京成臼井駅【千葉県】(京成本線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
千葉県佐倉市西部に位置する京成本線の駅で、昔は印旛沼に近い北側に集落があるのみでしたが、昭和後期に南側を中心にニュータウンが開発され、利用客が増加した駅、そしてデータイムは京成上野方面からの普通列車の東限となっていて、現在は次第に見られなくなっているものの、インパクトのある「うすい」の行先表示により結構知名度が高い駅である、
京成臼井駅 (けいせいうすいえき。Keisei-Usui Station) です。
 
ちなみに臼井は「ミスタージャイアンツ」こと長嶋茂雄氏や、「天体観測」などのヒット曲で有名なロックバンド「BUMP OF CHICKEN」の出身地であります。
 
 
駅名  
京成臼井駅 (KS 34)   
 
所在地  
千葉県佐倉市  
 
乗車可能路線  
京成電鉄:本線   
 
隣の駅  
京成上野方……ユーカリが丘駅  
成田空港方……京成佐倉駅 
  
訪問・撮影時  
2021年12月  
 
 
駅概要 (2021年12月時点)  
駅形態……………地平駅(1926年開業、1978年現在地へ移転)。
駅舎………………移転時からの橋上駅舎。南北自由通路を兼ねています。  
出入口……………南口、北口。 
バリアフリー……○(南北出入口~改札階、改札階~各ホームにエレベーター設置)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南北に有(いずれもロータリー・バス停留所・タクシー乗り場併設)。
 
 


南口です。北西方向を望む。
京成臼井駅は橋上駅舎を有していますが、南口は2階建ての駅ビル「京成臼井駅ビルViM」と一体になっています。駅ビル内にはテナント店舗が入居しています。
駅ビル内に南口の出入口があり、階段が橋上階まで通じています。上りエスカレーターは駅ビル1階と2階の間のみで、駅ビル2階と橋上階の高低差は階段のみとなります。エレベーターは北東側の駅ビル裏手に乗り場があり、橋上階と直接繋がっています。したがって、駅ビル2階から橋上階へ行くには一旦1階に下りて駅ビル外北東側へ回る必要があります。
 
 

駅ビル2階より南東方向を望む。
南口には大きなロータリーを有する駅前広場が整備されており、西側(写真正面)がタクシー用、東側(写真左)がバスターミナルとして使用されています。両者の間の中央部は歩行者通路および休憩所になっています。一般車の駐停車スペースがないため、送迎はバスやタクシーの迷惑にならないようさっさと行う必要があります。
また、左奥には商業施設「レイクピアウスイ」があります。「イオン臼井店」が核店舗です。
 
 

南口駅前です。南東を望む。左後方に南口駅ビルがあります。
駅前はビルやマンションが建ち並んでいますが、商店は前述の駅ビルや「レイクピアウスイ」に集約されている感じで、駅前通り沿いには商店があまり多くありません。
駅から離れると戸建住宅主体のニュータウンが広がっています。
以前の駅周辺は田園や雑木林が広がるのみでしたが、1970年代より大規模な宅地開発が開始され、次第に住宅や人口が増加しました。
かつては約580m北東(京成成田方)に臼井駅がありましたが、ニュータウンの開発により駅が現在地へと移転し、以前は「駅裏」だった南側が正面口になりました。
 
 



こちらは北口です。上2枚は南東方向を、下1枚は南西方向を望む。
北口は駅ビルがありません。階段とエレベーターで直接橋上階へアクセス可能です。エスカレーターはありません。
こちらも駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられていますが、南口と比べて小規模です。
 
 


北口駅前です。上写真は西を、下写真は北西を望む。後方に出入口があります。
こちらは駅前に商店が少ないです。右側にはマンションがありますが、駅近くにも一戸建て住宅が見られます。
駅前はニュータウンが広がっていますが、やはり南口側より小規模です。
また、北口の約600m北北東には以前からの臼井の集落が広がっています。旧駅はこの集落の近くに存在していました。
集落からさらに1kmほど北北東へ進むと印旛沼のほとりに到達します。京成臼井駅は京成線で印旛沼に一番近い駅です。
そして、観光地は約450m北に臼井田宿内砦跡が、約1.2km北に臼井城跡(臼井城址公園)があります。
 
 


橋上階にある改札口です。上写真は北東を、下写真は南東を望む。
南東(上写真右、下写真前方)に南口が、北西(上写真左、下写真後方)に北口があります。
 
駅員配置…………あり(有人駅。インターホンなし)。
自動改札機………あり(5通路)。  
ICカード…………『PASMO』のエリア内。
有人通路…………あり(窓口に面した右端通路。点字ブロック設置。広幅)。
幅広通路…………あり(左端自動改札通路と右端の有人通路)。
窓口………………あり(改札窓口のみ)。
自動券売機………あり(改札口から離れた右手前。ICチャージ可)。
自動精算機………あり(ICチャージ可)。
トイレ……………改札内コンコース(多機能トイレ併設)。
改札外設備………コインロッカー、宅配便ロッカー、銀行ATM。
改札内設備………AED、ベンチ。
売店………………なし。  
コンビニ…………あり(改札外南北自由通路沿いに
          「ファミリーマート」の小型店舗があります)。
 
そして、地平にある各ホームとは階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
 
 

下り2番線ホームに設置の吊下式駅名標です。電照式と思われ、その場合、バックライトは蛍光灯と思われます。
正式駅名は「京成臼井駅」ですが、駅名標では冠名の「京成」が省略されており、
しかも「うすい」と平仮名表記になっています。
近隣にある北総線の「白井駅」との混同・誤認を避けるためと思われます。
駅開業は白井駅より当駅の方が相当早く、白井駅の方が「しろい」と平仮名表記……と思ったりもしましたが、まぁ「白」を「うす」と間違える人より「臼」を「しろ」と間違える人の方が多いでしょうから…。
 
京成の新デザインで、駅ナンバリングが併記されています (KS 34)。
 
 



駅構造……地平駅。南西~北東方向。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
右ホーム(南)が1番線で上り京成上野方面、左ホーム(北)が2番線で下り成田空港方面です。
京成上野方面からの当駅折り返し電車は2番線で乗客を降ろした後に成田空港方の引上線に入線し、そこで方向転換して1番線で乗客を乗せて京成上野方面へ戻ります。
また、京成臼井駅は島式ホーム2面4線まで拡張可能で、ホーム形状はそれに対応しており、線路敷も用意されていますが、現在に至るまで2面2線のままです。『スカイライナー』が京成成田スカイアクセス線を走るようになった今、線路容量に余裕があるため、3線化や4線化が行われる可能性は低いでしょうね…。
  
ホーム有効長……8両分。
ホームドア………なし(2021年12月時点)。
ホーム幅…………全体的に広いです。
上屋(屋根)………ほぼ全長にわたり設置(8両編成も全て上屋内に収まります)。
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機(各ホーム)、行商台(1番線のみ)。
 
各ホーム中ほど京成上野寄り(手前側)上空に橋上駅舎があります。
  
上2枚は2番線より、下1枚は南北自由通路より、いずれも成田空港方を望む。
下2枚は下り線の副本線準備用地です。
 
 



1番線より京成上野方を望む。
上屋の形状がY字状になっており、また階段やエレベーターもホーム中央に設定されており、島式ホーム化に対応しています。
1番線側も副本線用地が確保されています。
駅ビルや隣接の有料駐輪場は副本線用地を空けて建設されています。
 
 

また、1番線の成田空港寄りには地元の行商が使用していた担ぎ台が今も残されています。
かつて、京成では行商専用列車を運転していて、1982年に営業終了してからも一般列車の最後尾車両を行商専用車にして対応していましたが、それも2013年に廃止されました。
担ぎ台はその名残で、今も撤去されずベンチ代わりに使用されていると思われます。
(参考:鉄道プレスネット)  
 
 


上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも京成上野方を望む。
副本線用地が確保されているため、両脇が広いです。
また、上り線の前方左には保線用車両の車庫があります。
 
この先、ニュータウンの中を南西へ走りますが、やがて右へカーブしながら掘割区間になり、進路を西南西に変えるとやがてニュータウンを出て田園風景の中を走ります。途中で手繰川を渡ります。その後は右手に住宅が増加し、さらに左側車窓も住宅地に変わるとユーカリが丘駅へと至ります。山万ユーカリが丘線との乗換駅です。
 
 


2枚とも1番線より成田空港方を望む。
すぐ前方、上下線間には引上線が1本あり、京成上野方からの当駅折り返し列車が使用します。
 
この先、住宅地の中を北東へ走り、現在は保線の詰所がある旧駅跡を通過すると右へカーブして進路を東北東に変えます。その後は住宅地を出て広大な田園風景の中を走るようになります。田園の北側には印旛沼があります。一方。右側の台地上にはニュータウンが広がっています。左前方に佐倉ふるさと広場のオランダ風車「リーフデ」が見えてくると大きく右へカーブして進路を南東に変えますが、引き続き左側車窓は田園風景が続きます。そして鹿島川を渡ってしばらくすると市街地に入り、やがて左へカーブして進路を東に変えると京成佐倉駅へと至ります。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2021年(駅訪問の為)。          
  
島式ホーム2面4線かと思いきや、実際は相対式ホーム2面2線です。いつでも4線化が可能ですが、『スカイライナー』が成田スカイアクセス線を走るようになった今ではその必要もないかもしれません。橋上駅舎を構えていて、南口は駅ビルがあります。駅前はニュータウンが広がっていて、南口の方が栄えている印象でしたが、ニュータウン開発前は駅が京成成田方約580mにあり、その北側に集落があるため、北側の方が栄えていました。集落の北には印旛沼があります。
  
鉄路のみで  
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。

       山手線~日暮里から京成本線。特急・快速特急は通過。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。

       新幹線~東京から山手線などで日暮里へ。以降は上記と同じ。
(※)尚、紹介しましたアクセスルートは、必ずしも最速・最安ではありません。  
      原則としてUPした駅へ直接現地入りする前提のルートを紹介しております。ご了承下さい。   
 
食料・飲料 (500m以内)   
コンビニ・・・・・・あり (改札外コンコースと南口駅前に「ファミリーマート」があります)   
飲食チェーン店・・・あり (「サブウェイ」「ロッテリア」「リンガーハット」)    
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、京成本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は京成臼井駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:京成電鉄のHP、佐倉市のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)