2012年宝塚記念予想、の前に ~いいんですよあなたが選んだ道ならば | Everyday People Dance To The Music

Everyday People Dance To The Music

日々人は音と共に踊る

酷似した戦績でここまで来ている(と、言われがちな)ルーラーシップとトゥザグローリー。
ただ個人的には、ここには出てこないがローズキングダムも含めた同父3頭で絡めて考えるのも面白いのではないかと思う。



GⅠ級の地力はあるがそれを上手く発揮できないが故に肝心のレースには届かないルーラーシップ。
それなりに上手く立ち回れるものの差すにせよ先行するにせよ決め手になる武器が少しだけ足りないトゥザグローリー。
地力は限られているもののそれを最大限活用することでより大きな成果を残し得たローズキングダム。

あくまで印象論だが3頭への僕の評価は上の通り。
それぞれ超がつく程の良血だが、母が持っていたスケール感がほぼそのまま受け継がれていて、しかもそのスケール感が実績にそのまま結びつかないのが興味深いところではあったが、ルーラーシップが国際GⅠを制してようやく素質に見合ったタイトルを手に入れた。



常々不器用な馬と言われてきて、このレースも内を突いたとは言え器用に立ち回ったと言うよりは力でねじ伏せたような印象。
3~4歳明けにはこれくらい好位につける競馬をしばしば行っていたわけで、この馬の差しの印象はどうも金鯱賞以降の走りによるものでありそうだが、これ以上は言わない。

今回はウィリアムズが騎乗する。
元々晩生の血統であるだけに、力ずくの先行で大レースを制するだけの力が今こそ整ったのだという見方は恐らく正しくて、それに最も相応しいパートナーを今回は用意できた以上、高い評価をせざるを得ないところではある。
ただこの馬に関してはもう一つ、ここまで一度たりとも続けて好走できていないという、恐らくは体調面での制約も抱えている。これは競走馬生活を通じて使うレースを厳選せざるを得なかった母とも共通する。

それもここに来て解消されたのかは、何とも言えない所だが、前走高い負荷をかけて勝った上で、恐らく今回も同じように運ぶとなると、最後に息切れする可能性の方に張ってみたい。





トゥザグローリーは4歳時の連勝中もそうだしこのレースもそうだが、かなり大雑把な競馬をする印象がある。
連勝中はそういう大味な競馬でヒルノダムールやペルーサに決定的な差をつけたことで、スケールを強調していた部分もあったが、その後体調不良はあったにせよ大レースではその競馬が通用しなかった時点で、足りない部分の方が大きく見えてきてしまった。

それは鞍上の印象と重なる部分が大きいのだが、それも飽くまで印象論であり、トゥザグローリーにせよ福永にせよ、緻密な計算の末に走りを成立させていると言うことだってできるかもしれない。僕はしないが。

恐らくはビートブラックやアーネストリーの後ろ、ルーラーシップやオルフェーヴルの前という位置取りになるだろうが、彼等には皆それなりに力を発揮できるかどうかの不安要素があることを考えると、恐らく今状態がいいこの馬が上手く間隙を突く可能性は考慮しておきたい。



いずれにせよ、ここまで足りなかったものを両頭が完全に補ったとは思っていない。
故に、ここでは勝ちきるところまでは評価しないが、勿論あっさりがあっても不思議はないので、そうなったら素直に脱帽としたい。