収穫2025 その23 ──歩けども歩けどもなお── | Everyday People Dance To The Music

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日々人は音と共に踊る

割とキツい仕事の合間の休日。本当ならゆっくり過ごしたい所ではあったけど、まあ何というか……気持ちがね(笑)。
ちょっとでも早く済ませて帰ろうという事で、梅田と三宮に絞って中古屋巡りしたのだけど、手応えはイマイチ。どこか駅近のブックオフでも無いかな、と考えた結果……。



神戸市営地下鉄海岸線駒ヶ林駅降りてすぐ、ブックオフスーパーバザールアグロガーデン神戸駒ヶ林店があるじゃないの! ということで、勇んで地下鉄に乗り込んだのであった。


猫 地下鉄にのって

まあ結局ブックオフでは何も買わなかったんだが(苦笑)、アグロガーデンで探してた物を仕入れられたので良しとしよう。

というわけで、ここで今回の収穫。



No.036:Akiko Suwanai; Sakari Oramo: City Of Birmingham Symphony Orchestra『Sibelius & Walton: Violin Concertos』 ¥580
前にも書いたように欲しい盤が大量にあったのだけど、その1つ目。
シベリウスは交響曲全集を持っているのだけど、協奏曲は入っていなかった。今回、ちょっと理由あって聴きたくなったのである……出来れば、美しい女性のソロで(笑)。


Sibelius: Violin Concerto in D Minor, Op. 47: I. Allegro moderato

不純な動機(笑)。聴きたい理由もお察しではあろう……。
演奏については、何分初めて聴くので言えることがそんなに無い。なるほどこういう曲かあ、というくらい。



No.037:Carlos Kleiber: Chicago Symphony Orchestra『Beethoven Symphony #7; Schubert: Symphony #3』 ¥100これは、流石に欲しいと思っていた盤ではない。今更『運命』で新たに欲しい盤も……まあクルレンツィスとかあるか(苦笑)。今風の演奏はもう何枚分か持っててもとは思うかな。
クライバーのアメリカデビューコンサート、であるらしい。そもそもそんな音源があるとも知らなかったので、欲しいと思い様が無いというか。正直特価盤で100円じゃなかったら買ってなかっただろうなあ。


L. van Beethoven: Symphony No. 5 / Carlos Kleiber (Chicago, 1978)

勢いの良さと、強奏と弱奏のコントラストは、同じベートーヴェンの第4番辺りで聴ける「クライバーの音楽」と近いものを感じなくはない。
ただ、ここまで直線的というか、勢い任せだったかな、という気もする。ウィーンフィルとの録音は、流石にちょっと違ってたような……まあオケも違うしな。
あ、忘れてた。今盤が41枚目の『運命』です(笑)。もういっそ50枚目指すか(笑)。



No.038:Carlo Maria Giulini: Berlin Philharmonic Orchestra『Mozart: Symphonies #40 & 41』 ¥693
これは欲しかった盤その2。他にはシベリウスのバルビローリ辺りとの全集やショーソンの室内楽(ラジオで聴いて良かった)、パレー・デトロイト響やアンセルメ・ロマンド管、ケルテス辺りも気になってたのだけど、色々折り合わなかった。今回は一日通してというか、最初のユニオンの時点でそんな気はしてたかな。

モーツァルトの第40番は、この所結構集中的に聴いていたのだけど、確かセル・クリーブランドの東京ライブを聴いていて、第1楽章の展開部がバッハみたいに聴こえた瞬間があって。主題を異なる楽器が順次演奏するところがフーガっぽく聴こえたのかな。
モーツァルトと言えば「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない」というあまりにもキラーなフレーズに象徴される疾走感が、ある程度どの曲にもあるように思う。「光りながら浮かぶような」バッハとは似ても似つかないが……では疾走感が無い演奏であれば?


Symphony No. 40 in G Minor, K. 550: I. Molto allegro

晩年のジュリーニ、それもベルリンフィルとの演奏は、まさにお誂え向きというものではないか。美しい伽藍のような音楽がきっと展開されるはずだ。
という期待の元、実際期待通りの音楽がそこにはあった、わけだが……しかし思いの外感興を得られなかったのだよね。疲れていたせいもあるのだろうけど、やっぱり本来的にモーツァルトの音楽に求めるべきはそこじゃないということなのか。
そういう所で折り合わないというのも、今回のダメさを象徴している感じ。まあそういう時もあるよねってことで。



新たに欲しい盤はありつつ、手持ちの盤で聴きたいのもそれなりにあって、まあ忙しい。で、他にも色々やりたいことはあるのだよ。早く涼しくならねえかなあ……。