音楽の効能2026 その13 ──Yesternight Was The Night── | Everyday People Dance To The Music

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日々人は音と共に踊る

さて。

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何から話そう? とにかく、前にも書いたけど言葉が追っ付かねえのよ。俺の語彙力ェ……。
とりあえず、当日帰宅してから寝るまでに書いたメモがあるので、それを記憶のよすがに書けるだけ書いてみましょうかね。

……こんな泡沫ブログでネタバレも何も無いだろうけど(苦笑)、一応10行空け……いや20行空けとくか。





















では始めよう。



・イヤープラグ要らんかった



去年の春のクロコダイルで、マーシャルアンプの目の前というとんでもない席で臨んだ僕は、2曲目にして聴覚を破壊されたのであった(苦笑)。
席順が事前にわからなかったのと、そもそも小箱のライブハウスがどういうものかわからんかったという事で、これはもう仕方が無いのだけど、純粋に音楽を聴くという観点では、言葉を選ばずに言うと最悪だったと言わざるを得ない。強烈なホワイトノイズのみならず、出音が何ヘルツか分高く聴こえたりね……。

でも、体験としては最高だったと本当に思っている。

ツェッペリンのドキュメンタリーで、スタジオライブの観客の中に耳を塞いでいる子供がいて、あの時代にツェッペリンを聴くってやっぱりそうなんだよな、というね。
ただまあ、次に機会があるなら音楽的な体験がしたい、とも思ったわけですね、流石に。

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というわけで、こんなん出ましたけど。安いのだけどイヤープラグ買って、準備万端、意気揚々と向かったわけです。

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そしたら今度は最後列でした(苦笑)。ナンバーガール見た時は、前のフロアがスタンディングで後ろが指定席だったんで、ちょっと期待してたんだけどね(苦笑)。まあ人の合間から見るのも、それはそれで。


Mr. Jimmy - Rock and Roll & Celabration Day (Tribute to Led Zeppelin)

冒頭の『ロックンロール』。おお、あの音。イヤープラグ越しでもあの音だぜ。いや、でも……。
で、イヤープラグ外したら世界が開けました。丁度良い爆音。良質のブート聴いてるような感じだったのが、一気にライブ感出ましたね。もう、これでいこう。耳が潰れたって良いし、多分今回は大丈夫だろう、と。



・ギブソンダブルネックの12弦の音に痺れた
もちろんレスポールの出音も良かったし、構えた立ち姿やアクション、全てが格好良かったのだけど。


Mr. Jimmy - The Song Remains The Same - The Rain Song (Tribute to Led Zeppelin)

12弦を弾きまくる『永遠の歌』、それもバッキングのクランチトーンがもう……。これは↑の動画でも伝わらない。絶品でした。
そして12弦ってことは、当然「あの曲」も、という事ですが。



・『レインソング』至高
至高。


The Rain Song - Mr. Jimmy - SXSW 2019

映画でも『レインソング』を弾くシーンが一番美しかった。それはライブでも変わらない。至高です。



・長尺ソロのある曲が無くて残念だが仕方ない
今回のセトリは『狂熱のライブ』のコンパクト版というかダイジェスト版というか、具体的に『ノークォーター』『幻惑されて』『モビーディック』辺りの、いつ終わるともわからん曲はカットされてた感じ。まあワンマンならともかく、今回の様なイベントだと致し方ない感じかな。
……でも『丘のむこうに』はやってほしかったなあ。



・コールアンドレスポンスが楽しかった
『ブラックドッグ』の♪ア~アッとか『胸いっぱいの愛を』の♪ワナホラロラ~とか……あと何かもう一回くらいあった気がするが忘れた(苦笑)。





あとメモには無いけど、『天国への階段』は今回初めて本当の良さがわかった……いや違うな、体で感じることが出来たなと思った。
静かな始まりから徐々に盛り上がっていって、と言葉にすると陳腐だけど、本当にその、曲の流れと共に体の底から湧き上がってくる何かがあったのよ。何回も聴いた曲でも、本当の所はナマじゃないと感じられないんだなと。

そんな感じでツェッペリンは終了。休憩を挟んでピンクフロイド……だったのだけど、機材のセッティングで結構待たされた感じ。まあ仕方ないよなーと思いつつ。



・『吹けよ風~』→『ユージン』→『天の支配』でノックアウト
原始神母というバンドについては、事前情報を入れずに臨んだ。


原始神母 Shine On You Crazy Diamond

ので、初っ端ベースレスのツインギター、ツインキーボードという編成で始まる『クレイジー・ダイヤモンド』にはちょっとびっくりした。途中でやたら上手い専業ヴォーカルと女性コーラスも入って、でも出てる音は間違いなくピンクフロイド。
正直、本物の方のライブをあまり知らんので、実際にこういう編成でやってたのかどうかは知らんが、ロジャー・ウォータースがそんなギター弾くとも思えんし……。


【Live】原始神母2016「One Of These Days」(pinkfloyd tribute)@161027Chicken George

で、曲調がサイケデリックさを増してゆく『吹けよ風、呼べよ嵐』からの流れで、一気に本領発揮。空間を埋め尽くすような音に包まれる感じ。
この後、最恐曲『ユージン、斧に気をつけろ』を経て、僕的には一番のサプライズ『天の支配』。


【Live】原始神母2013「Astronomy Domine」⑧ (pink floyd tribute)

それも『ウマグマ』収録のライブ盤じゃなくて、ナレーションから始まるスタジオ版。ギルモア期だけじゃなくてシド・バレットもやるんだ、と。この辺りで、今回のセトリがオールタイムベスト的な選曲なんだろうなと思った。



・『虚空のスキャット』に驚愕、この日の最高値
その後、確か一曲わからんのを挟んだと思う……フロイドは言うほど詳しくないのよ(苦笑)。まあでも、これかなと当たりをつけたらその通りだった。
で。


【Live】原始神母2015「The Great Gig In The Sky」(pinkfloyd tribute)@150826Chicken George

イントロのピアノが鳴った瞬間に曲名はわかったけど、え? この曲やるの? と。あの後ろにいるコーラスのお姉さん、そんなに? と。

……そんなにでした。

あの慟哭の様なスキャットを完全に再現。正直、泣きそうになりました。知ってる人にとってはお馴染みなのかも知れないけど、だとしたら知らずに行って良かったよ。



・わからんかった曲がむしろ格好良い
セトリを全部は覚えてないのだけど、聴いててわからんってなった曲が2曲だけあったのは覚えている。で、どちらもこれだろうと思った曲が正解だった。


Sheep

一つは『アニマルズ』に収録の『シープ』


Run Like Hell

もう一つは『ウォール』収録の『ラン・ライク・ヘル』。というか、『ウォール』はほぼ聴いてないのよ(苦笑)。でもうっすら記憶に残ってた。
どちらも、フロイドにこんなアッパーチューンがあったかという新鮮な驚き。特に後者のソリッドなリフがたまらん。そしてどちらも、スタジオ版より今回のライブで聴いたのの方が断然格好良かった……本物のライブと比べてどうかを言えないのが残念。




【Live】原始神母2016「Comfortably Numb」(pinkfloyd tribute)@161027Chicken George

トリビュートバンドというものについて考える時、そのどれにも多少の差こそあれ宗教的な儀式性があると思う。彼らのライブは、崇める神を今この場所に顕現させようとする試みに他ならないのではないか。
ジミー桜井氏がステージ衣装の縫製にまでこだわるのは、それに伴うステージアクションが出音を左右するという科学的な根拠に基づいたものであると同時に、「神」の姿に少しでも自分を近づけようという営為でもある。恐らく木暮"SHAKE"武彦氏にも、質は違えど同じような熱量がある筈だ。
流儀と言うか、宗派の違う二組の儀式により、「神」はその夜、確かに存在した。

……というのは僕の妄想ではあるのだが(苦笑)、少なくともそんな妄想を膨らませるだけの演奏ではあった。見られて良かったし、出来るなら何度でも見たい。聴いてない曲がまだまだあるんだよ。



・アンコール
本編が終わって手拍子の中、原始神母のセットの中にマーシャルアンプが運び込まれ、2組のメンバー全員が再登場。この大人数で何やるの?


In the Light (Remaster)

と思ってたら1曲目がこれ。なるほど……ツインキーボードにトリプルギター、ヴォーカル2人にコーラス、これだけの編成でないとこの音は出ない。というか、生でこの音が聴けるのかという……曲自体感動的なんだよ本当に。


【Live】原始神母2015「The Nile Song」@150404上屋劇場

で、2曲目が『ナイル・ソング』。おおーこれかー。ピンクフロイド史上最もハードロック的な曲。それで言うと『イン・ザ・ライト』はツェッペリンで最もプログレっぽい曲だから、まさに好対照か。
人数多かったのもあって、原曲をはるかに超えるテンション。もうお祭り騒ぎ。こんなにアンコールに相応しい曲とは思わなかった。



いや素晴らしい、素晴らしい夜でした。本当に夢のような。
その熱が熱いうちに、なんとかこの文を書き終えることができて良かった。