嬉野温泉駅【佐賀県】(西九州新幹線。2023年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
佐賀県南西部、嬉野市中心部・嬉野温泉街近くの郊外に位置する西九州新幹線の駅で、西九州新幹線で唯一の単独駅である、
嬉野温泉駅 (うれしのおんせんえき。Ureshino-Onsen Station) です。
 
尚、訪問時は大雨で、遠景が全く写っていません。ご了承下さい。
  
  
駅名  
嬉野温泉駅 (駅番号なし)    
 
所在地  
佐賀県嬉野市     
 
乗車可能路線   
JR九州:西九州新幹線  
 
隣の駅  
武雄温泉方・博多方……武雄温泉駅    
諫早方・長崎方…………新大村駅 (長崎県)    
  
訪問・撮影時  
2023年2月   
 
 
駅概要  
駅形態……………高架駅(2022年開業)。
駅舎………………高架下1階。
出入口……………西口(温泉口)、東口(塩田川口)。
バリアフリー……○(各出入口に段差なし。改札~各ホームにエレベーター設置)。
点字ブロック……各駅前広場~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………○(東西ともロータリー有。バス停・タクシー乗り場は西口のみ)。
 
 


正面口に相当する温泉口(西口)です。概ね東方向を望む。
高架下1階に駅舎と改札口があり、2階にホームがあります。
ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
 
 

温泉口駅前です。西方向を望む。
駅前は嬉野温泉駅設置と連動して開発されており、駅前一帯が「道の駅 うれしのまるく」の敷地になっており、駅前広場を取り囲むように道の駅の各施設が配置されていて、新しい街並みが形成されています(情報休憩施設、「まるくアイズ(観光交流施設)」、手湯足湯、公園、「UPLIFT SHIMOJYUKU(カフェやショップなどが入居)」、「フェアフィールド・バイ・マリオット 佐賀嬉野温泉(道の駅ホテル。駅北側)」、トヨタレンタリース佐賀 嬉野温泉駅前店)。さらに駅南西側には国立病院機構嬉野医療センターがあります。
一方、駅周辺は元々郊外の田園地帯で、住宅は一定数見られるものの商店はさほど多くありません。
嬉野の市街地は駅前から温泉街へ延びる国道34号線沿いに形成されていて、、駅から1.5km~2.5kmほど南西の旅館が立ち並んでいる嬉野温泉街が中心市街地になります。駅から中心市街地・温泉街まで徒歩では少し遠いのがネックですね…。
 
 


こちらは塩田川口(東口)です。概ね西方向を望む。
一応ロータリーが整備されていますが、明らかに西口より規模が小さく、またバス停やタクシー乗り場もありません。
 
 


塩田川口駅前です。上写真は東方向を、下写真は南東方向を望む。
駅前広場や駅周辺の道路は整備されていますが、周辺は駐車場や空地が目立っており、駅裏感が漂っています。嬉野温泉駅の乗降客はそう多くなさそうで、今後開発が進むかどうかは不透明です。
こちらも元々は田園地帯で、現在も田園が多く残っています。
すぐ前方を右から左へ塩田川が流れており、対岸にも田園が目立ち、住宅が少ないです。
尚、嬉野地区は塩田川流域に広がる小さな盆地に市街地や田園が形成されています。
そして盆地を取り囲む山地の斜面には主に茶畑が広がっています。ここで収穫される茶葉は「うれしの茶(嬉野茶)」としてブランド化されています。
 
 


高架下1階にある改札口です。北方向を望む。左が西口、右が東口です。
 
駅員配置………あり(直営駅)。
自動改札機……あり(2通路)。
ICカード………×(カードリーダーはありますが、EXサービス、SUGOCAともエリア外)。
幅広通路………あり(右の自動改札通路)。
有人通路………あり(窓口に面した右端通路。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
窓口……………あり(改札窓口、右手前の「みどりの窓口」)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。但し指定席券売機は未設置)。
自動精算機……なし(改札窓口へ)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設。改札外は西口前にある道の駅へ)。
改札外設備……待合室(空調完備)・飲料自動販売機・コインロッカー。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄店舗は約500m南西の「ローソン」)。
 
尚、自動券売機では乗車券と自由席特急券しか買えません。
『みどりの窓口』は7:30~19:00の営業で、時間内でも駅員の昼食時や休憩時間は窓口が閉鎖されますので、指定席をご購入の場合やインターネットで予約したきっぷを受け取る場合は十分注意して下さい。
 
そして2階にある各ホームとは階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれており、嬉野温泉駅はバリアフリーに対応しています。
 
 


改札内外コンコースには、嬉野市をPRする展示物があります。
 
 

下り12番のりばに設置されている建植式駅名標です。新幹線駅ですが非電照式です。
JR九州の標準デザインです。
尚、西九州新幹線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
下部も時刻表と地元のポスターが掲示されているだけで淋しいです。
 
 

駅構造……高架駅(2階。南北方向。カーブ地点にホームがあります)。
配線………相対式ホーム2面2線。  
  
左ホーム(西)が11番のりばで上り武雄温泉方面・博多方面、右ホーム(東)が12番のりばで下り長崎方面です。
通過線がありませんので、通過列車はホームに面した本線上を高速で走行します。ホームドアがありますが注意が必要です。
     
ホーム有効長……7両弱分(現状は6連のみの運行で、両端の未使用部分は柵により閉鎖)。
ホームドア………あり(開業当初より設置)。
ホーム幅…………標準レベルですが、ホームドア設置により狭く感じます。
上屋(屋根)………ホーム全長にわたり設置。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室。
  
写真は12番のりばより武雄温泉方を望む。
 
 


上写真は12番のりばより、下写真は11番のりばより、いずれも長崎方を望む。
各ホームの上屋は、線路部分の途中まで延びています。
また、発車標はおそらく3色LEDと思われます。
 
 


12番のりばより武雄温泉方を望む。ホーム端は柵により立入禁止になっています。
この先、すぐに三坂トンネルに入ります。以後は複数のトンネルをくぐっていきますが、トンネル間の谷間には農村風景が広がります。武雄市に入ると右へカーブしながら山間部を走行し、やがて山間部を抜けると市街地に入ります。そして左から高架単線の佐世保線が寄り添い、並走しながら北東へ走ると武雄温泉駅へと至ります。博多方面へは特急『リレーかもめ』へ乗換です。乗換時間は3分ですが、同一ホーム上での対面乗換なので、落ち着いて乗り換えれば問題ありません。尚、佐世保線の普通列車や佐世保方面特急との乗換は、一部を除き一旦改札を出てから在来線ホームヘ向かう形になります。
 
 


12番のりばより長崎方を望む。こちらもホーム端は柵により立入禁止になっています。
この先、右へカーブしてすぐに俵坂トンネルに入り、山間部を南西へ走行します。トンネル内で俵坂峠を越えて長崎県東彼杵町に変わると俵坂トンネルを出て、以後は南へ進路を変えて長短のトンネルで引き続き山間部を走行します。そして大村市に入るとトンネル間の谷から右側に大村湾を望めるようになり、やがて平地に出て田園風景の中を南下します。その後は右手にある大村車両基地からの出入庫線が合流し、右側を地平単線の大村線が並走するようになると(高架の西九州新幹線からは並走する大村線が見えません)、新大村駅へと至ります。大村線の駅も併設されており、乗換が可能です。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年2月          
 
西九州新幹線の初乗りと同時に全駅を訪問した一環で嬉野温泉駅にも下車しました。
新幹線自体は開業ブームが残っていて乗客が多かったのですが、大半が通過利用であり嬉野温泉駅の乗降客は少なかったです。相対式ホーム2面2線でホームドアがあり、当駅のみ通過する列車も設定されています。駅前は整備されていたものの開発の余地が残されており、今後駅前が発展するかどうかは乗降客数にかかっていると思われますが、高速道路を使えば福岡市内からマイカーを利用して1時間台でアクセスできる場所なだけに、新幹線利用が増えず秘境駅呼ばわりされるリスクもあります。ちなみに嬉野温泉街は駅から1.5km~2.5kmほど離れており、これも新幹線にとっては不利な材料です…。
  
鉄路のみで(ルートは一例です)  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。

                     東海道・山陽新幹線~『リレーかもめ』~『かもめ』。 
梅田から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。山陽新幹線~『リレーかもめ』~『かもめ』。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり(最寄店舗は約500m南西の「ローソン」)  
飲食チェーン店・・・なし(駅前の道の駅内にカフェ有→営業日・営業時間は要確認)  
  
東京・大阪とも到達難易度が高いですが、
西九州新幹線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は嬉野温泉駅でも途中下車してみて下さい!
そして嬉野温泉へお出かけの際はぜひ西九州新幹線をご利用になり、嬉野温泉駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR九州のHP、道の駅うれしのまるくのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)