スティーヴィー・ワンダーは、アメリカのミュージシャン、作曲家、音楽プロデューサーで、
モータウン一筋で活動しており、グラミー賞で計22部門を受賞する、最も受賞回数の多い
男性ソロ・シンガーでもあります。
6週間という早産で生まれ、保育器内での過量酸素が原因で、生まれてすぐに視力を失います。
11歳の時にモータウンと契約し、12歳の1962年にシングル
「I Call It Pretty Music But The Old People Call It The Blues」でデビューします。
その後、シングルやアルバムで小ヒットを出しますが、1963年の5月にリリースされたアルバム
「12歳の天才」が全米アルバムチャートで1位になる大ヒットを記録。
ここからシングルカットされた「Fingertips」も全米シングルチャートで1位の大ヒットとなり、
13歳での1位獲得は史上最年少の記録となり現在も破られていません。
しかし、そこから一気にヒット街道を進むわけではなく、人気が落ちていきますが、
アルバム「アップタイト」がヒット。
さらにシングルカットされた「Nothing's Too Good for My Baby」「With a Child's Heart」
そしてボブ・ディランのカバー「Blowin' in the Wind」がいずれもメジャーヒットし
再び成功への道を辿ります。
また1970年、20歳の時にセルフ・プロデュースする権利を獲得します。
この頃はスタジオ設備や録音技術が大幅に進化し、シンセサイザーを筆頭とする電子楽器が
注目を集めはじめた時期でもあり、スティーヴィーも、多重録音などサウンド的な冒険を
大々的に繰り広げるようになっていきます。
ですが、1973年に交通事故に遭い、一時味覚と嗅覚を失いますが、リハビリでほぼ完全に回復します。
この体験がきっかけで慈善活動や平和活動に目覚め、1980年代は南アフリカのアパルトヘイト政策に
反対する歌や、公民権運動指導者のマーティン・ルーサー・キング牧師を讃える歌を発表するようになります。
また、政治活動にも積極的に参加するようになり、2000年のアメリカ大統領選ではフロリダ州にかけつけ
民主党のゴアを支援したり、2008年の大統領選では、オバマの強力なサポーターとして参加。
オバマ大統領の就任式のイベントでも何度もステージに立ち、曲を披露しました。
そして2009年に国連平和大使に任命されます。
1973年の『インナーヴィジョンズ』1974年の『ファースト・フィナーレ』
1976年の『キー・オブ・ライフ』が、3作連続でグラミー賞の年間最優秀アルバムを受賞します。
中でも『キー・オブ・ライフ (Songs in the Key of Life) 』は、全米アルバムチャート14週連続1位となる
大ヒットを記録しました。
他にも1984年の映画「The Woman in Red」のサウンドトラックに用いられた
「I Just Called to Say I Love You」は、全米・全英で大ヒット。
そして1985年にはUSA for Africaに参加し「We Are The World」のブリッジ部分で
リードボーカルを担当します。
日本ではCMソングとしてたびたび使用され、今までに
「Isn't She Lovely」
「Sir Duke（愛するデューク）」
「Overjoyed」
「I Just Called to Say I Love You」
「Part-Time Lover」
「To Feel the Fire」
などが使用されました。
ピアノやドラム、ハーモニカ、シンセベースなどもプレイする音楽センス。
ジャズ、レゲエ、フュージョン、ロック、ファンク、ソウルなど「人種の壁」「ジャンルの壁」を超え
あらゆる要素を取り入れ融合した美しく壮大なメロディ。
聴く者を喜びの渦へ巻きこむ、現代音楽史上最高のスーパー・スター
まさに「生きる伝説」と呼ぶに相応しいのが今日ピックアップした
スティーヴィー・ワンダーです！
【お送りした曲】
Sir Duke / Stevie Wonder
Overjoyed / Stevie Wonder
I Just Called To Say I Love You / Stevie Wonder
メール：ssl@musicbird.co.jp
Fax：03-3288-8902
Twitter：ssuperlegend
Facebook：https://www.facebook.com/saturdaysuperlegend