東映の英断となるか?
つい先日、自宅での乾燥大麻所持により逮捕された俳優・伊勢谷友介。彼は公開待機中の映画が数本あるのだが、今回の逮捕を受けて各映画会社が対応に追われていると思われる。この手の事件が起きると世間からの非難、バッシングを恐れて公開延期、本人の出演しているシーンをカットもしくは取り直しをするなどすることがほとんどだ。
そんな中、伊勢谷が出演する来年公開予定の東映作品『いのちの停車場』の記者会見が行われ、作品を予定通りに公開し伊勢谷の出演場面もカットしないと明言した。
東映、吉永映画は伊勢谷容疑者場面ノーカット公開
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202009110000310.html
> 会見の冒頭で東映の手塚治社長(60)が、大麻取締法違反容疑(所持)で8日に逮捕された伊勢谷友介容疑者(44)の件について触れ、同容疑者の出演シーンをカットすることなく、映画を完成させて公開することを明らかにした
> 手塚社長は、判断を下した理由について「映画は、劇場の公開でスタートする。鑑賞する意図を持ったお客さんに来ていただく、クローズのメディア。テレビ、CMとは質が違う」と、作品を見たい観客が、自らの判断で選んで鑑賞するメディアであると強調。その上で「個人と作品は違うという東映の見解の元、作品を守る配慮をした。ご理解いただければと思います」と語った。
これぞ「英断」ではないだろうか。「個人と作品は違う」とはまさにその通りで以前もピエール瀧が違法薬物使用で逮捕されたときも瀧が出演する『麻雀放浪記2020』を予定通りに出演場面もカットせずに公開した東映だけのことはある。その時も前社長が同じような決断を下しており、「個人と作品は違う」見解が東映の方針として貫かれているものと思われる。
ただこれも直接的な被害者のいない事件だからというのはあるだろう。交通事故や暴力事件の加害者だったらまた対応も違ったかもしれない。
とはいえすでに東映の「決断」はなされた。この判断が他の待機作品『十二単を着た悪魔』(キノフィルムズ)、『とんかつDJアゲ太郎』(わーナー・ブラザース)、『るろうに剣心最終章』(東宝)にどう影響を及ぼすのか?
