江川崎駅【高知県】(予土線。2010年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
高知県西部山間部、四万十市北端部の四万十川支流・広見川の谷に形成された集落沿いにある予土線の主要駅で、宇和島方面からの半数の列車が折り返す駅である、
江川崎駅 (えかわさきえき。Ekawasaki Station) です。
 
尚、写真は2010年の撮影で、古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
  
  
駅名  
江川崎駅 (G 34)   
 
所在地    
高知県四万十市 (旧・幡多郡西土佐村)     
 
乗車可能路線  
JR四国:予土線        
      
隣の駅  
若井方・窪川方……………半家駅  
北宇和島方・宇和島方……西ケ方駅  
  
訪問・撮影時  
2010年9月     
 
 

 

駅形態……………地平駅。
駅舎………………おそらく1953年の開業時以来の木造一部2階建て(リニューアルはしている模様)。
出入口……………南側のみ。北側は広見川との間に田園しかありません。
バリアフリー……一応対応(右側にある観光案内所との間を通れば段差なしでホームまで到達可能)。
点字ブロック……駅出入口~構内踏切前まで設置。
駅前広場…………駅舎前に広いスペースあり。バス停留所併設。
 
駅舎は一部2階建てで、大半が駅事務室になっています。
JR四国としては無人駅ですが、実際は地元によりSきっぷと定期券のみを販売しています。近距離きっぷは販売しておらず、無人駅と同じ車内精算方式です。 
出入口前には郵便ポストと電話ボックス、そしてベンチがあります。
駅舎右側の建屋は観光案内所(四万十川ふるさと案内所)です。
写真は2枚とも北を望む。上写真は駅舎右側、下写真は駅舎左側です。
 
 

駅前です。東を望む。左に駅舎があります。
駅周辺は山間部であり、民家が数軒あるのみで、商店もなく閑散としています。
写真奥への道路を400mほど前方(東)へ進むと集落に入り、その先に旧・西土佐村の中心市街地が広がっています。
市街地において広見川が四万十川と合流し、この後は南へと流れます。
そして、約900m南には「道の駅よって西土佐」があり、約1km南には四万十市役所の西土佐総合支所があります。
 
 

駅前です。西を望む。右に駅舎があります。
こちらも民家が少なく、少し先で林道へと入ってしまいますのでご注意下さい。
 
 

 

駅舎内です。2枚とも西を望む。左が駅外側の出入口、右がホーム側の出入口です。
2010年9月当時は直営駅でしたが、契約社員が配置されており、窓口営業時間が短かったです。
翌10月に無人化されましたが、現在は前述の通り地元自治体が窓口にてSきっぷと定期券のみを販売しています。
また、当時は食券発行機タイプの簡易型自動券売機がありましたが、現在は撤去されているかもしれません。
『ICOCA』などのICカードは全くのエリア外です。
現在は当駅で普通乗車券を購入できないため、乗車時に整理券をお取りになり、下車駅などで運賃をお支払い下さい。また、下車時は車内収受方式で、運転士に運賃を支払いますorきっぷを渡します。
また、2010年当時は有人駅だったので改札ラッチがあり、そこにきっぷ回収箱が設置されていましたが、現在はラッチが撤去されているかもしれません。ちなみに改札通路は点字ブロックがあるものの、車いすが通るには若干狭い感じでした。車いすは駅舎と観光案内所の間の通路を通ればホーム側(構内踏切)へ抜けられます。
後方は待合室で、飲料自動販売機が設置されています。
またトイレは駅舎東側にある観光案内所の建屋に設置されています(改札内外から出入り可能。多機能トイレの有無は不明)。
尚、駅周辺に売店・コンビニはありません。
 
 

そして改札口を通って駅舎を出ると構内踏切に差し掛かり、渡ってから左手のスロープを登るとホームに到達します。
スロープは点字ブロックがありませんが、車いすは通行可能です(傾斜は急ですが)。
 
 

こちらは構内踏切より駅舎方(南)を望む。
1番のりばの線路と側線2本を渡ると駅舎に到達します。
駅舎上部側壁には「ようこそ四万十の里へ」と書かれた歓迎看板が設置されています。
トイレは駅舎に入る前に左へ曲がります。車いすも駅外へ出るにはトイレ方面へ進むことになります(現在は駅舎内を通れるかもしれませんが)。
 
 

1番のりば側の建植式駅名標です。非電照式ですが、反射材が使用されています。
JR四国の標準デザインで、所在地が併記されています。下部にはJR四国のコーポレートカラーである水色が使用されています。
駅ナンバリング「G 34」が追加されています。
 
 

 

駅構造……地平駅(東南東~西北西方向)。
配線………島式ホーム1面2線。ほかに南に側線2本あり。
 
左(南)は1番のりばで下り北宇和島・宇和島方面、右(北)は2番のりばで上り若井・窪川方面ですが、当駅で折り返す列車をはじめ例外が多々あるようなので、列車の方向幕を見て行先を確認してからご乗車になって下さい。
1番のりばの南側(駅舎側)に側線が2本あり、列車の留置や保線用で使用されていると思われますが、最も駅舎に近い1本は現在。途中で分断されている模様です。
 
ホーム有効長……5両分。点字ブロックは未設置。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的にやや狭いです。
上屋(屋根)………若井寄り(手前側)の約0.5両分のみ。雨天時は要注意。 
ホーム上設備……上屋下にベンチあり。
 
若井方の端にスロープと構内踏切があり、左側にある駅舎につながっています。

上写真は1番のりば、下写真は2番のりばより、いずれも北宇和島方を望む。
 
 

1番のりば側より若井方・窪川方を望む。
ホーム端にスロープと構内踏切があり、右側にある駅舎に通じています。
構内踏切の先で右側の側線2本が本線に合流します。
この先、すぐに左へカーブすると広見川を渡りますが、その際右手に旧・西土佐村の中心市街地が見られます。その後は右側を流れる四万十川に沿って断崖区間を蛇行しながら北上すると、人によっては聞きたくない駅かもしれない半家駅(はげえき)へと至ります。
 
 

2番のりばに入線する列車より北宇和島方・宇和島方を望む。
すぐ前方で左側の側線が本線に合流します。
この先、右側を流れる広見川に沿って谷を西へ走りますが、やがて断崖区間に変わると右へカーブして進路を北寄りに変えます。そして谷が広がり、左手に集落を、右手に田畑を見て北へ走ると西ケ方駅へと至ります。西ヶ方駅は高知県最西端のJR駅です。
 
 
あとがき  
私が江川崎駅で下車(乗車)したのは2010年の1度きりです。予土線を乗り鉄した際、当駅で長時間停車したため駅の外に出ました。これぞローカル線といった感じの駅で開業時からと思われる駅舎が鎮座しており、島式ホーム1面2線です。駅前は山間部で民家も少ないですが、約1km南東には旧・西土佐村の中心市街地が広がっています。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線に乗り岡山駅で下車。瀬戸大橋線・予讃線方面の特急『しおかぜ』と特急『宇和海』を乗り継いで宇和島駅まで行き、さらに予土線列車(近永行きを除く)に乗り継いで当駅下車です。高知経由でもアクセス可能ですが、本数が少ないため松山経由の方が有利です。江川崎着は最速でも15時台で、日帰りは不可能です。最低1泊が必要になりますが、『サンライズ瀬戸』に乗れば車内泊1回のみで訪問可能です(それでも滞在時間は短くなりますが…)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線に乗り、以降は上記のルートで到達できます。結構タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間……3時間弱)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません。約500m~1km南東の市街地に飲食店が点在しており、約900m南東の「道の駅よって西土佐」には食堂がありますが、営業時間が10:00~14:50と短いので注意が必要です。必ず事前に用意して下さい。
  
東京、大阪とも到達難易度が非常に高いですが、予土線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は江川崎駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR四国のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)