理想の環境を目指して | 伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

伝統技術を現代のライフスタイルに合わせて発信するプロジェクト  ”ARLNATA” アルルナータ ディレクターの独り言

約11年に渡るヨーロッパの様々なステージのラグジュアリーブランドを経て日本に帰国し、衰退産業とも言われている日本の伝統技術を今の形で発信するためのプロジェクト”ARLNATA”アルルナータを主催しているディレクターの独り言です。
https://arlnata.com/index.html


 早くもブログを書き始めて一ヶ月が経ちました。この一ヶ月の間で、基本的な自分の考え、目標などは書く事が出来ました。いつも書いている通り、僕は日本のデザイン、特に今流行のビジネスとしてのファストファッションではないファッション、が日本人により深く浸透すること。そしてファッションだけでなく本当に良い日本製の作品に気付き、もっと誇りを持てるような環境作りを、自身の作品作りも通して進めていければと考えています。このことは当然の事ながら自分のためにもなりますし、日本で創作活動をしている人全て、そしてそれらの作品を楽しむ一般の人々のためにもなり、つまりは日本のデザイン活動をより活発にする事に繋がると考えているからです。この機会に趣旨を今一度まとめてみようと思います。



 既にプロとして働いている人たちには、以下の事をより認識することが重要かと考えます。

-自分の秀でている点を正確に認識する事でその個性を仕事により反映させ、自分にしか出来ないプロフェッショナリティを追究する事

-自分の働く分野の歴史、変遷、そして作品・作者・制作過程の細やかな知識などを学ぶことで、自分の分野に対する教養を深め、自分の考えで作品の価値を判断できる眼を養う事

-深い教養を身につけることで、デザイナーだけではないモノ作りに携わる多くの人々の存在の大切さを世に知らしめ、そこに従事する人たちの創作意欲をますます促進させる事

-作品がよりたくさんの人と共有できるような機会を設け、一般の人がデザインとの間に感じているであろう壁を少しでも取り除き、自由に楽しめる環境(個性を尊重できる環境)を用意すること

-作品は見せ方によって価値を上げる事も下げる事も出来るということを理解し、作品をより魅力的に昇華させる“見せ方”・“表現方法”そして”付加価値の付け方”を追究すること。



 デザイン業以外の一般の人には、以下の二点を留意していただければと考えます。

-物事はどんなことでも知識と経験をつけない限り(センスを磨かないと)楽しめないということを理解すること

-本当に好きな作品があるならば、可能な限りお金を支払って購入するということが、その作者だけでなく、そこに携わった多くの人々への敬意であり、さらには彼らの未来の活動への投資にもなるということを認識すること



 結局はその国のプロのレベルがその国のレベルを決定するのですから、プロを自負する人々が、上記で書いたように、プロである以上は自分の携わる分野の研究にお金と時間を十分にかけ、自分も楽しむ事によって知識と経験を積みセンスを磨くという事が何よりも重要な事だと思います。そしてそのプロ達が集合体として、皆と横一列になってお互いに保身しながら進むのではなく、自分自身のモノを見る眼を養い、お互いの主張や意見、つまり“個性”を尊重し合える環境をみんなで築き上げていく必要があると考えます。


 以上の事を自分自身も踏まえた上で、今後も自身の経験から考えた事、世の出来事などにも意識を向け、より具体的な事柄から個人的な見解をここで発信していこうと思っていますので、今後とも宜しくお願い致します。





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