4/28 22:28撮影(再現時間) 木曽御嶽とアンタレス付近
Nikon D810A + Carl Zeiss Planar T* 1.4/85 ZF.2
ケンコースカイメモS使用
(固定撮影)4/28 22:04~
ISO2500 f/4 S=30s × 20、ISO3200 f/4 s=45s × 15
(追尾撮影)22:28~
ISO3200 f/4 S=45s × 1、ISO3200 f/4 S=80s × 25
ISO3200 f/4 S=90s × 13、ISO3200 f/4 S=120s × 11
計 85画像 総露出時間 96分50秒
ステライメージ7→固定画像につき加算平均合成、Sequator→追尾画像につき加算平均合成、
Adobe Photoshop CS6→加算平均合成後の追尾画像につきレベル補正・コントラスト強調・フィルター
(明るさの最小値)・フイルター処理後の画像と元画像とのブレンド、色彩色相調整、Lightroom6→
WB調整・明瞭度調整・円形フィルター・スポット修正、Elements14→処理後の固定画像と追尾画像との
コンポジット
連休も今日を含めあと2日になりました。今日も大人しくSTAY HOME なので、時間が有り
ます。今回は御嶽山を絡めた新星景2構図の掲載と、それぞれの編集過程の画像も一挙に
公開しちゃいます。(^^)ご興味ある方は見て下さい。
(あくまで、僕の自己流の星景写真の仕上げ方なのです・・・)
まず本日、1枚目の木曽御嶽とアンタレス(画像右下で黄色に輝いている星)付近です。
これは、石川のプロカメラマン木村芳文さん(以下HP参照)の作品を見て影響を受け、
撮ってみました。木村さんの作品は白山から昇ってくるアンタレスですが、ここは多分
登山しないと撮影できないアングルになっています。そこで、僕の場合は御嶽山でアンタレス
付近と新星景できないかな~と考え、下呂市内の場所からシュミレーションしてみると御嶽の
頂上の西側から昇ってくることを突き止めました。ここまで分かればあとは実行するのみです
ね!この連休前半の撮影テーマにしていました。レタッチの処理レベルがまだまだですが、
ある程度アンタレス付近の綺麗な色合いが出てくれて良かったです。(^^)
それでは、編集途中の画像を見ていきましょう。
まず、これは追尾画像を加算平均した後、明るさの最小値フィルターをかけた、いわゆる、
「星消し画像」と呼ばれるもの。前回のブログアップ時にも指摘した星ケシ画像です。
追尾画像をそのまま強調していくと星の輝きが目立ちすぎて星雲が埋もれてしまう事を
抑制するため、星を消してから強調処理していくのです。但し、このフィルター処理には副作用
も有って、消した星の跡が残り微小な穴が開いたようになってしまいます。その為、画像の
解像度が悪くなりますね。でも、今のボクのレベルではこれで満足しています~(^^)今の
新しいPCなら、StarNet++ という星消しがもっと綺麗に出来るフリーソフトが有るそうです。
僕のPCは旧いDELLのワークステーションのOSを入れ替え、メモリを増設して使っているの
で残念ながら最先端のことは出来ません。
そして、これは強調処理する前の追尾画像。地味ですね!こんなに差があるのです。
これとひとつ前の星消し画像をブレンドすると次のようになります。
微光星が加わって、何となく本物の夜空に近づき良くなりましたね!今回は月が完全に沈む
のが23時20分くらいだったので、月の仄かな明かりで空に若干ですが青みがかかっています。
これを、次の画像、コンポジット済の固定画像とマスク合成して完成です。(^^)
固定画像については、冠雪部分の明るさ(露出)をどれくらいにするか迷いました。少し暗め
にしてみました。
85mmレンズでの画像は以上です。
次は広角14mmで撮影した新星景になります。
北極星が見えない場所で撮影したので、極軸合せは大急ぎで適当でしたが、思ったよりは
いい画像でした。御嶽と天の川の間に木星と土星も見えています。
4/29 2:20撮影(再現時間)
Nikon D810A + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G ED kenkoスカイメモS使用
(固定撮影)4/29 2:06~
ISO3200 f/4 S=42s × 1、ISO3200 f/4 s=80s × 8
(追尾撮影)2:20~
ISO3200 f/4 S=120s × 11
計 19画像 総露出時間 33分22秒
使用ソフト・レタッチ、1枚目と同じ。
ナノクリ14-24mm の広角側での撮影です。いつも1段絞って撮っています。素晴らしいレンズ
ですね。
この画像の星消し画像は以下の通り。
天の川がかなり濃くなっています。色彩・色相で赤も少し強調しています。
そして、この画像を下の元画像(コンポジットのみ済んだ追尾画像)とブレンドします。(比率
55%くらい)
上2画像をブレンドした得られたのが以下画像。
これを、以下固定画像(コンポジット済)とマスク合成して完成です。
やはり他の一般風景写真よりは手間暇かかりますが、少しずつ積み上げて完成させる楽しみ
が有ります。
今日の更新は以上です。