東京ファッションウィークにおけるスケジュールの問題点:前編 | 伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

約11年に渡るヨーロッパの様々なステージのラグジュアリーブランドを経て日本に帰国し、衰退産業とも言われている日本の伝統技術を今の形で発信するためのプロジェクト”ARLNATA”アルルナータを主催しているディレクターの独り言です。
https://arlnata.com/index.html


 今年で僕もファッション業界に従事して12年目になります。こうにもなると、元同僚や元先輩・後輩の中には独立して自分のブランドを立ち上げている人も最近ちらほら見かける様になりました。中には僕がいつもお世話になっているサイトfashionsnap.comなどでも写真がとりあげられたり、コメントされたりなど、活躍されている人もいます。口でブランドの事などを色々批評する事は簡単ですが、実際ブランドを立ち上げる事って本当に大変な事ですし、それはどこかの社員として働いた経験があれば容易に想像できると思います。例えば僕の職種はパタンナーですが、一つの会社も規模が大きくなればどれだけ部署が分かれているか。パタンナーという職種はその数ある中の一つにしか過ぎません。ですが、自分でブランドを立ち上げるという事は、それらを全て自分、もしくは誰かを雇って動かさないといけない訳です。自分が雇われている身のデザイナーという立場であれば、一日中デザインのことだけ考えればいいですし(まあ実際そういうわけでもありませんが)、たとえ集中して考えていても良いアイデアがそうすぐに浮かんだりする訳ではないのに、デザイン以外の仕事もまわさないといけないとなると、色々他に考える事ばかりでロクにデザインする時間も持てなくなってしまいます。だからといって人を雇うとなると、会社員として働いていた時に自分の給料に文句を言っていた頃と打って変わって経営者になってみれば、社員一人に例えば毎月給料として20万円払い続けるということがどれだけ大変な事かは身をもって感じるでしょう。そう思うと、強い意志と覚悟を持って自身のブランドを立ち上げることを決めたその姿勢は本当に尊敬に値すると思います。ただ、厳しい話ですがお客からすればそういうことはどうでも良い訳で、良いと認められなければ続かないというのが現実であり、そう考えるとますます自分でブランドなんてよく立ち上げるなあと感心せざるをえませんが、そんな頑張っている方々を陰ながら見守って行きたいなと思う今日この頃です。


 話は変わるのですが、最近の事ですが僕の初期のキャリアの頃から仲良かった元同僚が最近ブランドを立ち上げて、その初の展示会へのお誘いメールが来ました。場所は東京で残念ながらタイミングが合わず見には行けませんでしたが、その日程が10月の28~30日だったのです。Fashionsnap.comを見ていても、公式の東京コレクション(正確には「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク トウキョウ(=MBFWT)」10月13~18日2014年)はもうとっくに終わっているはずなのに、ちらほらとファッションイベント等の告知が今だに掲載されたりしていて(10月末のこと)、こんな時期に展示会を開いても人は来てくれるのだろうかと心配になりました。これについてはfashionsnap.com において蘆田裕史さんもブログで改善の余地があるのではないかと書かれていましたし、他にも興味深い内容を書かれていましたので参考にリンクを紹介させていただきます。

ゆるふわ東コレ日記4日目──総括
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2014-10-21/asida-yurufuwa-4/

そして次回もこの東京コレクションのスケジュールの問題点について書こうと思います。



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