いつだったかもう忘れてしまったけれど、UFOとスコーピオンズを比較対照する文章を書いたことがある。
ドイツから引き抜かれてイギリスに渡ったマイケル・シェンカーが在籍したUFOと、マイケル・シェンカーを送り出した後任にウルリッヒ・ロートを迎えてドイツから世界を目指したスコーピオンズの、それぞれの音源のレビューを重ねてその相違点と相似点を浮き彫りにして行こうという狙いだったが、上手くいかずに途中で挫折して、恐らくログも残っていないはずだ。
リード・ギタリストがそれぞれ脱退した後の両バンド、さらに脱退後の活動としてのMSGとエレクトリック・サン辺りまで手を広げきれば、かなりの内容になっていたのではないかと思えるが、勿論それは今だからの話で、そして当時も今もそれをやりきるだけのやる気も力量も僕には無いのだった。
UFO - Phenomenon - 05 - Rock Bottom (1974)
U.F.O. - Rock Bottom (1975)
当時も(いつのことだかも覚えていないのだが(苦笑))今も、僕自身それほど変わっていない。
UFOとスコーピオンズ、マイケル・シェンカーとウルリッヒ・ロートなら、いずれも基本的には後者を選ぶと言うこと。
但し、UFOの『現象』というアルバムに限って言えば、スコーピオンズのどのアルバムも及ばない程のクオリティがあると思っていること。
そこでのマイケル・シェンカーのギターが曲から浮き上がって聴こえること。その音色が異国の地に一人居る孤独を映しているようであること。フィル・モグのハスキーボイスが、或いは曲調自体が乾いたものであるからこそ、ギターの湿り気がより強調されていること。
『ロック・ボトム』という曲を聴くたびに、僕はそんなことを考える。
当時も今も、この曲が最高のハードロックであることに変わりはない。