4/25 1:46撮影(再現時間)
EOS 5Ds SEO-SP4 + EF16-35mm F2.8LⅢ USM kenkoスカイメモS使用
(固定画像)4/25 1:05~
ISO2000 f/4 S=120s × 17、ISO2000 f/4 S=160s × 1
(追尾画像)1:46~
ISO2000 f/4 S=160s ×1、ISO2500 f/4 S=160s ×1、ISO2500 f/4 S=180s × 15
計 35画像 総露出時間 1時間27分
(使用ソフト)
ステライメージ7→固定撮影につき、加算平均合成、追尾画像につき、星の位置合せ、位置合せ
後のファイル保存、SiriusComp→位置合わせ済の追尾17画像につき、比較明合成、Adobe
Photoshop CS6→比較明合成済の追尾画像の強調処理(レベル補正・コントラスト強調・トーンカー
ブ・色彩色相調整)・フィルター(ダスト&スクラッチ)・フィルター処理後の画像と元画像とのブレンド、
Lightroom 6 →WB調整、周辺減光調整、Elements14→追尾画像・固定画像のコンポジット(木
星の海面へのリフレクション再現の為、海面の部分のみ元の固定画像よりコンポジット)
先月25日にと或る海岸で撮影した新星景写真をアップします。空が暗いこの場所で三密を避
け、撮影に没頭しました。(^^)カメラマンさんは他に1人だけでしたね。
今回は、天の川がある程度立ち上がった状態(分度器が無いので正確には分かりませんが、
45度を超えたあたりから?)から追尾を始めました。こういう場合は新星景写真を完成させる
ため、追尾画像のコンポジットについて比較明合成をすると非常に処理がスムーズになります。
下の画像は今回の追尾画像17フレームをそのままステライメージで加算平均したものです。
ご覧の通り、コンポジットした結果、画像の右端の水平線が浮き出てきて、固定画像とそのまま
コンポジットすると漏れ出てしまいますね!これは困った!(;+)
この、漏れ出た地上風景の影を消す手法として、追尾画像の各コマを比較明合成するの
です。
この手法を教えてくれたのは、よっちゃんさんの動画です。(^^)2015年に配信されています。
さすが~、まさに新星景の世界ではパイオニア的存在でしたね。
参考に、新星景写真について説明した(今回僕が指摘した風景漏れ対策としての比較明合成
も内容に入っています。)よっちゃんさんの You Tube のアドレスは以下の通り。気になる方は
見てみて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=6xMJFmqA75A
この比較明合成で地上風景漏れの影を消すやり方は、ひとつのやり方であって他にも上手い
やり方があるかもしれません。あくまで僕が実際にやってみて手応えがあったので、今回紹介
してみる気になりました。(^^)
と言うことで、上の画像は追尾画像17フレームを比較明合成したものです。右端の地上風景
の影が完全ではありませんが、気にならないレベルまで消えています。これが狙いです!
さて、今後はいつものように追尾画像の強調処理に入ります。
今回の星消し画像がこれ。(^^)
星消し画像と元の画像とのブレンド結果です。
こちらが、固定画像を加算平均した画像。
ブレンド画像と固定画像とのコンポジットでこうなります。
この場合は、水平線が境界ではなく、風景漏れの薄い影を隠す目的も有るので水平線から少
し上の部分に境界線を引いてグラデーションを多めにかけて追尾フレームになじませてあり
ます。この調整に手間がかかります。経験と勘ですね!(^^)
それから、もうワン・ステップあります。
これは、固定画像のうちの1画像ですが、海面に木星の輝きが反射していますので、この画
像から海面の部分だけ抽出、コンポジットして仕上げたのが冒頭の完成画像であります。
やっと出来上がりです。
新星景写真は東向き、西向きに撮影している場合は、山の稜線等が不規則な形でない限り、
追尾画像をそのままコンポジットして使える訳ですが、それ以外の場合(撮影方向が北や南
を向いている場合)は比較明合成が編集段階で有効な手段である、ということを紹介してみ
ました。
今夜の掲載は以上です。
ご訪問、ありがとうございました。