テリー・ジャックスは、1944年にカナダはバンクーバーで生まれます。
少年時代にアメリカのロックに感化され、ギターを手に取りロックバンド「チェスメン」を結成。
60年代半ばにいくつかのローカル・ヒットを出します。
その後、妻となるスーザンと出会いポピー・ファミリーを組み、ポップスへ転身。
「ビリーの別れ道 (Which Way You Goin' Billy?)」が1969年に全米シングルチャート第2位となる
大ヒットとなりました。
この活動を見たビーチ・ボーイズがテリーに声を掛け、プロデュースを依頼。
そこでテリーは、キングストン・トリオのレコードで気に入っていた
「Seasons in the Sun（そよ風邪のバラード）」をレコーディングしようというアイデアを出し、
レコーディングまで行いますが「ビーチ・ボーイズらしくない」という理由でリリースが見送られてしまいます。
ビーチ・ボーイズにリリースを拒否されたテリーは、自らこの曲を歌うことを決め、1973年に
レコーディングをして発売します。
すると、全米シングルチャートで1974年3月2日から3月16日まで3週連続でチャート1位となり、
年間チャートでも2位となる大ヒットとなり、全世界での売上は1150万枚に達しました。
その後、ジャック・ブレル／ロッド・マッケンの「行かないで(If You Go Away)」をカバーしますが
全米シングルチャート最高68位と低迷。
続けてオーストラリアのシンガー、ケヴィン・ジョンソンのヒット曲
「Rock'n Roll I Gave You The Best Years Of My Life」をカバーしますが、全米シングルチャート
最高98位という結果に終わってしまいます。
アメリカでの活動に見切りをつけたテリーは再びカナダに腰を落ち着かせ、自身の作品を発表しつつ
プロデュース業にも精を出し、環境問題に関わる活動を行っています。
今日お送りした「Seasons In The Sun（そよ風のバラード）」は1974年に世界中でヒットした楽曲で
オリジナルはジャック・ブレルが1961年に発表しています。
さらに、ナナ・ムスクーリ、レイ・コニフ、ルーベッツ、ニルヴァーナ、ブリンク182
ウエストライフなど多くのアーティストがカバーしています。
【お送りした曲】
Seasons In The Sun / Terry Jacks
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