あけましておめでとうございます。
ぽにです。
さて、今回は昨年11月に決行した終電出発日の出ライドについて。
北海道遠征記は一旦お休みです。
ことの発端はいつもの思い付き。
「星と朝日を見に行きたい」
思い立ったら瞬間から、目的地を考え始める。
かつて何度か外房方面へと朝日を求めて走ったことはあったが、都内から走るとなると半分以上は市街地。正直、楽しくない。
というわけで、今回の目的地は群馬県へ。
さらにこれまでは自走がメインだったところを、終電輪行で高崎へ向かうプランに。
都内から高崎へ向かう終電は、23:46上野発高崎行き。(平日ダイヤ)
所要時間は1時間50分と、ライド前の仮眠にもちょうどいい時間だ。
なおこの終電、先頭5両は途中の籠原止まりとなっているので、輪行ポジション取りには注意が必要。
うっかり先頭車両に陣取ってしまうと途中で乗り換えが必要になってしまう。
最後尾に乗り込んでうとうとすること2時間弱。高崎駅に到着。
いつもの手順で輪行解除し、走り出す。
目的地は二度上峠だ。
このブログで紹介するのは初めてだったと思うが、二度上峠は榛名山よりさらに西、北軽井沢へ向かう道中にある。
標高は1300m程度で高崎駅から山頂まで50㎞とほどほどの距離にあり、麓からはおよそ20㎞ほど上りっぱなしとなるルートだが、激坂はないし景色もいいため楽しく走ることができる。
実際、私自身も秋には必ずここの紅葉を見に訪れているし、2019年に至っては年間5回走る程度には大好きな道だ。
今回はナイトライドのため途中の景色を撮ることはできなかったが、以前撮った景色を共有しておこう。
さて、実は夜の二度上峠は初めて。
過去何度か昼間走ったときにカモシカに遭遇した経験があったので野生動物には注意しつつ走る。
とはいえ、街灯が少ないうえにソロのヒルクライム。ペースを上げる必要はない。
というかあまり頑張って走ると山頂の日の出待機で汗冷えして凍えてしまう。
そんなわけで時折星空を見上げながらのんびりと走るものの、真夜中の峠道を自転車のライトのみで照らしながら進むわけなので、ぶっちゃけ「たのしい」と「こわい」が半々。
その「こわい」というのも、ホラー的なものではなく野生動物に突っ込まれるのではという恐怖。
普段より草葉が擦れる音が大きく聞こえる。こわい。
近くの茂みがガサガサと音を立てるたびにベルを連打し威嚇する。マジでこわい。
そんな感じでビビリ散らしながらもなんとか山頂に到着したころには、空が白みはじめていた。
当初の予定では山頂でのんびり星を見るつもりだったが、少々時間をかけすぎた模様。
サドルバッグに詰め込んでいたダウンジャケットを羽織り、バックポケットの中で圧縮されたひとくちアンパンをモシャモシャしつつ、徐々に明るくなる高崎市街地を見下ろす。
もうね。最高。
さて、この時点でこの日のライドの目的は完遂済み。
このあとは完全にノープランだが、とりあえず気の向くままに走ってみようといういつものノリライドである。
北軽井沢側へと下山しながらプランを考える。
せっかく北軽井沢・嬬恋エリアまで来たのなら、愛妻の丘には行っておきたいということで、嬬恋パノラマライン(北ルート)を目指すことに。
ただ、この時は台風19号被災の影響で各所で通行止めが継続中。
吾妻線もこの有様だった。
いつも走っているルートは使用できないため、GPSのマップを頼りにそれっぽい方向へ走る。
が、わりとエグイ登り。
まぁ、勝手気ままに走ってればこういうこともあるよね。
さて、嬬恋パノラマライン(北ルート)上にある愛妻の丘も、二度上峠に並んで私が好きな絶景ポイント。
「なにもない」がそこにある。
何度来ても飽きない景色。
ベンチに座り、何も考えずにただぼーっと浅間山を眺めるだけの時間。至福だ。
とはいえ、風は冷たいので体が冷えきらないうちに撤収。
時間は昼前。そろそろ飯処を探す頃合いだ。
ここまで思い付きのみで走っているため、当然食事のアテなどあるはずもないわけだが、なんとなく市街地方面へ向かいながらそれっぽい店を探していたところ釜めしの看板が見えたためピットイン。
こういうのでいいんだよ。こういうので。
安心する味わいでした。
食事後はそのまま長野原草津口駅へ。
特急草津に乗車し、今回の思い付きライドは無事終了。
のんびり120㎞走っても昼過ぎに終われる終電輪行オーバーナイトライドはいいぞ。
走行ログ:Strava