※festivalーfinー | La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

リカちゃん人形、リカちゃんボーイフレンド達で少女漫画(もどき)を作成しています
背景やセットは100均の物を駆使して✨お洋服やミニチュアフードはメルカリで作家様から購入しています✨
拙いお話ですが、楽しみながら創作しています✏️


ミスコン司会者「今年度のミスター&ミスコンテストグランプリはー!!」




ミスコン司会者「2-Aユウゴ君!!」

ユウゴ「へ?」



ミスコン司会者同じく2-Aエレナさんでーす!!!」

エレナ「❗️❗️❗️❗️❗️」



アリス「あ…………」


ミスコン司会者「さあさあ!お二人にはステージに上がって頂きましょうー!」



ユウゴ「マジか!!…我ながらスゲーな」

マオ「よかったじゃねぇか。豪華景品が欲しかったんだろ?」

ユウゴ「まあ…貰えるもんなら何でも欲しかったけど」



ミスコン司会者「ユウゴ君は9月に転入してきたばかりだそうですね!如何ですか?初代ミスターコンテストに選ばれた感想は!!」

ユウゴ「いや〜♫ありがとうございます🎵優勝者には金一封とかないですかね?」

観客「キャアアアアアアー!!」

ミスコン司会者「エレナさんは白樺始まって以来の2連覇を達成されましたが、今の気持ちをお聞かせください!」



エレナ「皆さまーー!!おかげさまで今年もこの手に千○屋のフルーツ盛り合わせを抱くことができましたーっ!!ありがとうございます!!ありがとうございまーーっす!!


観客「うおおおおおおおーーーーーーーーーーーーっ!!!!」



エレナ「ばんざーい!!

エレナ推し「ばんざーい!!

エレナ「ばんざーい!!

エレナ推し「ばんざーい!!

ユウゴ「……ミスコンって…え…?あんな感じだっけ…」

アリス「エレナ…よかったね…!!!」

ユウゴ「…あれ…ミスコンの喜び方じゃないよね?選挙で当確した議員とその支援者みたいな雄叫びなんだけど…」



ミスコン司会者「今回は本当に大接戦でした!惜しくもグランプリは逃した皆さまも大変素晴らしい戦いをーーー」

ジュン「あんな人によって態度露骨に変えるような二重人格がグランプリとかあり得ないだろ!?

ルイ「…お前色々と大丈夫か?」



クラスメイト「ユウゴー!!ちょっとー!!」

ユウゴ「どうしたー?」

アリス「あら?」



アリス「マオ君!ここにいたのね」



マオ「?どうした?」

アリス「急に姿が見えなくなったからどうしたのかと思って!」



アリス「終わっちゃったわね……。文化祭」

マオ「始まってみたらあっという間だったな」



アリス「去年も凄く楽しかったけど、今年はもっと楽しかった!」

マオ「…俺も楽しかったよ」



アリス「マオくんは何が1番印象に残ってる??私はーーー」



マオ「………」



アリス(いけない💦また私ばかりベラベラ喋りすぎちゃった!!)「ごめんなさい💦つい夢中になっちゃって…」

マオ「色々聞けて面白いよ」



マオ「それで?何が1番印象に残ってる?」

アリス「あ………」

マオ「ん?」



アリス「あ、あの……そうだわ!惜しかったわね!……ミスターコンテスト…」

マオ「?ああ…もともと俺は出る気もなかったし、優勝するはずもないと思ってたから、そのへんはどうでもいいけどな」



マオ「…まあユウゴなら選ばれるかもとは思ったけど」

アリス「ユウゴ君?」

マオ「あいつが中心になって色々動いてただろ?」



マオ「…9月に転入したばかりでここまでクラスに馴染むのは大変だったと思う。もともと持っている素質もあるだろうけど、あいつなりに色々努力してきた結果なんだろうなっていうのがよく分かった」



マオ「俺は自分の性格に甘えてそういう努力をしてこなかったから…前向きに人と関わろうとして動いてるあいつは凄いと思う」



マオ「調子のいい奴だけど…そういうところは見習いたい…俺も…」


アリス「…大切な友達ね」



マオ ふっ…「ああ…」



マオ「本人に言うと調子に乗るから絶対言わないけどな」

アリス「ふふっ!」

ユウゴ「………」



アリス(……ねえマオ君)



アリス(自分で気づいていないのかもしれないけれど…貴方はとても素直な心をもっている人よ…)



アリス(人は他人の短所はすぐに見つけて指摘できるけど、長所はなかなか見えないものだと思う

…。仮に見えていたとしても、嫉妬や羨望の眼差しで蓋をしてしまうこともあるから)




アリス(その人の長所を認めて言葉にすることは素直な気持ちをもっていないと難しいんじゃないかしら…)




アリス(…マオくん…私…あの時…マオ君がグランプリじゃなくて…本当は心の中でホッとしてた…)


…私は…貴方に投票したのに……



セリカ「この彼にアリスは票を入れたのね」

アリス「……ええ…」

セリカ「クールな雰囲気の子ね。でも女の子からは結構隠れた人気があるんじゃない?」

アリス「…そうみたい……」



セリカ「昼間からずっと浮かない顔をしてるのはこの彼が理由かしら?」

アリス「……皆に…知ってもらいたい気持ちはあるの…」




アリス(言葉数は少ないけれど、とても人を思いやれる人だということ…)



アリス(ありがとう…っていう気持ちを大切にしている素直な心の人だということ…)



アリス(とても優しく柔らかに笑う人だってこと…)


アリス「でも皆に知ってほしい反面、自分だけの秘密にしておきたい気持ちもあるの」

セリカ「それは彼にだけ思うのね」

アリス「…ええ…」



セリカ「仲の良い友達が自分から離れていく寂しさ…ってわけではないんでしょ?」

アリス「……うん…」



セリカ「なら…もう理由は分かってるんじゃないかしら?」

アリス「………」



ユウゴ「…小っ恥ずかしいこと言ってくれるな…あいつ……」




ユウゴ(…見習わないといけないのは…俺の方なんだよ…マオ…)



あちらさんは「天然もの」だから俺みたいな「養殖もの」とは違う………



自分にないものを沢山持っている奴に勝手に嫉妬して勝手に僻んで妬んだりしてしまう…そういう身勝手な奴だよ…、俺は…。



…お前のように素直に相手を認めることが…俺にはできない…。




…その上………



ユウゴ「…お前の素直さや優しさが…俺は羨ましいよ…」



…そうしたら…今と何かが変わっていたのかもしれない…。



ユウゴ「…ありがとうな……」


…面と向かっては言えないけど…俺もお前を大切な友達だと思ってるよ。



…マオくん…この文化祭で私が1番印象に残っているのはね…



貴方の隣で沢山笑うことができたことよ…。



自分の気持ちにようやくハッキリと気付いた…。



私は貴方のことが好きよ…。マオくん






お話を読むうえでお役立てください✨✨