desir〜episode4〜 | La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

La jolie poupe'e ーリカちゃん遊びー

リカちゃん人形、リカちゃんボーイフレンド達で少女漫画(もどき)を作成しています
背景やセットは100均の物を駆使して✨お洋服やミニチュアフードはメルカリで作家様から購入しています✨
拙いお話ですが、楽しみながら創作しています✏️



シュールなストレミングは、主にスウェーデンで生産、消費される、塩漬けのニシンの缶詰め。その強烈な匂いから、世界一臭い食べ物と評されることもある。



実際に食したことがある者の感想は多岐にわたる。是非その目で感想を確かめてほしい

感想は多岐に渡るのだが…とりあえず総合的な感想は…


近くでその匂いを嗅いでしまうと鼻が死ぬということだ。



ゔおおぉぉぉおおおおおおえぇ







マオ「てめえは何ってものを開封してやがる!!どう考えたってあれは開けたらヤバいやつだって分かるだろ!!

エレナ「お…お父さんが…これはもしもの時の最終奥義だって…ゔうぅぇっ!!

マオ「意味がちげぇ!!ゔっ……



マオ「おい!!タクト!!しっかりしろ!!こんなところで死んでんじゃねぇ!!

エレナ「ルカちゃーーーん!!どうしよう!!呼吸止まってるーっ!!!



エレナ「そいやああぁああ!!

どぅぶし!!!

マオ「…力が抜け切ってるからか…?重たい…。かつげてもこれじゃ歩けねぇ……」



ルカ「…who are you?」

エレナ「あれ!?力加減間違えた!?



マオ「タクト!!目を覚ませ!!早くこの山を降りねぇとーーーー」


ゴオオオォォオオオーーーー


グエエェェエエエ…グエエェェエエ……



マオ「…………あ?


グエエェェエエエ…グエエェェエエエ……



エレナ「………え!?」



ゴオオオォォオオオ!!!

マオ「ーーーーーーー!!!」



エレナ、ルカ「あ、あああああああ!!!



グエエェェエエエーーーッ!!!


ギャアアアアアアアアア!!



ルカ「なん…なんで!?なんか怒ってる!?怒ってるの!?アレ!!



ルカ「エレナ!!あんた何か卵とか持ってきてないでしょうね!?

エレナ「あたし何も持ってきてないよー!!」

ルカ「じゃあ何でこっちに来るのー!?



ルカ「っつーか…くっさ!!私たちくっさ!!!

エレナ「あ、あたし…また…は、吐きそう!!!

マオ(………アイツ……?もしかしたら!!!



マオ「エレナ!!早く着ているものを脱げ!!!

エレナ「あんた!!こんな時になにあたしに欲情してんのよ!!サイッテーなゴリラね!!

マオ「馬鹿!!お前の道着に染みついたあのストレミングの臭いにそいつはーーー



ルカ「あ!!


ズシャアアアアア………



エレナ「ルカちゃん!!!



ルカ「ギャアアアアアーッ!!



ーービュンッ

グエエエエエーーーッ!!



ドスッ



エレナ「…え……」

「…合宿所にまでとんでもない異臭がしてきたので…何があったのかと駆けつけてみたら…」



エレナ「先生!!!

先生「…ゲホッ…ゴホッ…凄まじい臭気ですね…。コレは…あの……生物?から……?」

エレナ「えーーっと…それ…は…」



先生「ゔぅえぇぇ…………

エレナ(あの先生が激しくえずいてる…!!)


※凄まじい臭気



先生「2人とも立てますか?…立てるなら背を向けずに…ゆっくり後退りしながら逃げなさい。背を向けて走ると野生動物は反射的に追いかけてきます」

エレナ「…せ、先生は……」



ゴオオオオオ…



※BIG bird視点 



ポッ……❤️❤️❤️



グエエエエエーッ❤️❤️❤️

バサッバサッバサッ………

エレナ「…逃げ…た…?」

先生「…油断はできませんが…ひとまず窮地は脱したようですね…」



先生「今のうちに行きましょう。怪我はありませんか?」

エレナ「あ、あの…先生…どうしてあたしたちの場所が分かったんですか?」

先生「?すぐそこに今回使用する合宿所がありますが……」

エレナ「あ!?そうなんですか!?


※知らず知らずのうちに近くまで来ていた。



ルカ「うわあああああーん!!めっちゃ怖かったーーっ!!

先生「大変でしたね…。ルカさんは怪我はありませんか?」



エレナ「!!先生!!血が…でてます!!!」

先生「?ああ…さっきやったかな?全く気付きませんでした」



先生「エレナさんは大丈夫ですか?怪我はありませんか?」

エレナ「……………」
先生「エレナさん?どうしましたか?」


先生「……ここに切り傷が……。痛みますか?」

エレナ「……ごめんなさい…先生に怪我までさせちゃって…」

先生「は?」



エレナ「あたしがシュールなストレミングを開封しちゃったから……」

先生「?今はそんなことよりあなたの怪我の方が大事です」



先生「早く診てもらわないと…縫うような傷だったら…痛みはどうですか?」

エレナ「先生…本当にごめんなさい…。あたし…」



先生「今はそんなことどうでもいい!!



先生「お前は大丈夫なのか!?



エレナ「……ううう…うーーー…」



先生 ハッ「!!すみません…声を荒げてしまって…」



エレナ「う〜〜うええーーー…うわあーーー…」

先生「…自分の余裕のなさを、貴女にぶつけてはいけませんでしたね……。すみませんでした…」


…こっちが申し訳なく思ってしまうくらい…先生はあたしに謝ってくれていた。…でもあたしが泣いたのは先生が怖かったからじゃない…。



いつもの冷静さも吹き飛んでしまうくらい、あたしたちを心配してくれていたのが痛いほど伝わってきたから……そのことが嬉しかったのと、色々安心したのとあって…感情が爆発してしまった…。



先生「……他に痛むところはないですか?」
エレナ「……はい…
先生「……無事でよかった……」

でもそのことを上手く伝えることはできなかった…。


マオ「おい…いつまでそうやって気絶してるんだ?お前は」

タクト「…ん…?」

マオ「気が付いたか?」



タクト「……?あれ?俺のメガネは?」

マオ「…ある意味幸せな奴だよ…。お前は…」




final episodeに続く