vrais sentimentsー2ー | La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

リカちゃん人形、リカちゃんボーイフレンド達で少女漫画(もどき)を作成しています
背景やセットは100均の物を駆使して✨お洋服やミニチュアフードはメルカリで作家様から購入しています✨
拙いお話ですが、楽しみながら創作しています✏️


…その日は3月だというのに季節外れの雪が降った…。



アリス「外、結構積もってるわ」

エマ「今年は暖冬って言ってたのに何だかんだ雪が降る日があったわね」



エマ「今日が定休日でよかったね!こんな日じゃお店開けててもお客さん殆ど来ないもの」

アリス「…そうね…」


…こんな日に外に出る人なんか…



いないわよね……



ユウゴ「……おい…」

マオ「なんだよ……」



ユウゴ「俺は普通に話がしたかっただけなんだよ…。何だこれ…」

マオ「…俺に聞くんじゃねぇよ」



ユウゴ「湿っぽいのはツラだけにしとけや!誰がこんな演出求めたんだよ!」

マオ「俺がやったみたいな言い方するな!!しかも何だ!湿っぽいツラって!!



ユウゴ「馬鹿野郎ーっ!!寒い!!さみぃーんだよー!!」

マオ「なら何でわざわざ外に俺を呼び出したんだ!大体俺は全部話しただろ!」



ユウゴ「デカいのはツラだけにしとけよ?お前の命(初版本)は俺が握ってること忘れんな

マオ「テメェはさっきから人の顔を湿っぽいだデカいだ抜かしやがって……



ユウゴ「大体何が全部話しただ…。言っただろ?聞きたいことの1/3も聞いてねーって…」

マオ「…………」



マオ「…他に何が聞きたい…」

ユウゴ「…あの人には抱かなかった独占欲や嫉妬心をアリスちゃんには抱いた…」



ユウゴ「そんなのもう答えは出てるようなもんじゃねーか」



ユウゴ「何でお前は彼女に何も言わない」

マオ「……………」



ユウゴ「何とか言ったらどうだ」



マオ「"彼女は都合のいい道具じゃない。お前の自己顕示欲を満たすために彼女を利用しようとするな"」



マオ「あいつにそう言ったんだろ?」

ユウゴ「…………」


マオ「俺もあいつと変わらない」



マオ「俺も自分が満たされたいから彼女に執着しているだけだ……」



マオ「お前が彼女に抱いてる感情と違う…。俺は側にいるべきじゃない…」



マオ「まして…お前はもうすぐここを離れるんだろ?なら…尚更俺なんかに構ってる場合じゃない。俺のせいで時間も気持ちも割いてる場合じゃない」



ユウゴ「お前がビビってへたってる理由を…俺のせいにするな……」



ユウゴ「お前は自分に自信がないから逃げてるだけだろ?」

マオ「…………」



ユウゴ「何とか言ったらどうだ!?」



ボスッ!!

ユウゴ「お前はいつも肝心なところで逃げやがる。相手の気持ちからも!」



ユウゴ「自分の気持ちからも!!!」



ユウゴ「…俺だって叶うことなら彼女の側にいたい…本当は行きたくない……」


ユウゴ「どんなに望みが無くたって…離れたくなかった…」



マオ「…………」


ユウゴ「………なーにが………」

マオ「?」



ボスン!!!

ユウゴ「こっちで培う人間関係大切にだ!!んなもんクソ喰らえだ!!ドアホーーーーっ!!!

マオ「!?



ユウゴ「いつか気持ちの整理がついたら好きな奴ができるかもだ!?……冗談じゃねぇ……俺より…俺より彼女のことを好きになる奴なんかいるか!!!」




ユウゴ「あんな親父の毛根を30分以上も眺めてられたのはなぁ!!彼女が嬉しそうにしてたからに決まってんだろーが!!」

マオ(…親父の…毛根?)



ユウゴ「貝が砂に潜ってくのなんか見て楽しい奴がいるかー!!ここ1番のシチュエーションだっつーのに海にも夕陽にもぜーんぶに背を向けてよぉ!!」

マオ「…お前…アリスと何やってたんだ?」



…それでも…楽しいと思えたのは…あの時間が何よりも大切で愛おしいと思えたのは…



隣にいたのが彼女だったからだ…



ユウゴ「…俺を…好きになってくれとは言わない…。でも…忘れられたくない…。」



ユウゴ「彼女に忘れられるのが…」



ユウゴ「俺は怖い……」



マオ「アリスは…そんな薄情な人間じゃない」

ユウゴ「…物理的な距離には勝てないだろ?」



マオ「少なくとも俺は違った」

ユウゴ「……………」

マオ「偉そうに俺に言ってたこと…お前だって同じじゃねーか…お前だって自分に自信がないから逃げてるんだろ」



ユウゴうるせー、このサロンパス

マオ「……あ?」

ユウゴ「知ってんだよ…俺は…。お前はどーゆー訳だかあの学校ではクールキャラで通ってたから上手く誤解してくれてたみてーだけどな…」



アリス「マオくんって、いつもミント?みたいな清涼感のある匂いがするの」



アリス「柔軟剤の匂いとは違うし…何かしら?入浴剤の匂いとかなのかしら?」


…何がミントだ…何が清涼感のある匂いだ…お前から発せられてる匂いの正体は………



ユウゴ「腰やら肩やら至る所に貼り付けたサロンパスからだろうが!!



ユウゴ「ジジイみてーなことしやがって!こんなジジイに俺が見劣りするとか情けなくて涙がでらぁ!」

マオ「…ジジイで悪かったな……この…」



マオ「香水野郎…!!!

ユウゴ「あ!?



どごおぉお!!

※画像はお借りしています…。




マオ「俺はなぁ…合気道やってんだよ…。湿布貼るのは当然なんだよ…。しかも市販のじゃなくてちゃんと処方されたやつを使ってるんだよ…!テメェの香水はなんだ?あ?何の意味があってつけてんだ?言ってみろよ…」



マオ「テメェ!!何だそのふざけたツラは!!

ユウゴ「テメェが投げ放った雪玉のせいでこうなったんだろうが!!



ユウゴ「気色悪い野郎だな!人の匂い盗み嗅ぎしてたのか!?テメェ!

マオ「この不気味な捏造シーンは何だ!!あんなぷんぷん匂わせてたら嫌でも気付くんだよ!!何だ!?何の意味があってつけてんだ!?」



マオ「言っとくがな!どんなに匂い消しでつけてたってお前のーーー」

ユウゴ「それ以上言うんじゃねえぇええええー!!



🔷少し更新が滞ってしまいました💦

雪の風景が…何だかバブルな感じに🫧


いつもご覧頂きありがとうございます😭