新所原駅【静岡県】(東海道本線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
静岡県湖西市西端部、愛知県豊橋市との県境近くに広がる住宅地に位置する東海道本線(東海道線)の駅で、天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線【略称:天浜線】との乗換駅でもあり、天浜線はかつて国鉄二俣線だったことから、駅構内に二俣線が乗り入れていた頃の遺構が残っている静岡県最西端の駅、
新所原駅 (しんじょはらえき。Shinjohara Station) です。
 
尚、天浜線の新所原駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
  
  
駅名  
新所原駅 (CA 40)
 
所在地  
静岡県湖西市   
 
乗車可能路線  
JR東海:東海道本線   
 
隣の駅  
熱海方・東京方……鷲津駅  
米原方・神戸方……二川駅 (愛知県)    
 
乗換可能駅  
天竜浜名湖鉄道:天竜浜名湖線……新所原駅まで徒歩4分      
 
訪問・撮影時  
2010年12月、2021年1月    
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(国鉄時代、二俣線との接続駅として1936年開業) 
駅舎………………2016年完成の橋上駅舎。南北自由通路を兼ねています。
出入口……………北口、南口。かつては現・北口側に木造駅舎がありました。
バリアフリー……○(各出入口~橋上階・改札~各ホーム間にエレベーターを整備)。
点字ブロック……南北駅前広場~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………あり(南北に整備)。北口は天浜線駅と共用。
        南北ともロータリー・バス停留所・タクシー乗り場併設。
 
 


正面口に相当する北口です。南方向を望む。
上写真の右がJR駅舎、左が天竜浜名湖鉄道線の駅舎です。
JR駅はかつて、古い木造駅舎がリニューアルされつつ利用されていましたが、2016年に橋上駅舎へと改築され、同時に南北自由通路も開通しました。
出入口には階段・上りエスカレーター・エレベーターが整備されていて。1階部分にはトイレと多機能トイレが設置されています。
左側(東)には天浜線の駅舎がありますが、JR駅舎と直接繋がっていません。天浜線の駅舎内では鰻屋「駅のうなぎや やまよし」が営業しています。鰻丼を販売していて、私は1回食べたことがあります。値段はなかなかですが、美味しかったです。
 
また、各社の駅舎前にはロータリーを有する駅前広場が整備されています。
 
 


2010年当時の駅舎です。南方向を望む。
古い駅舎が現代風へとリニューアルされていました。
この6年後に、現在の姿へと大変貌を遂げました。
 
 

北口駅前です。北を望む。
後方左にJR駅北口が、後方右に天浜線駅舎があります。
駅前は住宅地で、商店が点在しています。
約500m西は愛知県豊橋市で、住宅地が連続していますが、その住宅地はすぐに途切れ、豊橋市側は主に田畑が広がっています。豊橋市域から新所原駅を利用する人も一定数いると思われます。
また、約900m北にはトヨタ自動車系のデンソー湖西製作所(旧・アスモ本社工場)があります(最寄駅は天浜線のアスモ前駅)。
 
 


こちらは2016年に新設された南口です。北方向を望む。
北口と同じく階段・上りエスカレーター・エレベーターが整備されていますが、こちらにはトイレがありません。
こちらにもロータリーを有する駅前広場が整備されています。
 
 

南口駅前です。南を望む。
駅裏だった駅南側は農村風景が広がっていましたが、近くに複数の工場ができて、さらに南東側が宅地開発されると次第に南口開設の機運が高まったと思われます。
こちらは駅西側のみならず、南方向も700mほど進むと愛知県豊橋市域になります。
現在は南口周辺が住宅地になっていますが、その一方で商店は少ないです。南西側の愛知県豊橋市域には田園地帯が残っています。
また、南口の周辺一帯には複数の大企業の工場が立地しています。
その工場地帯の南側(東海道線から約1km南)を、東海道新幹線が東西方向に並行しています。
新幹線南側には有名なチョコレート菓子「ブラックサンダー」を製造している有楽製菓の豊橋夢工場があり、直売店も併設されています。
  
 


橋上駅舎2階にある改札口です。上写真は西を、下写真は北西を望む。右が北口、左が南口です。
 
駅員配置………あり(業務委託駅。但し窓口休止時間帯あり)。
       インターホンの有無は確認できませんでした…。
自動改札機……あり(3通路)。  
ICカード………『TOICA』のエリア内。
        静岡エリアと名古屋エリアをまたがっての利用も可能。
有人通路………窓口に面した右端通路(点字ブロック設置で車いす対応幅)。
幅広通路………あり(右端の有人通路と中央の自動改札通路)。
窓口……………あり(改札窓口および右手前の『JR全線きっぷうりば』)。
自動券売機……あり(改札口から離れた右手前。ICチャージ可)。
自動精算機……チャージ機のみ。紙のきっぷでの乗り越しは改札窓口へ。
その他設備……飲料自動販売機(改札外)。
トイレ…………改札内外(改札外は北口出入口1階。いずれも多機能トイレ併設)。
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は北口の約250m北東の「セブン-イレブン」)。
 
尚、名古屋市内~豊橋・二川間の各種往復割引きっぷで新所原駅まで乗り越した場合は、名古屋市内からの乗車全区間の運賃を徴収されてしまうのでご注意下さい(その際、往復きっぷの払い戻しが可能ですが、使用した往復きっぷ(片道分または往復分)の無手数料での払い戻しがあるため、実質負担額は普通運賃と往復きっぷ片道分のほぼ差額分となります⇒名古屋市内では遠くにある春田駅で乗車した場合のみ少し損します)。
ちなみに『青空フリーパス』で乗越の場合は二川~新所原間の運賃を別途支払えば大丈夫です。
 
そして1階にある各ホームとの間は階段及びエレベーターで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
 
 


上写真は下り3番線に設置の吊下式駅名標、下写真は上り1番線に設置の建植式駅名標です。
いずれも非電照式です。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
右側には駅ナンバリング「CA 40」も併記されていて、東海道線のラインカラー(コーポレートカラーと同じオレンジ)の枠で囲まれています。
 
 



駅構造……地平駅(東南東~西北西方向)。
配線………現在は単式ホーム・島式ホーム各1面、計2面3線。
 
左の単式ホーム(北)は1番線(上り本線)で上り浜松・静岡・熱海・東京方面です。
右の島式ホーム(南)は左の2番線・右の3番線とも下り豊橋・名古屋・米原・神戸方面ですが、ほぼ全列車が主本線である2番線に発着し、副本線である3番線には1日1本しか旅客列車が発着しません(貨物列車の待避に使用されているかどうかは不明)。
また、昔の新所原駅は3面5線で、現・1番線の左側にも発着ホームがありましたが、現在はフェンスが設置されて閉鎖されています(詳細は後述)。
そして、1番線から見て2・3番線は東京方(奥)にずれています。
  
ホーム有効長……1番線11両分、2・3番線12両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的にやや広いです。
上屋(屋根)………1番線は東京寄りの、2・3番線は中ほどの、各6両分に設置。 
ホーム上設備……ベンチ(一部は風除け設置)、飲料自動販売機。
 
各ホームの東京寄り上空に橋上駅舎があります。

上写真と下写真は1番線より、中写真は3番線より、いずれも東京方を望む。

 

 

こちらは2010年撮影。1番線より東京方を望む。

まだ橋上化されていませんでした。当時はレトロな跨線橋で両ホームを連絡していました。

橋上化と連動して上屋がもう少し手前まで延長されています。

   
    



上1枚は2番線より、下2枚は1番線より、いずれも神戸方を望む。右から1番線~3番線の順です。
手前の東京方の右側には天竜浜名湖鉄道線の新所原駅ホームが見えます。
 
 



また、以前の新所原駅は国鉄二俣線(現・天浜線)との接続駅であり、3面5線を有していましたが、
二俣線の3セク化により旧1番線が天浜線専用になり、旧2番線は写真のように柵が設置されて使用中止となりました。
ちなみに線路は旧2番線の東京方などを除き残っていて、天浜線の引上線として使用されています。
この引上線は、神戸方で東海道本線とレールが繋がっていますが、現在、東海道線と天浜線を直通運転する列車は存在しません。
上1枚は神戸方を、下2枚は東京方を望む。東京方の奥には天浜線ホームがあります。
 
 


上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも東京方を望む。
左前方には天浜線ホームがあります。
この先、天浜線が左へ分かれ、住宅地が途切れて森林が広がる丘陵地帯を東へ走ります。その後は平地に出て浜名湖に近い田園地帯を築堤区間で走り、再び丘陵地を走るようになりますが、今度は丘に住宅地が広がっています。そして右へカーブして平地に戻り、住宅街の中を南東へ進むと湖西市の代表駅である鷲津駅へと至ります。
 
 

1番線より神戸方を望む。
1番線終端部のすぐ先が県境で、手前側が静岡県、前方が愛知県です。
この先、左へカーブして、右手に山地を眺めながら長閑な田園風景の中を西へ走り、やがて右側車窓が住宅地(旧東海道・二川宿)に変わると左から東海道新幹線が接近して、右へカーブして新幹線と並走するようになりますが、新幹線が築堤高架であるため左側の景色を望めません。その後も新幹線と並走しながら西北西へ走ると二川駅へと至ります。
 
 



また、天浜線の前身である国鉄二俣線は、浜名湖を渡り、戦争で橋が破壊されるリスクがあった東海道本線をバイパスする路線として建設されたこともあり、国鉄時代は新所原駅の西側(神戸方)で下り列車が築堤に登り、東海道本線をオーバークロスして立体交差し、東海道本線下り線に合流する配線でした(上りは駅手前で分岐→立体交差なし)。国鉄時代はこの線路を使用して二俣線列車が豊橋駅まで乗り入れていましたが、三セク化により直通運転が中止され、立体交差も廃止されました。
設備の大半が撤去されましたが、現在も駅構内の橋梁や立体交差の築堤・橋台といった遺構が見られます。

 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2003年、2010年、2021年          
  
2003年と2010年は天竜浜名湖鉄道線との乗換のため下車(乗車)しました。2021年は駅巡りのため下車しました。2010年の時点では木造駅舎でしたが、2021年訪問時は綺麗な橋上駅舎に変化していて驚きました。2面3線で、天浜線の駅は完全に分離されています(東側にあります)。駅前は住宅地ですが、湖西市の中心部からは離れているため、商店は少ないです。また。駅前は静岡県の西端部にあり、500mほど西へ進むと愛知県豊橋市です。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       新幹線で浜松or豊橋下車。東海道線に乗換の上、当駅下車。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線で豊橋下車。
       東海道線に乗換の上、当駅下車。 
 
食料・飲料 (500m以内)  

コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は北口の約250m北東の「セブン-イレブン」)
飲食チェーン店・・・なし  
 
東京・大阪とも到達難易度がさほど高くありません。東海道本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新所原駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東海のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)