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ありとあらゆるランキングが掲載いますので必ずひとつぐらいは琴線に触れるものがあると思います。僕は映画関係の仕事をしているので映画関連のランキングを4つあげています。
「平成のトンデモ映画」「『オトナ帝国』『アッパレ戦国大合戦』以外のクレしん映画」「どんでん返しがすごい映画」「面白い映画」です。
極めて個人的なランキングを載せてもOKなので標準的で平均的な意見はやめよう、と思い「俺はこういう人間なんだと思ってくれ」なランキングにしたところ、変わっていたところを評価されたのか「公認映画マイスター」の地位を編集部よりいただきました。
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『仏陀再誕』を観た!
※これは前ブログの過去記事(2009・10・23)からの再録です
『仏陀再誕』を観た!言わずもがな幸福の科学、大川隆法総裁総指揮による啓蒙映画です。
新聞部に所属する天河小夜子(CV:小清水亜美)は普通の女子高生であったがある日突然霊が見えるようになった(笑)
小夜子は駅のホーム下に自殺した新聞記者に引きずり込まれる!気がつくとそこは霊界裁判所で、新聞記者が裁判を受けていた。
「あなたはどうして自殺したのです?」
「政治家のスクープ記事を探っていたらガセネタを掴まされて、地位も名誉も何もかも失ったんだ!生きていてもしょうがないから自殺したんだよ!」
「神仏から授かった命を粗末に扱っていいと思うのですか?あなたは神仏や宗教を否定する記事を書いていましたね?」
「けっ、神様や仏様なんかいやしねえよ!いるなら俺を助けてくれよ!人間は死んだらそれでおしまいなんだよ!だから宗教なんかインチキだって、みんなに教えてやったのさ!」
「やれやれ・・・また唯物論ですか・・・」
「今、現代に仏陀が最誕されているというのにまだこんな人がいるんですね」
「神仏を否定するあなたは地獄行きです!」
ドーン!と指差されると(誇張表現)新聞記者は地獄の門に引きずり込まれた!
何がなにやらわからぬまま、小夜子はすんでのところを大学生の元カレ、海原勇気に助けられる。「霊が見える」と相談すると勇気は霊が見えるシステムについて説明する。
「そもそも人間というのは死んでも死なないんだ。この世で役目を終えると体から魂が抜け出してあの世へいく。その後で天国へ行くんだが、すべての人間がいけるわけじゃない。例えば自殺したりした人間の魂は本来の寿命を全うするまであの世とこの世を行ったり来たりしてとどまるんだ。その間に生きている人間を引きずり込もうとしたり、自縛霊になって悪さをするやつらも出てくるんだ!」
と立て板に水な勇気の解説を
「なぜそんなことが言い切れるんだろう」
と訝しがる(そりゃそうだ)小夜子に勇気は
「んっ、どうした?今の話のどこかわかりにくいところがあったか? 」
と、そんなの知ってて当然だろ?と言わんばかりの態度を取るのだった。わかりにくいところ、って今の話全部わからないよw
自宅に戻った小夜子はテレビで「仏陀の生まれ変わり」と称する巨大新興宗教、操念会の会長、荒井東作の存在を知る。荒井は「私は仏陀の生まれ変わりなんで世界の危機も救えますよ」みたいなことを主張するんだが、放送中に地震が発生、アナウンサーの頭上に照明器具が落下!危ない!すると荒井は
「ムムム~!!」
と念動力で照明器具を空中で静止させたのだった!(バカな)
それを見た小夜子は「すごい!本当の霊能力者なんだ!相談しに行こう!」とあっさり騙されちゃうのだが、勇気は「あいつは怪しいから行くのは止めろ」と忠告する。
忠告も聞かず操念会の講演会場で危うく捕まりそうになったところを勇気とともに間一髪脱出する小夜子。勇気は脱出する際に
「俺に手を出していいのか?外にはTSIの仲間が待っているんだぜ」
とすごむと操念会の会員が全員怯えて道を開ける。TSIって何?それについて劇中では説明が一切無い。それについて小夜子が問いただすと勇気は口をつぐむのだった。
一緒に操念会の施設を脱出した小夜子の弟(CV:白石涼子)が謎の奇病に倒れる。その前に勇気と謎のオーストラリア人留学生、ハリーと女優の木村真理(CV:三石琴乃)が現れ、空野太陽という人物を紹介する。勇気や真理いわく、彼こそがこの世に再誕した本物の仏陀だというのだ!
太陽は弟に憑依した悪霊をオーストラリア人留学生に移し、成仏させ弟を治療する。ついでに小夜子の父親が末期ガンだということを見抜いて(どうやって?)「死ぬのが怖い」ともらす父親が神仏宗教を否定していることをしかった後で
「どんな苦難、苦行も人生の糧です。悔やんだり悩んではいけません。自分の境遇を恨んだりしてもいけません。これ人生を輝かせるための修行です!」
と諭されると小夜子の父親は涙を流して
「自分が間違っておりましたあああああ」と頭を下げるのだった。
人の弱みに付け込む宗教の恐ろしさに驚愕する(誇張表現)小夜子に真理が太陽の素晴らしさを説く。真理はかつて荒井に利用され何もかも失いかけ絶望の淵に追いやられるが、
「人を貶めて手に入れるような成功は、真の成功ではありません。周りの人がみな幸せになるような成功が真の成功なのです。恨んだり妬んだり欲張ったり他人を傷つけてはいけません。真理の法に目覚めなさい」
と説く太陽と出会うことで立ち直ったのだった。
この人こそ本物の仏陀なんだ! と考え直す小夜子。
この空野太陽こそ幸福の科学総裁、大川隆法をモデルにしたキャラクターで声は幸福の科学アニメの常連、子安武人です!
その頃、荒井と幹部たちは操念会本部で陰謀をめぐらせていた(笑)。その陰謀とはUFOの大群を使って町を破壊することだった(!)
夏祭りの会場を吹っ飛ばすUFOの群れ!そこで蓮模様の浴衣を着た小夜子が手をかざすと夜空に輝く蓮の花が現れ、花びらと光が降り注ぎUFO軍団を撃退するのであった!
これが『カンフーハッスル』みたいな映画ならギャグだとわかるけど、作ってる方は多分大真面目(笑)見てるこっちは笑い抑えるのに必死。
翌日から小夜子は「地球の危機を救った謎の美少女」としてテレビやYOUTUBE、ニコニコ動画で話題に(本当は太陽が遠距離から小夜子に念を送っていた)。
すっかり時の人となった小夜子は心の底から空野太陽を信じるようになったのであった。
UFO事件は騒動を起こしてから荒井自身が事態を解決し、
「荒井東作が人類を救ったんですよ」
とやる自作自演を目論んでいたのだが、小夜子のおかげで面子が丸つぶれになった操念会と荒井は陰謀を最終段階へと進める。
それは国営放送(!)の電波をジャックして
「今から大津波が起きて全員死にます!しかし、私を信じれば救われます!私に跪きなさい!」
というものだった。しかし太陽が小夜子の体を使って日本中に送ったメッセージによりすんでのところで日本は救われ、操念会には警察の手が・・・
しかしここでハッピーエンドということはなく、荒井は操念会の背後にいた悪霊(笑)に乗っ取られ、小夜子を誘拐した上で空飛ぶ円盤に乗ってドーム球場に現れる!
「ここでお前が本当の仏陀だといえ!」
「違う!本当の仏陀は太陽先生・・・」
「言わなければ球場にしかけた爆弾で5万人を殺してやる!本当のことを言って他人を見捨てるか、嘘をついて人を助けるかどっちかを選べ!」
誘惑に負けそうになる小夜子だが、真理の法を貫き真実を話す。そしてドーム球場に降臨した太陽と荒井に乗り移った悪霊、覚念(CV:三木眞一郎)の最後の戦いが始まった! 最後の戦いでは太陽は光の剣を振り回し、黄金の翼をはためかせる。
トドメ、エンドロールに協賛企業が300社ぐらい出てくる。
どんだけあるねん!これ全部・・・いや、まさかな・・・いやまさか!
本作は現代を舞台に大学生と女子高生がイチャイチャしながら紆余曲折を経てくっついてこの世の真実に気づくという設定はこれまでの幸福の科学アニメ『ヘルメス 愛は風の如く』『黄金の法 エル・カンターレへの道』よりも一般層、というかアニヲタのハートを鷲掴みにすること間違いなし。ヒロインの声優に小清水亜美とか使ったりするところが、なかなか計算してるね。今時のアニメ映画は声優にたいてい役者を使うというのに、堂々本職声優を「豪華キャスト」と称して採用する辺りにアニヲタとして幸福の科学の男気を感じてしまったw
マッドハウスが年末アニメ『よなよなペンギン』で声優に爆笑問題なんかを使ってますが、出直して来いと。
なんでこんなことになってるのかというと、企画、脚本を手がけた大川隆法総裁の長男、大川宏洋がなかなかのアニヲタで大学生でありながら『狼と香辛料』『コードギアス』『エヴァンゲリオン』などを好んでおり、小清水亜美や三石琴乃の抜擢はそこからだと(http://ralf-halfmoon.jugem.jp/?eid=521)
素晴らしい・・・時代は宮崎ジュニアよりも大川ジュニアということですね!
誰ですか、
「それって北の指導者一族ぽくね?」
とか言い出す人は!?地獄に落ちますよ!
のりP便乗本三冊目を読む
※これは前ブログの過去記事からの再録です(2009・10・12)
酒井法子騒動便乗本の三冊目、ギョウカイヘッドロックでおなじみ、渡邉裕二の書いた『酒井法子 孤独なうさぎ』(以下渡邉本)を買った。
渡邉裕二はのりピーがデビューしたときから酒井法子担当の記者なので、酒井法子に関しては日本一詳しい男といえよう。
渡邉本は他の二冊と同様、のりピーが芸能界に入るきっかけとなった『ミスヘアコロン・イメージガール・コンテスト』の最終オーディションから始まる。九州での予選を勝ち抜き、最終審査の12人に勝ち残っていたのりピーは残念ながらここで落選する(グランプリは後に漫画家、江口寿史と結婚→離婚して慰謝料をふんだくることになる水谷麻里)。
せっかく九州からやってきたのに結果落選。のりピーにとって相当悔しかったようで(そりゃそうだ)便乗本の一冊、憲旺本によると
「付き添いでやってきた継母に慰められ、好物の焼肉を悔し涙を流しながら食べた」
とのこと。
落選はしたものの、このオーディションの関係者の間では酒井法子のことが話題になっており、サンミュージックの相澤社長がアイドル雑誌BOMB!の編集長と話し合って「彼女を落としたらもったいない」と無理やり『BOMB!賞』というのをつくってのりピーを受賞させ、芸能界デビュー・・・というのはさんざん聞かれたのりピーのサクセスストーリーだが、渡邉本にはさらに詳しいことが書いてあり、オーディションの審査員の間に落選しながらも強い印象に残っていたのりピーだが、「彼女を落としたらもったいない」とまで言わしめた原因の一つが、オーディション終了後にのりピーは継母に付き添われて審査員たちのもとにやってきて
「今日はありがとうございました」
とあいさつをして帰ったというのだ。落選した女の子全員がこういうことをするわけでもないようで、審査員の間に強い印象を残したようだ。
渡邉本はこの一件に代表されるように、のりピーがいかに
「気配りのできるいい子」
なのかが全面に渡って書かれている。たとえば元・親衛隊長(!)のコメントに
「とにかく愛嬌があってファンにはいつもニコニコ笑顔を向けて手を振ってくれる。ファンの前でシレーっとしているアイドルにくらべればイメージはよかった」とあり、自殺した岡田有希子のマネージャーだった溝口伸朗が失意のどん底で落ち込んでいると
「溝口さん、頑張ってくださいね。応援しています」
と励ましの声をかけたという(溝口に声をかけたのは、桜田淳子とのりピーだけだった)。
当時デビューすら決まっていない「所属しているだけ」の状態で業界の右も左もわからないのりピーであったが、落ち込んでいる人間に声をかける勇気と優しさがあったのだ。やがて溝口はデビューするのりピーの担当マネージャーを任され、そのときに初めて「声をかけてくれた知らない子」だと気づくのであった。
ここまでで渡邉本の50ページも過ぎてないのだが、どうですかこの痺れるエピソードの数々を!野島伸司でもこんな話は書けませんよ!のりピーってなんていい子なんだ!よし明日からファンになるぞ!とよくわからない決意までしてしまいそう。
こんなのりピーの人の良さは本人だけのものかと思うと、渡邉本には父親や異母弟の人のよさや男気を感じさせるエピソードまで出てくる。
のりピーの父親と弟が暴力団員というのはこの騒動をきっかけにさんざん暴かれた話だが、弟は騒動のさなか、恐喝事件を起こして逮捕され尿検査で覚醒剤反応が出たのでその容疑で再逮捕。しかし取り調べの間一度も姉が酒井法子だということは話さなかったそうだ。
デビュー当時のプロフィールではのりピーは一人っ子となっていたが、実は血のつながらない弟と妹がいる。のりピーの複雑な家庭事情についてはここで語らないが、幼いころからそれを悟っていた弟はおおっぴらに姉のことを語ることもなく、中学生の頃にデビューして間もないのりピーのコンサート会場にいって子供の頃に撮った写真を見せ楽屋に入れてもらい話をしたが、迷惑がかからないようすぐに帰ったらしい。そしてそれ以降彼は一度ものりピーに再会していないという。とはいえのりピーが冷たく弟にあたっていたわけでもなく、一緒に住んでいた頃はのりピーの友達が家に遊びに来たとき、弟を一人にしないで一緒に遊んでいたそうな。そんな弟は姉の逮捕後、サンミュージックの相澤社長に手紙を書いたという。弟の立場から謝罪をしつつ、今後も姉の面倒を見て欲しい、という手紙を・・・
のりピーがデビューするときに暴力団員の父親の話になり、
「もしお父さんが原因でデビューできないのだったら、芸能界はあきらめます」
といったことは有名だが、その父は弟と違って楽屋に姿を見せることもなく、密かにコンサート会場には足を運んでいたそうだが娘には会わずにそっと帰っていったという。そんな父親はのりピーのためにその道から足を洗い、交通事故で亡くなったが借金を背負ったのを「娘に迷惑かけられない」と苦にしての自殺だったという・・・
渡邉本には以下のように書かれている。
ある人物から、酒井の父親について微笑ましい話を聞いたことがある。自分の存在が表に出ないように配慮しつつも、実際は親しい友人に娘のことをよく自慢していたというのだ。
「実はいつの娘は、芸能界で活躍しているんですよ」
そんなふうに、コッソリ娘の自慢をするのがうれしくてたまらなかったのだろう。ある暴力団組員から、こんなふうに言われたこともある。
「酒井法子って知ってるか?実はあの組長の娘らしいんだよ。こんなかわいい子があいつの娘だったんだなあ」
暴力団の世界でも、酒井の父親の存在は漏れ伝わっていたようだ。どんな仕事をしている人間であろうが、人の親であることには変わりない。娘が華々しく活躍していることを陰ながら喜ぶのは、父親として当たり前だ。
自分の存在はなるべく目立たないようにしながら、娘の活躍を嬉しく思う。
酒井の父親のことを思うと、なんだかホロリとしてくる。
とほとんどのりピーの家族にでもなったかのような文章が入り込んできて、完全にファンの文章になっているのが素晴らしい。梨元本や憲旺本がスキャンダラスにのりピーの実像を暴こうとしているのとは違い、親身にのりピーと関係者を心配しているのである。
この後渡邉本はこんなにいい子だったのりピーを二人の男が変えてしまった、と断罪する。一人はもちろん自称プロサーファーの旦那、高相裕一と野島伸司である。
野島がのりピーに手を出そうとして『ひとつ屋根の下』を書き、熱愛関係になった二人は結婚までささやかれるようになったが結局は破局。その理由は野島の冷たさだと渡邉本は指摘する。ある日のりピーは野島のためにクリスマスパーティーを企画し、ローストチキンを予約したのに野島は
「俺はこんなのは好きじゃない」
と言い放ったのだ!のりピーが野島のために用意した美味しい料理まで台無し。
野島!最低!くたばれ!このロリコン!
・・・おっと失礼、つい熱くなってしまいました。
野島はのりピーの仕事の内容についても口出ししていたようで、影響されたのりピーはすっかり変わってしまったという。そうまでしたのに野島とは破局。そんな野島が書いた詩
僕が彼女をムッとさせて
彼女はバンと出ていった
森の中の喫茶店
窓から車がプイッと消えた
僕は一人で取り残されたよ
もう電車もバスも走ってない
僕は一人で取り残されちゃったよ(『野島伸司詩集』より)
どう読んでものりピーのことだろ・・・
こんなナルシスティックの極地にあるような(なんだよ「森の中の喫茶店」てw)詩なんか書いてる暇があったらのりピーのことを気遣えよ!
96年2月にのりピーは舞台を「夏場を乗り切る体力に自信がない」ことを理由に新宿コマ劇場の8月特別公演の降板を発表。この年10月からスタートするドラマ『星の金貨パート2』の主演も決まっていたので『野島伸司のドラマに集中するためか』『妊娠、結婚?』報道が駆け巡ったがサンミュージック側が否定、翌年には破局することになるのだが渡邉本にはのりピーが狭心症のため舞台もドラマも降板したということが明かされている。破局の理由はどうせ闘病中ののりピーに野島が冷たくあたったせいだと思うが、つくづく、アイドルに男というのは重要だな。まともな男と出会っていれば・・・ああ、私なら幸せにしたのに・・・
この後渡邉本は高相との結婚からのりピーの転落人生が描かれ、今まではのりピーを気遣う描写が多かったこの本も辛い事実や検証が増えてきます。この辺はさすがのりピー番の記者というべき情報量と検証力で、たとえば逃亡の際にのりピーが新宿のドンキホーテにカップ麺や下着を買うために立ち寄ったことは知られているが、新宿・百人町にはヤク抜きのためのニンニク注射を打ってくれる裏医があることも載せている。梨元本や憲旺本にはなかったぞ。他にも逃亡中「便利屋」にプリペイド式携帯を手に入れてくれと電話していたこととか・・・
最後に渡邉本は「あきらめるには早すぎる」とのりピーが反省した上での復帰を促す文章で〆られている。明らかに公正な視点からは遠ざかっているような表記もあるんだけど、こういう本の方が好きだな。つい熱い思いが漏れてしまったようなこの本が。
梨元本、憲旺本はおおいに反省せよ!
みなさん、今一冊酒井法子便乗本を買うというなら『酒井法子 孤独なうさぎ』をオススメします!
愛を知る機械『ショート・サーキット』
ジョン・トラボルタを一躍有名にした『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)、コンピューターオタクがハッキングしたゲームのせいで本当の戦争が始まりかける『ウォー・ゲーム』(1983)などで知られるジョン・バダム監督のSFロボット映画。
軍事企業のノヴァ・ロボティクス社は戦闘用ロボット「S.A.I.N.T.」を開発し、5体によるデモンストレーションを行った。塹壕の中から肩についたレーザー砲で無人の戦車や車両を次々破壊しデモは大成功。この場面はミニチュアを使っているが、本物に見える。
5体のうちのひとつ、No.5が落雷のショックでA.Iが目覚めてしまい社外へ放り出されてしまったことからプログラムにない行動を取るようになる。
ノヴァ社長のマーナーはロボットが一般人に危害を加えたら20年かけたプロジェクトが台無しになると開発者のニュートンとベンに回収を急がせる。二人は遠隔操作で社に帰るよう命令するが反応がない。
ニュートン役は『ポリス・アカデミー』シリーズのアホ主人公マホニーでおなじみのスティーブ・グッテンバーグ。インド訛りで話す(というか本物のインド人みたいに見える)いかにもナードな開発者ベン役はフィッシャー・スティーヴンス。のちに『スーパーマリオ 地底帝国の女神』に出ていた。社内から一歩も外に出ないこの二人が女性について講釈垂れるところは笑わせてくれる。
外へいったNo.5は郊外に住むステファニーの家に迷い込む。犬猫を際限なく拾って育ててしまう博愛主義のステファニーはそれゆえに男運がなくロクデナシの元カレに悩まされ、こんな生活を抜け出したかった。彼女はNo.5を見て宇宙からの生命体がやってきたと勘違いしてNo.5を庇護する。
ステファニー役は『ブレックファスト・クラブ』の不思議ちゃんことアリー・シーディ!(バダムの『ウォー・ゲーム』にも出てた)役どころは犬猫好きで性的アピールに乏しく、夢見がちでひとことでいうとオツムの弱そうな女子で、いうなればオタクが好きそうな女の子ってことですね。
ステファニーはNo.5に本を読ませたりテレビを見せたりする。そのおかげでNo.5のメモリーにはプログラムされていないデータが次々インプットされていき、ステファニーと会話できるレベルにまで成長していく。No.5は庭にいるバッタをうっかり踏みつぶしてしまい「再構築」しようとするが「命は再構築できない。死んだら終わりなの」とステファニーに教えられ解体されることを恐れるようになる。
No.5を追ってきたニュートンとベンは回収による解体を恐れるNo.5に意思や感情が生まれていることに驚く。社長の命令でロボットの回収にやってきた警備主任スクローダーの目的がロボットの破壊であると知ったニュートンはNo.5とステファニーを守るために独断で行動をはじめる。
スクローダー役は『ポリスアカデミー』の嫌味なハリス教官役をやってたG.W.ベイリーでコンピューターの専門用語がわからなくて切れちゃうところがお堅い軍人といういかにも演技で笑わせる。
以後はスクローダー率いる部隊からニュートンとステファニーがNo.5を守ろうとする攻防戦が繰り広げられる。これってロボット版『E.T.』(1982)なんだよね。
見た目は気持ち悪いが次第に愛嬌を感じられる『E.T.』と比べてNo.5は初めからかわいらしさを感じるデザイン(デザインはシド・ミード)になっていて、これのどこが軍用なんだ?と疑問を感じるのはマイナスか。無限軌道なのは荒地を走破するために必要だとして、モニターが頭部にしかないので途中でロボット対ロボットになったとき、泥をかぶらされて視界が閉ざされるとか、軍用にしてはポンコツな部分が多すぎる気が・・・
人間よりも人間らしく生きられる生命体がおり、コミュニケーション能力に難アリな人間が愛の力で結ばれる(それもオタクが!)というオチには涙せずにいられない。80年代って素晴らしい時代だったんだなあ。
ラブプラスは日常
※これは前ブログの過去記事(2009・10・2)の再録です
ラブプラスが彼女を怒らせる構造
http://allabout.co.jp/game/gamenews/closeup/CU20090922A/
>特に、恋人になってしまった後は、目標を失い、いっそう退屈になるでしょう。ラブプラスは攻略するゲームとしてはそれほど面白いものではないんです。逆に、女の子に入れ込めば、恋人になった後こそ、とても幸せなゲームです。毎日毎日、彼女と一緒にすごして、触れ合い、少しずつの変化を楽しむことができるのですから。この、面白いゲームではないけど、幸せなゲームであるというところがポイントです。
通常の『ゲームにハマッている』状態は日常生活を困難にさせるほど侵食している状態を指しますが、『ラブプラス』は「こっちが日常なんじゃないか?」と思わせる逆転現象です。「この世界はコンピューターに見せられている夢だ!」と気づいたわけですね。
それがわかったあなたは今すぐマトリックスの支配から逃れるために戦うしかないのです。
今すぐDSに向かって「愛してる、愛してる、愛してる・・・」とつぶやきましょう。」


