今日は2012年GⅠ総集編放送日ということで、去年の競馬を回顧してみよう……と、思って、何度か記事を書こうと思い至ったのだが全くうまくいかずに今に至る。
2012 第72回皐月賞 ゴールドシップ(HD)
個人的な年度代表馬は圧倒的大差を以ってオルフェーヴルなのだが、この馬の場合印象に残るレースは悉く負けレースであり、振り返るのは聊かならず辛いものがある。
恐らくJRA賞における年度代表馬はジェンティルドンナとなるのであろうが、この馬にしても最大の勲章であるジャパンカップは自身が勝ったレースというよりオルフェーヴルが敗れたレースという意味合いのほうが強い。
2012年最も印象に残ったレースを一つ挙げるとすれば、ゴールドシップの皐月賞ということになるが、この馬の下半期歩んだ道程が焼け野が原を行くような様相を呈していたのは返す返すも残念と言うほか無い。
或いは皐月賞でのゴールドシップの走りは、その行く道を暗示するものであったのかも知れない。
無人の野を行くが如き白馬の騎行。
改めてこの馬の走りを見ると、確かに明らかにわかるほど首が高い。
続けてオルフェーヴルの菊花賞・有馬記念も見たのだが、実際の伸び脚はそれほど変わらないものの、そのフォームの躍動感・それがもたらす説得力は雲泥の差であった。
それだけ不恰好なフォームで、しかしぐいぐいと伸びて突き放す様は、異様な光景とすら感じられる。
……岩田の騎乗フォームと相通じるものがあるかも知れない。あれもあの追い方で何故伸びるのかわからないのだが実際に伸びてはいるのだ。
今年のゴールドシップには、去年のオルフェーヴルとは真逆のベクトルの不安が付き纏うことになる。京都・阪神は去年完勝した舞台だが、当然相手は格段に強化される。いずれにしてもそう簡単にはいかないだろう。
ほんの少しでも出脚が良くなれば、それだけでこの馬は史上最強のステイヤーをすら名乗れる力をを持っているとは思うのだが……だがそれは走行フォーム同様如何ともしがたい部分であるのかも知れない。
そして同時に、この馬の抗いがたい魅力の源であるのかも知れない。
海外を目指すオルフェーヴル、ジェンティルドンナに対し、国内を守るゴールドシップという構図がどこまで続くのかはわからない。
彼らが相応しい道程を歩んで、相応しい舞台で真っ向からぶつかり合う様を心待ちにしている。
……それが仁川なら、僕は一も二も無く馳せ参じるつもりである。