週はNarrative Therapy Training、そしてボチボチカウンセリングもやっていくので忙しくなりそうです。カンファレンスのポスターも作り始めなければ…。という訳で色々ありますが、頑張ってやっていきたいと思います!