エルトン・ジョンは「Your Song」「クロコダイル・ロック」「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」「ダニエル」などの代表曲をもつイギリスのミュージシャン、シンガー・ソングライターです。
1969年にソロ・デビュー。1970年の「Your Song」のヒット以降コンスタントに活動を続け、現在までに全世界で3億枚以上のレコード・セールスを記録し、世界で最も成功した男性ソロ・アーティストの一人であります。
1970年代前半に人気は全盛期を迎え、1972年の『ホンキー・シャトー』以降、7作連続全米アルバムチャート首位を記録。
さらに1975年の『キャプテン・ファンタスティック』では全米アルバムチャート史上初の初登場1位を記録するなど、この時期に数多くの快挙を成し遂げました。
その後、活動休止期間を経て、1980年代後半から1990年代前半にかけては、喉の病気やアルコール、薬物依存症などに苦しみながらも、音楽活動と並行してチャリティーにも精力的に取り組むようになります。
1997年には、歌詞の一部を差し替え、事故死したダイアナ妃に捧げたシングル
「キャンドル・イン・ザ・ウィンド 1997」が、全世界で3,700万枚以上を売り上げるシングル史上最大のヒット曲となりました。
1998年には長年の功績を称えられ、ポピュラー音楽の音楽家としては3人目となるナイトに叙勲されました。
2007年3月25日に60歳の誕生日に通算60公演目となる記念コンサートを開催し、現在も第一線で音楽活動を続けています。
エルトン・ジョンの音楽性は、ピアノマンの異名を持つビリー・ジョエルとしばしば比較されがちになりますが、メロディメーカーとしての手腕は確かなもので、様々なジャンルの音楽を貪欲に吸収し独自のものにしています。
初期のプログレッシブ・ロック志向からカントリー・ミュージックへの傾倒、さらにはアメリカン・ロック、ソウル、ディスコに至るまで、その音楽性の幅はとても広いものになっています。
今日紹介したエルトン・ジョンの1stデビューアルバム
『エンプティ・スカイ (エルトン・ジョンの肖像)』は、1969年に発表されました。
初めはイギリスのみの発売でほとんど注目されませんでしたが、エルトン・ジョンがスターダムに上り詰めた1975年に、ようやくアメリカなどでも発売され、好セールスを記録しました。
ちなみにアメリカでの発売の際、CDのジャケットがエルトン・ジョンのイラストから、寂寞感あるたたずむ巨石のイラストに変更されています。
荒削りな音作りながら、メロディの美しさや歌唱法など、後の片鱗が見て取れます。またプログレッシブ・ロックの影響が色濃く、かなり実験的な試みも行っているアルバムでもあります。
【お送りした曲】
Lady What's Tomorrow / Elton John
Western Ford Gateway / Elton John
Skyline Pigeon / Elton John
メール：ssl@musicbird.co.jp
Fax：03-3288-8902
Twitter：ssuperlegend
Facebook：https://www.facebook.com/saturdaysuperlegend