

大体、加古川フィルって12月のイメージだったんだけどね。チャンピオンズカップの日の。今年はジャパンカップの日でした。
逆に、車の一年点検がここに入ってくるかと思ったのだけど、結局月をまたいでしまった。まあそれは別に良い。
正直、今回のコンサートでクラシックも足抜けかなと思っていた。欲しい盤も無くなってきたし、そろそろ一区切りするかと。
そういう気分はしかし、ぶっ飛ばされてしまった。メインのグラズノフ、ではなく、その前の『皇帝』の演奏がとにかく素晴らしかった。
Beethoven: Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73 "Emperor": I. Allegro
この有名な序奏で、ピアノが入ってきた瞬間に、空気が変わるのを感じた。何がどうとは言えないけど、とにかく凄いぞ、と。
これは第一楽章終わりに拍手してしまいそうだ、と思ったら、本当に拍手が沸き起こっていた。それくらい凄かったんだ……と言いたいところだけど、グラズノフでも第一楽章終わりに拍手が上がったな。単純に物を知らんだけか?(苦笑)
とにかく、これまで聴いた全てのコンサートの中で、一番の感動だったかも知れない。それがまさか加古川フィルで味わえるとはね。
こうして再び勢いを増したクラシック熱を持て余して、帰り道にブックオフへと寄り道したのであった。
というわけで、ここで今日の収穫。

No.061:Wilhelm Furtwängler『Brahms: Symphonies & Haydn Variations, etc.』 ¥550
当然『皇帝』の良い盤無いかな、という所から入ったのだけど。実際ルービンシュタインの決定版の呼び声高い盤だとか、フライシャー・セルの盤だとか、それなりに食指は動いたのだけど、今日のあの感動とはどうも遠いような気がした。飽くまで演奏の方向性の問題としてね。
で、廉価盤の棚を見てたらやけにデカいボックスがあって、それがバルビローリ・ウィーンフィルのブラームス全集だった。一瞬これはと思ったものの、迷った末にもう一声かなということで棚に戻した、その隣にあったのがこの盤だった。
フルトヴェングラーのブラームスは名古屋で買った第1番があるけど、それとはまた別演奏。それ以外の3曲がライヴでどうも決定版らしい。で、この値段。買うしかないということで。
まだほぼほぼ聴けてないけど、クオリティは期待通りであろうと思われる。これからしばらくはブラームス漬けになるかな、盤も揃ってきたし。
いやあ、我ながらムーブメントってのはどう転ぶかわからんね(苦笑)。向こう一年、またクラシックになるかな。