谷川岳馬蹄形反時計回り日帰り | 多趣味な釣り人

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釣り、スキー、ランニング、山登り、キャンプ、写真、キャンピングカーなどの日頃の行いについて載せてます。

3年?越しの宿題です。

西黒尾根からオキトマは登った事がありますが、馬蹄形は予定が合わず未開でした。

 

さてさて今回、

土日の連休が取れたので行ってきました馬蹄形。

 

アウターマッスル(筋トレ)を鍛えるだけではなくインナーマッスル(ピラティス)も取り入れ、更に筋肉系の整体にも行き、足の痛みをコントロール下に。

すると、この7日間程度は走っても痛みが出なくなり、内股周りの安定した感じが。

今なら何か挑戦できると思い、天気を見つつ、計画を練っていました。

 

登山計画

白毛門登山口→白毛門→笠ヶ岳→朝日岳→清水峠→武能岳→茂倉岳→一ノ倉岳→オキ→トマ→田尻尾根登山口

距離 27㎞  累積3050m

 

  スタート

6月16日早朝3時半、土合山の家集合。

スタートするや否や、いきなりの大粒の雨。

早速レインに身をつつみ、雨装備対策。

なんだかんだで4時に出発することになってしまった。

この日の天気予報は3社それぞれ違う予報が出ている。

高度2000m12度で気温は変わらないが、

風速12mを予報しているサイトもあれば平穏もあり、

また降水が13時以降もあれば19時以降の予報もある。

そのため、最悪な状況を考慮して荷物を揃えた。

食料以外に、ヘッデン、ウエストライト、雨装備、テムレスや保温着、浄水、ポイズンリムーバー、ブヨネット、レスキューセット、充電器、コンパス、傘…

更に

水はMr.Kで5ℓ

私とエースは4ℓ持参。

完全に登山仕様です。

そして実際に1ミリも走らず、すべて歩きで楽しみました。

白毛門登山口から白毛門山頂まで。

西黒だけじゃなくてこっちも鎖場多いのね滝汗

何よりも走行距離が3キロで累積1000m上昇することにびっくりした。笑

出だしからゼーハーが止まらない。

横に見えるオキトマの位置を見て自分たちが後どれぐらい登らなくてはいけないかの見当が付く。

それにしても四つん這い!

樹木林を抜けると良い眺望が待っている!

四つん這いが続く。

白毛門到着

白毛門からの微妙なアップダウン。

左は笠ヶ岳、右は大烏帽子。
ここで私は高山病の症状が出始めたため、ロキソニンと吐き気止めを服用。
そりゃ5キロで1300m上昇すりゃ体もびっくりするし!

笠ヶ岳山頂。

岩の上に砂が被っている状態の登山道。

ほぼザレガレ。

横はキレッキレで簡単に落ちていけます。笑

これじゃどこも走れないじゃないか!という印象。

新潟方面からの風がとても冷たい。

冷たいというより寒い!

登山道が新潟側斜面になると上着が欲しくなるのに、

逆になると無風で日差しが強くて熱中症になりそうゲッソリ

あまりにも凄い寒暖差。

朝日岳山頂。

ここまででパーティとすれ違ったのは2組だけ。

朝日岳を過ぎると巻機山が見えてきます。

そして木道。

久々歩きやすい道に。

写真でお分かりのように、ブヨネット被ってます。

もう穴という穴、額、首、腕に突撃してくるのです。

 

巻機山稜線。

これを伝って行けば巻機山へ。

行きたいと思い色々と調べておりましたが、やはり笹が多くて中々躊躇してしまう状況。

難路。

今年の冬にホワイトアウトのため、この稜線でひとりお亡くなりになったようです。つい最近ご遺体が帰られたようです。

この後の下りの道もザレ。

切り落とし斜面と滑りやすい道が続くため、スピードも上げれず、七ツ小屋まで。場所により笹も背丈ほど有り、藪漕ぎ。

水はまだ2.5ℓほど残っているので水場には寄らず。

その後、ようやく歩きやすい稜線へ。

朝日岳から蓬ヒュッテまでの間、標高を下がるために気温爆裂上昇。日差しも有り、Mr.Kが熱中症。薬服用。

新潟からの風もここは当たらない。

暑いため傘を出して日陰を作る。

休憩を入れて水分とエネルギーを摂取。

エースもフラフラになってきたため、ポールを渡す。

私以外はブヨに噛まれて額や耳、首からは血が流れ、腫れあがる。(ブヨ対策用の虫よけスプレー使用済みなのだが)

一緒になった登山者も手ぬぐいを被り、ブヨ対策するも「痛い!噛まれた!まただ!」と四苦八苦。

この登山者、3日前にも馬蹄形、一週間前には主脈縦走にも来た玄人。今日のブヨは大量発生と認定できるほどの酷さらしいです。

景色はサイコーなんだけどね~暑さと虫にやられる…。

もう少し風さえあれば。。

走れると思ったのはこの辺、七ツ小屋から武能岳までの間だけ。。

(注:へっぽこトレランナーが思うには!笑)

とにかく歩く。

上を見ずにとにかく登れ!

武能岳までやっとこさ。

蓬ヒュッテも超えたしようやく半分は乗り越えた。

ちなみに蓬ヒュッテは不在だったので何も購入できず。

今まで通ってきた山々。

雲が所々湧いてきた。

ここからは、反時計回りで一番キツイとされる茂倉までの登り。

噂通り本当に3回ほどピークを騙された!笑

上を見ずにひたすら登る、時計の累積だけ見てひたすら登る!!

400登ったからもうそろそろか?!

上見たら気持ちが死ぬ。笑笑

ようやく本物のピーク、茂倉岳到着。

エースの足の豆が潰れて、相当痛い模様。

ずっと声を出しながら辛そうに登るのでひたすら声をかけてはげます。

さっきまで雲がかかっていた茂倉から先。

多少晴れだした!

一ノ倉沢の崖が顔を出す。

と、思ったらまた分厚い雲がかかりだして視界不良。笑い泣き

これがね、景色が見えないと時間がながーーーく感じます。

何もかも見えないため、慎重に進む。

目印もちょっとあやしくなってきた。

ホワイトアウトに巻き込まれないため先を急ぐ。

それに風も冷たく非常に寒い!

雨が降っていないだけまだマシなのだが。

それにしてもエースはしんどそう…。ゲロー

そんな時にモモンガに遭遇。目の前まで来てくれた!

全然人間怖がらない。

ようやくオキ到着。

ホワイトと寒さのためスルー。

トマもスルー。笑笑

 

残念ながら肩の小屋、不在!!!ゲッソリ

何も買えず。。

ちなみにこの時点で残水500ml。

田尻尾根登山口まで間に合うか?

エースの足の事を考えるとロープウェイのほうが良いか?とか思ったが、神の洗礼を受ける…

「最後まで歩きなさい」真顔

ロープウェイは終わっていた。笑

 

トレイルランナーとして最後まで足使おうぜ!

ってことで田尻尾根を途中まで下がっていくと

とうとう足がダルーーーーくなってきた。

この靴底の厚さでも流石に谷川岳のザレガレは足裏にも来るな。

次第に無口になりテクテク歩いていると、

沢の音と共に大型バイクのエンジンスターターの音…

なんだろう?と回りを見渡していると、

真っ暗な茂みがガサガサっと動く!

イノシシかクマの唸り声だったようだ…。

那須岳に続いてまたかよ!!!ポーン

途中で出会った玄人さんに「田尻は熊が多いから気を付けて」って言われた通り。

3人ポールで身構え、600ルーメンのライト点灯。

Mr.Kが「とりあえず先に進もう!」の掛け声で

唸り声がする茂みに背を向けずに進みだした。

とりあえず何事もなくその後田尻尾根登山口に戻れた。

 

結構おなかいっぱいになったわい。。チーン

 

 

  まとめ

13時間(休憩1時間20分除いた時間。すべて歩き)

距離 26KM

累積2800m

 

水分摂取量

Mr.K 5ℓ

私4ℓ

 

結果的に時計回りの登山者は2パーティのみ。

トレラン系の人とは会わず。

反時計回りのトレラン者は4人、登山者2人と出会う。

白毛門の朝4時、駐車場は7台程度。

 

走行時間を縮めるにはやはり荷物の軽量化がどうしても必要そうだな~~と。それには一番の課題、水問題。

この異常気象で水場が枯れることも当然考えられるので、すべて持参するのがベターなんでしょうか。

肩の小屋と蓬は全くあてに出来ないが、水問題を考えると反時計回りの方が最後の方に小屋とロープウェイが来るのでとりあえう安心?に感じました。

今回は雨の可能性から下りは西黒を避け、田尻で。
でも田尻の語源て、田んぼで転んだようなドロドロの尻になるから田尻らしいですね。どちらにせよ雨だったらこちらもやばかった。
流石、晴れ女!
ちなみに登山口に戻ったら雨が降り出しました。
 
 
自分に勝て。
他人はどっちでもいい。
やりたいことは全部やる!
 
 
 
おしまい