CBD Tarot de Marseille by Dr. Yoav Ben-Dov, www.cbdtarot.com


 


 <特別な関係>と悪魔のカード 1

 <特別な関係>と悪魔のカード 2

のつづきです。


 


(前回、次は特別性の3つのパターンについて、と書いていますが、あまりにも参考文献の引用だらけになってしまうのでやめました。今回でこのシリーズはひとまず終了です。)


 


特別な愛の関係性とは、「自分の必要を満たしてくれる限りあなたを大切にします。愛します。」という条件付きのものです。純粋な愛ではなく、憎しみと表裏一体の愛のこと。


 


愛といっても、必要を満たしてくれなくなったら憎むようになります。そして、再び満たしてくれるように働きかけます。


 


「あなたは変わってしまった(元に戻って)」


「あなたは約束を破った(守りなさい)」


「あなたはわたしにひどいことをした(償って)」


「あなたに(お金・性・権力・魅力的なオファー)をあげましょう(相当の見返りを要求します)」


「わたしはこんなに弱いんです(保護して)」


「あなたの言うことに従います(だから愛して)」


 


そう持ちかけては相手の罪悪感を刺激し、必要を満たしてくれるようコントロールします。これらは意識的にも、無意識にも行われ、自分のしあわせの責任を相手に押しつけます。


 


それでも思いどおりにならないと、その人を切り捨て、別の必要を満たしてくれる人を探します。もしくは弱った姿を見せつづけ、相手を非難することをやめません。


 


たいていの人は思いあたる経験、あるのではないでしょうか。


 


そしてこういう関係性は必ず最後には破綻します。自我の思考体系のゴールは、象徴としての「死」だからです。


 


あらゆる人はこの「特別な関係性」を通じて学び、愛を普遍的なものへと昇華させてゆくというプロセスの途上にいます。その愛と憎しみの相手は、無償の愛へと導いてくれる教師です。




パートナーシップはいい例ですね。結婚は地獄だという人がいるけれど、それはこのプロセスを経験した人の実感だと思います。昇華させることができた人だけが結婚を天国だと言うのかもしれません。昇華させた愛は、取引を卒業した、無条件の愛です。無条件の愛以外のものは、すべて幻想です。


 


そして特別な関係性の対象は「人」だけではありません。お金、権力、性、アルコール、ドラッグ、ギャンブル、仕事、買い物…その人が「これがないと生きていけない」という価値を与えたものすべてが対象となります。あらゆる依存がこの特別な関係にあてはまります。




その価値を与えたのは自分(分離した自我)、というところに救いがあります。自我は存在していないので幻想です。自分が信じている間だけ存在します。だからそれを取り消して(この取消のことをコースでは「赦し」と言います)、分離していない聖霊に委ねなさい、その際あなたが失うものはなにもありませんよ、ということをコースはなんども説いてくれます。


 


この「失うものは何もない」ということを信頼する過程で、喪失感を味わうこともあります。それは過程であってゴールではありません。喪失感自体が幻想なので、実際失うものはなにもありません。


 


この特別な関係性というドラマを終わらせることが、コースを生きるうえで大きな恵みをもたらします。


 


 


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