切石駅【長野県】(飯田線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
長野県飯田市中南部、市街地南側に広がる住宅地に位置する飯田線の駅で、天竜川が形成した田切地形をクリアするため飯田線がオメガカーブを描いている区間の頂点(西端)に位置する駅、そしてカーブ区間にホームがあることから、ホームと車両の隙間が広くなる箇所が発生してしまう、
切石駅 (きりいしえき。Kiriishi Station) です。標高493mです。
  
  
駅名  
切石駅 (駅番号なし)  
 
所在地    
長野県飯田市 (旧・下伊那郡鼎町)   
 
乗車可能路線  
JR東海:飯田線  
 
隣の駅  
豊橋方……鼎駅  
辰野方……飯田駅    
  
訪問・撮影時  
2021年7月   
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1926年開業)。
駅舎………………なし。以前存在した形跡も見られません。

                        代わりにホームに待合室あり。
出入口……………ホーム中ほどの民家脇にある1箇所のみ(西側)。
                 東からはすぐ北の踏切を渡って西側へ。
バリアフリー……×(駅出入口の段差は階段のみ)。
点字ブロック……駅出入口とホームのみに設置。
駅前広場…………×(最寄りのバス停は約200m南西、国道256号線沿いにあります)。
 
 

切石駅は飯田線と駅北側を東西方向に延びる三州街道の踏切の西側からホーム沿って30mほど南下した場所にあります。
写真奥が出入口です。駅舎は存在せず、無人駅なのでそのままホームヘ入ることができます。
南を望む。左側に踏切があります。
 
 


駅出入口です。
上写真は南を、下写真は東を望む。
出入口へは北側だけではなく西側からもアクセス可能です。
階段の出入口があり、登るとホームです。スロープは未設置で、バリアフリー非対応です。
出入口前からホーム沿いに細い路地を南へ進むと駐輪場があります。
ちなみに切石駅には駅前広場がありません。
 
 

駐輪場です。駅出入口の階段より南方向を望む。
ホーム待合室の裏手に無料駐輪場があります。
私の訪問時は夏休みの夕方だったためか、自転車が1台しか駐輪していませんでした。
 
 

駅出入口より北を望む。右手に出入口があり、後方に駐輪場への通路があります。
左手には西側への路地が延びています。
正面に三州街道との突き当たり交差点があり、右折すると踏切、左折すると国道256号方面です。
ちなみに駅前は起伏が緩やかです。
 
 

駅前道路と三州街道の交差点より西を望む。左が切石駅、後方が踏切です。
奥に延びる三州街道沿いには小さな商店街が形成されています。
駅前は住宅街で、商店も点在しています。
三州街道を100mほど進むと国道256号との切石交差点で、北へ右折すると左手に喜久水酒造の工場があります。さらに北へ進むと松川橋で松川を渡って対岸へ行けます。
 
 

上写真と同じ交差点より東を望む。右が切石駅です。
三州街道を直進すると踏切を渡って駅東側へ行くことができます。
東側も住宅地ですが、畑が混在していてややローカルな風景となります。
 
 

上写真と同じ交差点より北を望む。後方が切石駅です。
三州街道の北側は農地で、その先の谷を松川が左から右へ流れています。
松川の対岸は河岸段丘になっていて、丘の上には飯田市の中心市街地が広がっています。
右手には飯田線の松川橋梁(?)が見えますが、ここを渡ると飯田線は右へ急カーブして、飯田市街を目指すべくこの崖を登りにかかります。
 
 

この階段を登るとホームに達します。東を望む。
階段には手すりがあります。階段下と階段上には点字ブロックがあります。但しスロープはありません。
 
 

こちらはホームより出入口階段を撮影。西を望む。階段の右にきっぷ回収箱があります。
階段を下り、右へ曲がると三州街道方面です。
一方、正面への路地を進むと駅南側エリアへ行くことができます。
 
 

ホームを入って右手にある待合室です。豊橋方(南)を望む。右後方に駅出入口があります。
比較的新しく、意外と立派な待合室ですが、空調はありません。出入口は2箇所あります。
 
 

待合室内です。辰野方(北)を望む。
出入口側を除く3辺の壁際にベンチが設置されています。
  
駅員配置………無人駅(1971年無人化)。
自動改札機……なし(無人駅なのでそのまま入場・乗車可能)。
ICカード………利用不可(エリア外。

                                  ICエリア内から乗り越しの場合は全区間現金精算になります)。
幅広通路………ホームは車いす対応幅ですが、駅自体がバリアフリー非対応。
               点字ブロックは設置されています。
自動券売機……なし(乗車後に車掌に申し出るか、
          ワンマン列車の場合は乗車時に整理券をお取り下さい)。
自動精算機……なし(乗車列車の車掌に申し出るか、
          ワンマン列車の場合は下車時に運賃をお支払い下さい)。
その他設備……駅出入口前に集札箱あり。
トイレ…………あり(待合室の豊橋方に有。多機能トイレ無し)。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約250m南西の「セブン-イレブン」)。
 
 



便所です。古いです。
待合室の豊橋方にあり、地平と同じ高さにあるため、ホームから階段を下る形になります。ここにも階段しかありません。
男女共用の汲取り式で、建物資産標には昭和2年と書かれていたので、開業翌年から存在しているという事になります。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありません。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
尚、飯田線において、豊川駅より北(辰野方)の各駅においては駅ナンバリングが導入されていません。
 
 



駅構造……地平駅(概ね南北方向)。半径160mの急カーブ地点にホームがあります。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
番線は導入されておらず、下り飯田・辰野方面、上り天竜峡・豊川・豊橋方面とも同じホームから発車しますので、乗り間違えないよう注意が必要です。
切石駅付近はΩカーブ先端の半径160mの急カーブとなっているため、線路には補助レールが併設されています。
また急カーブ地点ゆえホームと車両の間の隙間が広くなる箇所が発生し(カーブの外側にホームがあるため、車両の中央部がホームから離れます)、特に313系の中扉から乗降する場合は注意が必要です。
  
ホーム有効長……20m車ギリギリ4両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に狭いです。特急『伊那路』などは低速で通過するものの要注意。
上屋(屋根)………なし。出入口脇に屋根があり、待合室に庇(ひさし)がありますが、
        いずれも線路際まで届いていません。 
ホーム上設備……待合室(ベンチ有。空調なし)、トイレ(専用階段下の地平部)。
 
ホーム中ほど付近に駅出入口の階段があり、その豊橋方(奥側)に待合室と便所があります。
 
上1枚は踏切前より、下2枚はホーム上より、いずれも豊橋方を望む。
 
 



こちらは辰野方を望む。
便所へ下る階段の手前には128kmポストがあります。
豊橋から128kmの地点に切石駅がありますが、実際に乗り鉄しているともっと距離があるように思えますw
便所の前方に待合室があり、さらに前方には駅出入口があります。
 
 

豊橋方を望む。
この先、急カーブで進路を東南東に変え、田園や畑が混在した郊外の住宅地の中を緩やかな下り勾配で走ります。そして左カーブで進路を東寄りに変え、市街地に入ると難読駅名である鼎駅(かなええき)へと至ります。
 
 

辰野方を望む。
ホーム端のすぐ先に三州街道の踏切があります。
この先、すぐに松川を渡ります。渡り終えると国道256号を乗り越しつつ右へ急カーブして、左側(北)の河岸段丘崖に張り付いて上り勾配で東へ進みます。右側には松川の谷や対岸遠方の河岸段丘を望めます。その後、河岸段丘上に達すると左へカーブして住宅地の中を北上し、今度は右へカーブして市街地の中を北東へ走ると飯田市の代表駅であり、路線名と同じ駅名である飯田駅へと至ります。
  
  
あとがき  
下車(乗車)時・・・2021年          
 
単式ホーム1面1線の棒線駅で、駅舎はありません。半径160mの急曲線上にホームが設置されたため、隙間が広くなる箇所は発生し、特に313系の中央扉からの乗降には注意が必要です。駅前は住宅街が広がっています。また駅のすぐ北側を松川が流れており、松川越しに対岸の河岸段丘を登る飯田線が見えます。
  
鉄路のみで(ルートは一例です)  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       中央東線~辰野から飯田線へ乗継。豊橋経由の方が早い場合あり。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東海道新幹線~豊橋から飯田線へ乗継。 辰野経由の方が早い場合あり。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約250m南西の「セブン-イレブン」)    
飲食チェーン店・・・なし (1km圏内に店舗なし)  
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は切石駅でも途中下車してみて下さい!
  
(参考:JR東海のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)