思い立って買い始めたのが、いつだったっけか。早くても先月の半ばを過ぎた頃だったと思う。
最初に2冊だけ買ったのは、それでも入り込めるかどうか半信半疑だったからだが、帰ってきて読み始めてすぐに後悔した。2冊なんてすぐだ、続きが欲しい、と。
その後も最初の時と同じように2冊ずつ買い進めて、あっという間に読み終えて続きが欲しくなる、というのを繰り返しているうちに、古本屋にある分は全て買い揃えてしまった。
では新刊は? と思って調べた時に初めて、既刊は買い揃えた10冊までで、新刊は5月の半ばに出ること、それが完結巻であることを、知ったのだった。
ああ、終わってしまう。
作中の演奏シーンで何度か描かれた聴衆の慨嘆と同じような気分を味わいつつも、しかし僕の胸中にはもう一つの感慨があった。
ああ、間に合った、と。
今これを書きながら、くるりの『ロックンロール』を何の気無しに聴いていたのだけど、『四月は君の嘘』の読後感にぴったりと寄り添うような歌詞だと気付いて、少なからずびっくりした。
全くそんなつもりで聴き出したわけじゃないのに。それこそスーパーカーの『クリームソーダ』とどっちにしようかなと考えたくらいで、でもここは『クリームソーダ』じゃなくてよかった。
結末については色々な意味で触れたくない(それ自体が答えになってしまっているんだけど)ので、書かないことにする。泣きそうにはならなかったけど、打ちのめされたよ。
