セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内物質の
原材料になる栄養素を紹介して行きます。
また、脳内物質が適切に働いたり、機能を助けたり、
適度な分泌を調節するための栄養素もあります。
参照のリンク先を開けば、食材が紹介されています。
前回の記事と合わせ、これらを摂取することで
うつの症状が改善することが期待できます。
【アミノ酸】
・トリプトファン(必須アミノ酸)
メラトニン・セロトニンは、
トリプトファンとビタミンB6の合成で生成。
→参照
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セロトニンの材料となるアミノ酸はこのトリプトファンですが
この点を否定される医療関係者もいらっしゃいます。
脳内のセロトニンは、トリプトファンとビタミンB3やB6と
合成され脳内で生成されますが、
トリプトファンを摂ったからといって、脳関門で拒否され、
脳内のセロトニンの合成が促されるわけがないという指摘です。
たしかにトリプトファンを単体で摂取すると
逆に脳内のトリプトファン濃度を低下させますが、
炭水化物と一緒に摂取すると脳内のトリプトファンは増加させます。
炭水化物との吸収によって脳関門を問題としないのです。
このように栄養素は複合的に摂取することが大切です。
・フェニルアラニン(必須アミノ酸)
・チロシン(必須アミノ酸)
アドレナリン、ノルアドレナリンなど
多種の有用なアミンを合成する。
マメ類、肉類、魚類に含まれる。
このことからも、すべての食材を
満遍なく食べることが大事だと分かる。
ベジタリアンでさえも偏食となり、
必須アミノ酸を摂取できていないことになる。
→参照
・GABA(アミノ酸)
ギャバは、体内で主に抑制系の神経伝達物質として
脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やしたり、
・L-カルニチン(アミノ酸)
L-カルニチンは体内に入るとアセチル-カルニチンに変化。
このアセチル-カルニチンは脳に多く含まれ、
不足すると脳の細胞が壊れる速度を早め、
認知症(痴呆症)になりやすくなる。
→参照
【リン脂質】
・ホスファチジルセリン
脳細胞の構造や機能に不可欠なリン脂質。
別名大豆セリン。
ホスファチジルコリン=大豆レシチンとは異なりる。
ストレスがかかった際に、体から分泌され、
コルチゾールの血中濃度を減少させる
作用があることが明らかになっている。
→参照
・ホスファチジルコリン
記憶や学習に強く関係している神経伝達物質、
「アセチルコリン」の基になる物質。
別名コリン。大豆レシチン。
【その他の栄養素】
・コエンザイムQ10
酵素は体内で物質を分解したり、合成するときに働く物質。
コエンザイムQ10は、その酵素の働きを円滑にする補酵素。
エネルギーを作り出しているのは、
細胞一つ一つに存在するミトコンドリアという小器官で、
栄養素が酸素によって燃焼されエネルギーが作り出される。
神経伝達物質の合成にも必要となる。
また、ミトコンドリアの異常と躁うつ病の関連も指摘されている。
→参照
・DMAE
DMAEとは、脳に微量に存在する栄養素で、
脳内物質の「アセチルコリン」の生成を促進する働きがある。
→参照
・ギンコ=イチョウ葉エキス
脳の血流を増やして、十分な酸素や栄養素を運ぶ働きがある。
→参照
【必須脂肪酸】
・オメガ脂肪酸(オメガ3)=DHA/EPA
・オメガ脂肪酸(オメガ6)
必須脂肪酸は、体の中で作られないので
食物からの摂取が必要となる。
オメガ3とオメガ6は脳細細胞膜を維持する働きがある。
記憶力、集中力が増す、鬱状態から抜け出せる、
イライラしなくなる、よく眠れるなどが期待できる。
→参照
うつ病では脳細胞が縮小しています。
脂肪と聞くと不健康なイメージがありますが、
脳細胞の材料となる脂肪酸は非常に重要な栄養素です。
脳を再生するのに必要となるからです。
野菜からの栄養素が必須なのはもちろん
魚や肉から取れるアミノ酸や脂質も
人間の体(脳)は必要としているわけです。
菜食主義であっても肉食主義であっても
偏食に変わりはなく、
うつ発症の原因となりうるのです。
前述までの栄養素をバランス良く摂取し、
うつ状態からの脱出を図りましょう。
これらをまんべんなく摂取するには
栄養士並みの知識と料理を作る努力がいるでしょう。
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