
タンクでかっ! ハンドル遠っ! ステップ高っ!
走り出す時にエンストかましたのはその前のバイクの時もそうだったけど、まあそれも含めて、身に余る買い物をしてしまった感アリアリだった。明らかに不安の方が大きかったな。
まあいつの間にか慣れてしまったし、今となってはこの上なく体に馴染んだ感がある。手足のようにとは言わないまでも、それに近い所までは来たんじゃないかな。
唐突ではあるが、今日でこのバイクを降りる。






















……色々つらつら語ろうかとも思ったけど、やめた。
前に乗っていたST250のことを、今思い出すことは殆ど無い。恐らくSV400Sの事も、いずれは記憶の彼方へと追いやられていくのだろう。
「だが、私はそれらを「捨てて来た」のでは決してない。忘れることもまた、愛することだという気がするのである。」
(寺山修司『ポケットに名言を』)

例え記憶は遠のいても、刻み込まれた4年間が消えることは無い。
今はただ、さらば。僕のSV400Sよ。

そして既に新しいバイクが手元にあります。
多分これが、僕の最後のバイクになります。









