そうだ、サバ食いに行こう。② | ごーいんぐまいうぇい!

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ふらりふらりと気の向くままに。日々迷走。ときどき暴走。とある自転車乗りのひとりごと。

市場を出発し、海岸沿いに向かって走れば目の前には松島湾が広がる。

この日は天気にも恵まれたこともあり、度々足を止めては写真を撮りつつのんびりと進む。

 

初めて走る土地なので一応ルートは設定しているが、必ずその通りに走らなければいけないわけではない。

トンネル手前で脇に逸れる旧道や、幹線道路から少し離れた県道・市道に入ってみれば、思わぬ絶景に出会うこともある。

 

塩釜市から、東松島市へ。

このあたりから、更地が目立つようになってきた。

道路脇には、時折「津波浸水区間」の看板が立つ。

 

住宅地内には真新しい共同墓地。その前の道路を工事車両がひっきりなしに往来する。

かつての中継映像や報道で東日本大震災の津波被害についてはある程度理解しているつもりではいたが、やはり実際に現地に訪れるとそれ以上のものを感じた。

 

 

さて、石巻市に入った時点で、時刻は14時。

この日の宿泊地である女川までは、最短で向かえば20km弱。

12月とはいえ、日の入りまではまだ少し時間があるので予定ルートから少し逸れて万石浦の南側を走る道へ。

最初のうちは適度なアップダウンときれいな景色にテンションが上がっていたものの、もともと予定していなかったルート。もちろん事前調査対象外の道だ。

Google Mapを見ながら走れば女川には着けるだろうと軽い気持ちで走れば、こうなることは自明の理である。

 

幸い、40km程度の迂回で目的地にはたどり着けそうだが、空腹だけは如何ともし難い。

トータル100km未満のゆるポタの予定だったはずなのに、なぜハンガーノック寸前の状態で走っているんだろうかと思いながらも、フレームバッグに忍ばせていたラムネを流し込みつつ走る。

 

女川駅到着は17時。

この日の宿は、駅前(というかもはやホームの隣)のホテル エルファロ

トレーラーハウスを利用した宿泊村で、サイクリスト向けプランも用意されている。

今回はそのサイクリストプランでの宿泊だ。

管理棟でチェックイン手続きを済ませ、割り当てられたコンテナへ。

なお、サイクルプランであれば室内への自転車持ち込みOK。

 

設備も、トレーラーハウスながらWiFiとユニットバス完備。

これで1泊朝食付き8000円なのだから、利用しない手はない。

今回は経由地としての宿にと利用したが、2泊以上でここを拠点にして南三陸山岳ツーリングも楽しいかもしれない。

 

ともあれ、荷物を置いたら汗を流しに温泉ゆぽっぽへ。

震災前は駅に隣接した施設で営業していた温泉だが、津波で流失の後2015年に駅舎と一体となって営業を再開している。

 

のんびりと湯に浸かって体も温まったところで、夕食を求めて駅前の通りへ…と向かう予定だったのだが、温泉で知り合った現地のおじさんから石巻のイルミネーションをめちゃくちゃオススメされ、車まで出していただけるということなのでそちらへ。

旅先での出会いは大切に。

 

というわけで、道中の幸楽苑で五目ラーメンと餃子を食してから石巻へ。

おじさんの話しぶりから、会場のあるイルミネーションかと思っていたのだが、到着したのは住宅街。

まさかの個人のご家庭だった。

クリスマスの時期限定でイルミネーションを設置した庭を解放しているとのこと。

圧巻です。

 

イルミネーションを楽しんだ後は、宿に戻って晩酌タイム。

さすがに22時を過ぎていたため商店は営業していなかったものの、コンビニで浦霞の本醸造を購入。

コンビニでも地元のお酒が買えるいい時代になったものです。

 

てな感じで日付が変わる頃までダラダラ呑んで就寝。

なお、翌日のライドプランはこの時点で未定。

思い付き旅行ここに極まれり。