今回の【駅】シリーズは、
埼玉県杉戸町の北西部、田園地帯を開発した新興住宅地に位置する東武日光線の駅で、1986年に開業した新駅、そして杉戸町唯一の駅である、
杉戸高野台駅 (すぎとたかのだいえき。Sugito-takanodai Station) です。
駅名
杉戸高野台駅 (TN 01)
所在地
埼玉県北葛飾郡杉戸町
乗車可能路線
東武鉄道:日光線
隣の駅
東武動物公園方……東武動物公園駅
東武日光方…………幸手駅
訪問・撮影時
2023年10月
駅概要 (2023年10月時点)
駅形態……………地平駅(1986年追加開業)。
駅舎………………開業時以来の橋上駅舎(東西自由通路を兼ねています)。
出入口……………東口、西口。
バリアフリー……○(各出入口~改札階、改札階~各ホームにエレベーターを設置)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………東西に有(ロータリー・バス停留所・タクシー乗り場を併設)。
但し、現在は東口を発着するバス路線はありません。
東口です。上写真は西を、下写真は北を望む。
おそらく開業時以来の橋上駅舎で、東西自由通路を兼ねています。
階段・上りエスカレーターとエレベーターの出入口がありますが、階段とESの出入口は線路に対して直角方向に配置されています。
大きなロータリーを有する駅前広場が整備されています。
南東を望む。
東口駅前です。東を望む。
駅前にはビルも見られますが、商店は少ないです。
周辺は新興住宅地が広がっているものの、後述の西口側ほど規模は大きくありません。
奥に延びる駅前通りを180mほど進むと、南北方向に延びる国道4号線と交差しますが、国道4号沿いには広い駐車場を有するロードサイド店舗が多く見られます。
また、駅は杉戸町にありますが、北側から駅近くまで幸手市が迫っています。
約600m北東の幸手市域にはUR都市機構(旧・住宅公団)の住宅団地(幸手団地)があります。当初は近くに駅が無く、住民は通勤・通学に難儀していたと思われますが(東武動物公園駅までのバス路線があったかも)、徒歩圏内に杉戸高野台駅が開業したため利便性が大幅に向上したと思われます。
そして、駅から離れた東側~南東側(国道4号以東)の杉戸町域は、田園がまだまだ残っています。
こちらは西口です。上写真は東を、下写真は北を望む。
西口の方が正面口といった雰囲気が漂っています。
こちらも階段・上りエスカレーターとエレベーター出入口がありますが、出入口は線路と平行に配置されています。但し、東西自由通路は線路と出入口の間で側道も跨いでいるため、出入口が線路から少し遠い所にあります。
西口も大きなロータリーを有する駅前広場が整備されています。
南を望む。
西口駅前です。西を望む。
駅前広場の西端にはコンビニ「ファミリーマート」がありますが、西口周辺も商店が少ないです。
駅周辺は元々田園風景が広がっていましたが、駅西側は杉戸高野台駅新設とリンクして土地区画整理事業と宅地開発が徐々に進行し、立派なニュータウンが形成されました。マンションは少なく、一戸建て住宅が中心の新興住宅地です。
駅西側一帯のニュータウンの地名が、駅名の由来となった「高野台」です。
奥に延びる遊歩道の終点(約500m西)には、スポーツ公園である杉戸西近隣公園があります。
そして、「高野台」の住宅街の外側は、今も田園風景が残っています。
橋上階にある改札口です。東西自由通路より南を望む。
左が東口で、右が西口です。
駅員配置…………あり(有人駅)。
自動改札機………あり(4通路)。
ICカード…………『PASMO』のエリア内。
有人通路…………なし(窓口に近い一番左の自動改札通路が有人通路代用です。
点字ブロック設置。左端通路は固定柵により閉鎖されています)。
幅広通路…………あり(窓口に近い一番左の自動改札通路)。
窓口………………あり(改札窓口。左手前の出札窓口は閉鎖されています)。
自動券売機………あり(改札口の左手前。ICチャージ可)。
自動精算機………なし。ICチャージ機のみ設置。紙のきっぷの精算は改札窓口まで。
トイレ……………改札内(多機能トイレ併設)。
改札外設備………飲料自動販売機。
改札内設備………AED、ベンチ。
売店………………なし(改札外右側に跡地を確認。跡地には飲料自販機を設置)。
コンビニ…………なし(西口駅前広場前に「ファミリーマート」があります)。
そして1階にある各ホームとの間には階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
杉戸高野台駅はバリアフリーに対応しています。
改札内より改札口を撮影。北を望む。改札を出て右が東口、左が西口です。
天窓があるため、コンコースは広くて明るいです。
下り3番線に設置の、時刻表や路線図と一体になった建植式駅名標です。
電照式ですが、バックライトはLEDなのか蛍光灯なのか不明です。
東武鉄道の標準デザインです。矢印は日光線のラインカラーであるオレンジが使用されていて、下部にサブカラーの茶色が添えられています。
駅ナンバリングは「TN 01」で、日光線のトップナンバーになっています。
隣の東武動物公園駅は東武スカイツリーラインのラストナンバーである「TS 30」です。
この駅名標は下に路線図、時刻表、構内案内図も掲出されていますが、他の駅名標は構内案内図だけ残して路線図と時刻表が撤去されて自社広告に変更されています。
こちらは下り3番線に設置の縦型駅名標です。
多国語が併記されています。
駅構造……地平駅。概ね南北方向。
配線………島式ホーム2面4線。
左の島式ホーム(東)は左が1番線、右が2番線でともに上り東武動物公園方面および東武スカイツリーライン上り北千住・浅草・東京メトロ日比谷線・東京メトロ半蔵門線方面、右の島式ホーム(西)は左が3番線、右が4番線でともに下り南栗橋・東武日光方面です。
内側の2番線と3番線が主本線(通過線)、外側の1番線と4番線が副本線(待避線)です。
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2023年10月時点)。
ホーム幅…………全体的に広いです。
上屋(屋根)………1・2番線は10両分に設置(両端に少し未設置部があるも影響なし)、
3・4番線は中ほど8両分に設置。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、冷水器(推測)。
各ホーム中ほど~東武日光寄り(手前側)の直上には橋上駅舎があります。
写真は2枚とも3番線より東武動物公園方を望む。
2枚とも3番線より東武日光方を望む。
右から1番線~4番線の順です。
当駅においては東京方面への利用客の方が圧倒的に多いと思われます。そのため、上屋は東京方面上り線ホームの方が長くなっています。
3番線より東武動物公園方を望む。
この先、しばらくすると高野台の住宅地を出て広大な田園風景の中を南下します。その後、住宅地に入ると大落古利根川を渡って宮代町に入り、左へカーブして右から来た伊勢崎線と合流すると東武動物公園駅へと至ります。尚、日光線において東武動物公園始発・終着の列車は設定されておらず、全列車が伊勢崎線浅草方面【愛称:東武スカイツリーライン】へ直通運転します。
3番線より東武日光方を望む。
この先、高野台の住宅地を出ると幸手市に入り、緩やかに右へカーブして左手に田園風景を、右手に国道4号沿いのロードサイド店や住宅地などを見て北上を続けます。そして圏央道をくぐると左側車窓も住宅が増えてきて、やがて市街地に入ると幸手駅(さってえき)へと至ります。
あとがき
下車(乗車)時・・・2023年(駅訪問の為)。
島式ホーム2面4線の待避可能駅で、橋上駅舎を有しています。発着する列車は10両編成が中心で、浅草発着列車も6両と8両なので、長編成列車ばかりが発着します。日光線の中では数少ない都会的な駅です。駅前は新興住宅地が広がっていますが、大型商業施設は近くに見られません。
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。
山手線~常磐快速線で、北千住駅から東武線の南栗橋行きを利用。急行停車。
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。
品川or東京まで新幹線、上野東京ライン~常磐線で北千住下車。東武に乗換。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (西口駅前に「ファミリーマート」があります)
飲食チェーン店・・・あり (東口側の国道4号沿いに吉野家、日高屋、マック、はま寿司)
大阪からの到達難易度はやや高いですが、東武日光線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は杉戸高野台駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:東武鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)
テーマ:関東の駅(東京都を除く)